世界の流れは定まっている、だから・・・

あんなことやこんなことが発生する。つぎつぎに発生するからみんなマヒしてしまう。マヒしてしまうから、そんなことやどんなことも分からなくなる。わからなくなるからうっかりやらかしてしまう。やらかしはだれかのやらかしにつながって、あんなことやこんなことが発生する。

そうして、世界の流れは定まった方向へ流れていく。「やらかす」ことをくりかえしながら、何かの引力に導かれるように、当たり前のように流れていく。

ぼくは、浮いたり沈んだりしながら、その流れがたどり着く先を見ずに澱となる。

後から流れ来る激しい流れに澱は舞い上がり時代を濁す。ぼくの化石は後から後から押される圧に従って、だが、流れに追いつかず、ごろごろと転がる速さで流されていく。他の化石を巻き込みながら。その自重でドスンととどまる。

さざれ石のように様々な化石が集まった岩石だ。定まった流れに抗うようにやっかいな存在として動かない。

それでも定まった流れは圧を増す。岩石はぽろりぽろりと欠けていく。強固なつながりに思えたがどこかがはがれると流れの圧で一気に壊れていく。

ぼくの化石は、また、流れていく。

*****(民主主義のその先)

#日経COMEMO #NIKKEI

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