明けまして世界滅亡
ついに世界は滅んでしまった
なぜ私だけ生き残ってしまったのか
詳しくは覚えていない
あっけなかったけれど
不思議と寂しさは感じないし
落ち着いている自分がいる
まぁ日頃から大切な人には感謝を伝えていたし
ミニマリストだから余分なものは断捨離済みだ
先週クリーニングに出したコートもちょうど回収したところだったので
タイミングとしては良かったのかもしれない
「いざ滅亡してしまえば後悔もないものなんだな」
そんなことを思いながら
廃墟と化した駅の地下へ降りる
すると自販機の前に人間がいたので一瞬身構えた
おそらく彼も生き残ったのだろう
ゾンビではないとわかったのは
補充されたばかりのヤクルト1000を飲んでいたからだ
「お互い大変なことになりましたね」と
あえて声はかけずに横を通り過ぎる
そしていつも乗る車両が止まるホームドアの前に立ち
来るはずのない電車を待ちながら ふと思った
金曜日にちゃんとゴミを出せばよかったかもしれない
来週でもいいかと出ししぶると
かさばってきて毎回後悔するのが
プラゴミやペットボトルだ
袋のストックは大小で揃えてケチらず使うこと
習慣が人を作ると言うけれど
ゴミ出しにこそその人が現れるのだと思う
それでいうと
いつもより少し多めに
現金を下ろせばよかったかもしれない
PayPayが使えるからといって油断すると
現金しか使えない場面は意外と出てくる
まずは先月のレシートと クレジットの明細を確認する
自分の生活スタイルや消費パターンと併せて
地道に検討することが大切だと思う
それでいうとやっぱり
サウナにも行っておくべきだったかもしれない
老廃物は出し切っておきたいし
デジタルデトックスにもなる
自律神経が乱れていると代謝も下がって
眠りが浅くなるリスクがある
何をするにもまずはカラダが資本
無理せず継続することが大切だと思う
なんだか気分も前向きになってきた
大変なことはきっといろいろあるけど
ちゃんとやっていけそうな気がする
それではみなさん
世界滅亡後もよろしくお願いします