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リーダーシップ論 ジョン・P・コッター|経営ノート
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モヤモヤ大好き
倫理観(Ethics)
広い意味での倫理観を欠く行動が多くなると、他者に迷惑をかけないという決意にも欠けるようになり、結果的には目先の利益を追求する戦略によって長期的なリーダーシップが阻害されるおそれが高まる。
この書籍の根底に倫理観がリーダーシップには重大な意味をもつという考え方がある点が「大好き」ポイント。私が仕事をする上で最も大切にしているのがEthics(倫理観)とIntegrity(誠実さ、うそをつかない、正直)の2つ。
私は働く理由を一言で「世のため人のために仕事をする」と言っているが、その根底にはEthicsとIntegrityがある。儲かればいいと言う人もいるが、何をやってもいいのか?といつも考えている。
不正会計、粉飾決算、検査データ不正、不適切販売、詐欺・・・これらすべての不祥事(犯罪)は結局、EthicsとIntegrityの欠如、世のため人のためではなく組織のため自分のため、儲けてそうに見えていればいいが先行した結果からくるもの。
リーダーシップ論を語る以前に大切なことは、倫理観をもって行動しろという基本的なこと。
リーダーシップのカギはスタイルではなく、中身にある。これは職務遂行の際の核となる行動様式に関わるもので、表面的な緻密さや策略のことではない。そしてこの核の部分にあるものは、時代、文化、業種の違いによって変わるものではない。
教育の重要性
数字さえ達成していれば評価をされ、リーダーシップがあると目され、経営トップに上りつめ、居座る。しかしその行動といえば、思い通りにならない従業員を恫喝し、部下をバカだと思い信用せず、失敗をした従業員を必要以上に叱責する。このような経営トップが支配する、数字を達成するためには何でもありな会社というのは現存する。
なぜかはわからないが、それが現実なので常に「モヤモヤ」している。コッター氏はリーダーシップ不足の責任の一端が、学校や企業、多くの家庭(教育)にあるとしている。
その通り。学校教育で失敗している日本(右向け右、詰込み教育、軍国教育の延長線上等)、人材育成に投資をしてこなかった日本企業、そんな環境で生きてきた日本人の家庭。そのような環境下でリーダーシップの芽が育つとも考え難い。
そんな暗い未来しかないような日本が変わるには、次の言葉を信じて変わるしかない。
組織というのは、才能を育み、リーダーシップを後押しし、失敗と成功に学ぶことを奨励する場であるべきである。
Lead and set an example for your fellow workers.