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うちなるビッグ・ブラザー
7:04 AM
5:40頃に起きたけど、ベッドでスマホをいじってたらこんな時間になってしまった。目覚めたときは部屋がブルーで綺麗だった。朝日はブルーなのだ。
眠いけど大丈夫だ。しっかり起きている。熱々のコーヒーが飲みたい。
今日は何をしようか。本屋へいくのもありだ。Aに連絡してみるのもありだ。Eが梅田に行くのについていくのもありだ。Sに誕生日プレゼントを受け取りに行くことだってできる。楽器はいつ受け取る?山口ストアーにいくのもありだな。一歩も家から出ないのもありだ。でもそれは明日やればいいじゃないか。
今日は出かけよう。しかし台風はどうだ?どうも台風は近畿上空で停滞するみたいだ。被害はないといいけど、どうだろう。家から出れないとすると、読書しかないな。いやあ、やっぱり出かけたいな。あの言葉だ。ロバート・ヘンライを呼ぼう。
出かけていって発見せよ。未来はきみの手にある
byロバート・ヘンライ
そうだ。未来は私の手の中にあるのだ。
出かけていって発見することで、私は手の中にある未来に気がついていく。
だんだん暗くなってきた。台風の影響だ。ブルーの朝はなくなって、いや、窓の外はまだブルーだ。
今はブルーマウンテンのコーヒーを飲みながらこれを書いている。
キンキンに冷えた部屋で熱々のブルーマウンテンを飲む。目標を一つ達成したぞ。
気分はレゲエだ。
胃はどうやら空っぽだ。だがもたれてもいる。しかし空っぽだ。
この空腹感。空腹感は魔法だ。健康な気がするし、口に入るものが美味しく感じる。食べることよりも、いかに空腹にするかを学んだほうがいい。
食べ物があるとついつい食べてしまう。私は食べ過ぎなのだ。適量とは?そんなのわからない。なら、いっそのこと食べなければいい。空腹を感じるようにすればいいのだ。ブルーマウンテンの酸味も今なら爽やかに感じる。空腹感のおかげだ。
一日のルーティン、仕事がある日の一日のルーティンを変えてみよう。
日常を非日常に作り変えてみるのだ。朝は7時までに起きなくちゃいけないとか、7:30までに身支度をして、7:50までにごはんを食べて、8:00までにうんこをして…なんて決まっているほうがおかしいんかもしれない。ビッグ・ブラザーの声に従っているようなもんだ。自分で管理社会ディストピアを作って、自分から住みにいっているようなもんだ。
ここで大切なことは、俺は俺からの監視に気がついたということだ。
そうだろ?俺が俺を監視しているなんて、普通は気が付かない。だけど俺は、こうして毎日思考を書きつけることによって、この事実を発見したのだ。
発見すれば、あとはどうにでもなる。黙って従い続けるか、脱出するかだ。
脱出。その一歩目がこの執筆だったのだ。毎朝のルーティンを破って書き始めたことで、監視社会を発見したのだ。ルールからの逸脱、呪縛からの脱出。監視社会の目を逃れ、物事を俯瞰する抜け道がここにあったのだ。我々は自由がほしいという。自由になりたいという。しかし、我々の自由を縛っているのは、我々自身なのだ。我々は、我々自身の中に、我々を監視する目を持っており、絶えずその目を気にしながら生きている。目を気にしながら生きている限り、自由などないのだ。ではどうすれば自由が手に入るのか?簡単だ。監視する目に気がつけばいいのだ。なにが自分の自由を妨げているのかを発見できる。自由になるとは、回りの束縛から逃れることではなく、自分自身を縛り付けている、監視している、まさに我々の目から逃れることなのである。
監視の目を見つけた後は、どうすればいいのか?
オーウェルにきけばいい。
Q:コーヒー一杯の燃費はいかほどか?
Q:燃費とは?
我々は、なにものなのか?
私は急に、寺山修司が読みたくなった。
モザイク。ライフイズモザイク。
さあて、一段と暗くなってきた。雨だな。暗いと鬱になるか?とんでもない。俺自身が光っているのだから、鬱になんてなりようがないのだ。俺はいつでも光り輝いている。自分自身から出る光で回りを照らすことができるのだ。だから部屋が暗くても平気なの。灯台下暗し?知るか。