時間の余裕≠心の余裕

書きたいことだけが思い浮かんでタイトルに下書きを残し、そのままほったらかしにすることが続いて結局全然noteの更新ができずにいた。

自分は文章を形として残すのであればまとまっていて流麗なものにしたいと考えはする完璧主義人間のくせにそれを上回るほどに圧倒的無気力人間であり、計画的にクリエイティブな活動ができないタチなのはもう19年生きてきて痛いほどわかっている。

なのでこの記事は深夜に、そして一回で書き切ることにする。そうしなければまた蔵の奥に押し込まれて意味のない熟成を続け、腐敗すること間違いなしだ。



膨大な白い時間をどのように使うかに悩んでいる。現在大学一年後期。私の通う大学の文学部は少し特殊で、選ぶのに迷うほどある専門分野(西洋史学・インド哲学・フランス文学・音楽学などなど)の中から自分が興味を抱いたものを選択して2年生からその研究室に入るというシステムをとっている。

そのため、一年生時には専門的なことは学ばず、一般教養と語学だけでコマを埋めることになる。無論暇なのだ。

どれくらい暇かといえば週休四日制になるほどには暇だ。そうして生まれた空白の時間を最初こそありがたく頂戴いたしていたものの、一ヶ月ほどしてあることに気がついた。

人間は休みすぎると病む。家から一歩も出ない日が必然的に増えることで思考時間が増加し、なぜかわからないうちにbadに入っていく。時間の余裕は心の余裕にはつながらないのだ。物事に適度に追われ、適度に休息を取らなければいけない。

何より苦しかったのが好きなことに打ち込めなくなったことだ。どうやら本を読んだり映画やアニメを観るのには気力が必要なことを身をもって体感した。

気力ってのはコップにじわじわと満たされていくもので精神がすり減るにつれてそのコップにヒビが入りその亀裂を深めていくイメージだ。コップの底に少ししか気力が残っていない人間は仕事や勉強はもちろんエンタメさえも享受できなくなる。

この状態ではショート動画やXの短い文章しか脳が処理できなくなる。そういったものでも一瞬気が紛れる気はするのだがそういった類のものが与えてくれる幸福感はとても少ない。摂取し続けなければならないしなにより心も回復しない。

そうなればもうベッドの上から一歩も動かずスマホをスワイプし続けるだけで陽の昇降を終えることが増えていく(たまにはこんな日があってもいいと思うんだけどね)。

心が蝕まれていることに気がついた私はある活動に活路を見出した。バイトだ。なんてありきたり。ところがどっこいバイトをしていれば時間を強制的に塗りつぶすことができるしおまけにお金ももらえる。

元々夏頃から時給に釣られ塾でのバイトをしてはいたものの講師はふんだんに在籍しており思うように入れないためあまり稼げずにいた。

そこで掛け持ちをすることにした。そうと決まればバイト探しだ。黄色いアイコンに豚なのかよくわからないキャラクターがその存在を主張しているアプリをダウンロードし、いそいそと応募を始めた。


結果から言うとアホみたいに落ちた。


たまたまなのかはたまた自分に何らかの欠陥があったのかはわからないが面接にすら辿り着けなかったものも含めると8個も落ちた。

最初のうちはまあ運が悪かっただけだーなどと気楽に考えられていたが落ちるにつれて自分を責めるようになってしまった。週休四日制人間なので希望シフトに問題はなかった。なので責める部分が我が身そのものしかなかったのだ。

今から振り返れば笑えるけれどあの時期は本当にしんどかった。働きたいのという気持ちだけを抱いてそれがどんどん膨らんでいくのにそれを吐き出す場所をなかなか与えられないことが辛かった。


けれど、今は笑えると書いているということはそんな病み期に終止符が打たれたわけで。どうせ落ちるんだろうと諦めを背負いながら受けた飲食店のバイトの面接で急に即日採用。あっけなすぎて仰天した。バイトはタイミングでしかないんだってことが証明できてよかった。

何はともあれバイトが決まった。時給も悪くない。基本的に人が足りてないらしくブラックなのかと心配していたけどシフトの強制もないし自由に働ける。忙しいのは忙しいけど。


さて、先ほど働きたい意欲が増大していると言っていたが二ヶ月弱溜め込まれたその気持ちが一気に吐き出されると一体どうなるのでしょうか。


月130時間働くようになる。


調べたところこれは大学生の平均の2倍強の数値である。まごうことなきバ畜の完成だ。最近自分は大学生ではないのではと感じ始めている。もうちょっとすれば自認フリーター男が誕生しているかもしれない。

これほどに働ければ見事に時間の余白が少なくなり精神の回復達成!やったね!なんてことは当然なく、余白がなさすぎて本を読んでる時間が海の無屑の如く消し飛んだ。おまけに長時間の労働によって体もすり減り始めた。馬鹿である。加減をしろ加減を。

この阿呆のおかげで来月にはこのペースを保てば103万の壁を軽々と飛び越えるほどの金額が口座へと舞い降りるため趣味にお金を存分に投じられるはずだ。絶対に自分は稼いだ分を全て溶かす大学生の典型みたいな財布の緩みかたをするのは目に見えているので、開き直って散財してやる所存である。

12月を過ぎれば疾風怒濤の労働意欲も流石に落ちつくはずなので来年の目標は心体のバランスを考え、適度に働き適度に作品を吸収できるラインを探ることだ。学生の本分が忘却されているように思われたかもしれないがそんな人はぜひ黙っていやがってください。

深夜に時間を割いてつらつらぬらぬらと文字を並べてきたわけだが流石にくぅ疲なのでここで終わろうと思う。

本当は言葉ひとつひとつを大切に扱って綺麗で耽美な文章を書きたいと思っているのだが、自分はきったねえ駄文しか羅列できない悲しきモンスターなことがわかってしまった。まあでもnote欲は一旦満たされたので良しとしよう。

読んでいただきありがとうございました。またどこかで。


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