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社内デザインチームが組織貢献を生み出すための最近の取り組みまとめ

いわゆるティール組織という自立分散型の組織で複数事業ある弊社が

・なぜ事業横断のデザインチームを創ろうとしているのか
デザインチームを創っていくためにどんな取り組みをしているのか
・デザインチームが組織のビジョンに貢献するために何を考えてどう動いているのか

そんなお話です。書きたいこと書き溜めてたら、若干ボリューミーになっちゃいました><

デザイナーの方だけでなく、デザイナーと共創するような立場の方、デザイン経営的な関心がある方の参考になれば幸いです。デザイナー含めていろんな職種の採用も絶賛行ってますので、もし興味があれば是非お話ししましょう🌞

前提部分を1,2章に記載しているので、取り組みだけに読みたいという方は3章からお読みください🙇‍♂️

事業横断のデザイナーチームって?

弊社では5つの事業 + コーポレートそれぞれに所属するデザイナーメンバーで形成されている、組織横断で動くデザインチームが存在します。

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基本の活動自体は
・組織横断で取り組んだ方が良さそうなデザインイシュー・タスクの解決
をメインに週1でミーティングしているチームですが、ここ数ヶ月は意識的に色々取り組んでいます。

僕らアトラエの事業や組織についての詳細はこちらの会社紹介資料を参考ください。

なぜ横軸でのチームが必要なのか

発足の経緯は、ビズリーチさんのイベントがきっかけでうちもデザイナーが集まって何かやりたいですねというくらいのフランクなきっかけでした。

発足してから3年ほど立ちますが、年々デザイナー、事業が増えていく中で徐々にチームっぽくなってきているなぁと感じます。

当初はフランクな理由でしたが、横軸の組織を維持・強化の必要性を感じ、取り組みを続けている理由は大きく5つくらいの観点なのかなとを改めて振り返ってみて感じています。

1.デザインは経営資源という観点
2.各事業全体を通して会社全体の価値提供のUXの質を担保するため
3.個々人のスキルアップ観点
4.事業観点以外のデザインをカバーするため
5.現場が自走する組織であり続けるため

※これはあくまで僕個人の意見です

1.デザインは経営資源という観点

我々は主にはITを生業に事業を運営しておりますが、テクノロジーは手段であり、本当に世の中を良くする価値を提供するためには倫理観の伴ったデザイン思考が必要になります。

だからこそデザインを生業にするの僕たちが、デザインで経営に貢献するためにはどのようなことができるのかを絶えず考えることでよりビジョンの実現に近づけると信じています。

なぜ、デザインが経営資源になるのかについての詳細は弊社デザイナーのたけだの読み応えのあるnoteを是非読んでみてください。

2.各事業全体を通して会社全体の価値提供のUXの質を担保するため

僕たちの経営するアトラエという会社は世の中への価値提供という観点でテクノロジーによって人の可能性を拡げるということを実現したいと思って事業を創造しています。

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テクノロジーによって人の可能性を拡げるとありますが、本当に人の可能性を拡げるためには1つの事業だけでは人の人生へのタッチポイントは小さいため可能性は拡がりきりません。

運営する事業全体のUXの質を高めて、事業全体を通じて人の人生に価値提供ができるような未来が創っていけたら、我々の目指す未来に近づけると思っています。

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なので、価値の根源であるユーザー体験を組織全体で考える土台としてこのチームが機能していけば面白いなと思い、チームの維持・強化を行っています。

3.個々人のスキルアップ観点

これはチームのメンバーのデザインの関心領域が人によって異なったり、事業ドメインが異なる領域だからやる内容やインプットする内容が異なるため

お互いのノウハウを共有し合う事でスキル向上につながり、その個の力の向上が組織貢献へのインパクトにつながると信じて行っています。

スキルの土台のマインドセットも育む事でビジネスで勝負するデザイナーとしての実力をチームの相乗効果で高められたらなとも感じています。

4.事業観点以外のデザインをカバーするため

アトラエではデザイナーは基本、事業部に所属しているため事業観点以外のデザインの責任者がいません。

そのためコーポレート として必要だと感じるデザインタスク (コーポレートサイト の更新やCIのアップデート、オフィス移転に伴う空間のデザイン、社外に出るPR資料、プロトタイプ的に進める新規事業のデザイン面など)

などは有志で行っていく必要があります。

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ロゴのリニューアルはチーム一丸で取り組んだ1つの事例です。

自分たちの組織だから責任持ってデザインしたいですし、そのためには限られたリソースの中でチームとして工夫して助け合えると素敵ですよね。

5.現場が自走する組織であり続けるため
アトラエは世間でいうところのティール組織という形態です。

意欲ある人が無駄なストレスなく働く組織であるために肩書や役職があるわけでないため、各自の主体性が重視される組織です。

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そんな組織であり続けるためには現場が自走して必要に応じて組織を巻き込む筋肉質なチームを創る必要があると感じています。

アトラエはCDOが不在ですが、事業横断で集まっているチームだからこそ組織視点と現場視点を持てたらCDOがいなくても十分強いチームができるのではないか。全員がCDOのように振る舞えるチームができても面白いな。そんなことを考えています。

長くなってしまいましたが、チームに関わる僕はこんなことを考えてこの1年くらい活動していました。それがいつ成果に繋がるかはわかりませんが、経営への貢献になればいいなと思っています。

デザインチームが
組織貢献を生み出すために取り組んでいること

1.デザインは経営資源という観点
2.各事業全体を通して会社全体の価値提供のUXの質を担保するため
3.個々人のスキルアップ観点
4.事業観点以外のデザインをカバーするため
5.現場が自走する組織であり続けるため

前の章で記載した5つの理由からデザインチームの維持・強化を考えていましたが、そのために最近取り組んでいることを紹介します。

■ 相互理解編
■ スキルアップ編
■ 現場判断で組織に貢献するための採用活動編
■ 組織全体強化するための活動編

■ 相互理解編
過去やった内容がきっかけなのですが、趣味思考が異なるデザイナーメンバーだからこそ、お互いの特徴やデザインに対する考え方を知ることで各自の発見やチームで動く際の連携がスムーズになると新しい動きができるかも?と思ってやってみた内容です。

ⅰ.フリースタイルデザインLT

日々いろんなインプットをしているデザイナーメンバーの脳内を覗くことで、デザイン観点で気にかけていることや学んでいることや日々のアウトプットの下になっている引き出しを知ることができる。

という目的で開催。

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アートをインプットすることでデザインに転用してた奥の深い内容や

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サウナ好きのメンバーがサウナのデザインをプレゼンしたり

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認識と形態が組み合わされなければ作用はうまれないという話から空間設計を考える内容がでてきてなかなか盛り上がりました。

デザインという言葉の幅からここまでいろんな話が出てくると脳みそ刺激されますね。

ⅱ. デザインスクラップ
お互いの好きデザインをただひたすら共有して何が好きなのかインプっとしあおうという内容で、個性が出てこれまた面白かったです。

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好きなイラストや生い立ちから好きなものを紹介したり、

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好きなブランドを思想からストーリーテリングしたり、

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広告表現について話したり、複数観点からデザインの紹介をしたりと本当に幅が広い。

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中でも盛り上がったのが、携帯の中の写真を公開するというもの。
普段どんな視点で日常からインプットしているのかという話は誰でも真似できるし良い内容でした。

ⅲ. お互いの関心を元に問いを投げ合う問いコーナー

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お互いがチームメンバーに対してどんな関心があるのかを知れるし、お互いの考えていることも知れるし、組織の問題も議論しやすくなるしこれはオススメできる取り組みかもしれません。

過去話したトピックは弊社のデザイナーメンバーが運営しているpodcastの
【ADC雑談time】で聴けます🤤

■ スキルアップ編

ⅰ. デザイン批評チャンネルを作ってみた

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最近できたので仕込み中のものが多く内容の共有はできないですが、有効活用されつつあります。

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フィードバックの得手不得手がわかるとチームとしてさらに強くなりそうな予感が。

■ 現場判断で組織に貢献するための採用活動編

採用広報・ブランディングの観点で始めた組織としてのデザイナーポートフォリオサイトを作ろうという話に。

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各メンバー事業運営が大変な中、ようやくリリースできました。
まだβ版なので、これから順次アップデートしていきますのでお楽しみに!

■ 組織全体にデザイン啓蒙するための活動編
これはADCの中でも有志で行い始めましたがデザインに関わる本の輪読会を開催して、デザイナー以外のメンバーとも事業横断で共通言語が見つかれば各事業のUXの質を高めるきっかけになるかも?と思って開催してみました。

●初回テーマ : 行動を変えるデザイン

選定背景:人の可能性を拡げる上でどうユーザーの行動変容を起こすかは重要。行動変容を生み出す体験は全事業共通で話せる話題なので題材としても良さそうだと感じた&読みたかった

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副次効果的に感じたのが事業を横断するコミュニケーションのきっかけになるだけではなく他の職種・事業のメンバーとデザインという共通言語で組織も観点でも話ができたのは面白いなと感じました。

好評につき第2段としてコ・デザインを読み始めました。これからどんどんデザインという共通言語の幅が組織で広がっていくのが楽しみです。

一緒に未来を創っていく仲間を探しています。

デザイナーからしたらアトラエって本当に創りがいのある会社だよねとデザイナーチームでよく話になりますが、ここ1年ほど色々と取り組みをしてきて、デザインの切り口で組織に貢献できること無数にあるなと改めて感じています。

事業も組織もデザインできるアトラエは、まだまだ目指すビジョンには道半ばです。本当に仲間が欲しいw

デザインの力を使って世界中を魅了する会社をつくりたい方は是非アトラエに遊びにきてください。

こんな面々でお待ちしております。






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