②回目 〜「メラトニン」から思うこと〜
✔️メラトニンの働き
→いわゆる「睡眠ホルモン」だけではないメラトニン
ヒトでは、脳の中心付近に存在するわずか1㎝程度の
松果体という組織から主にメラトニンは合成される。
「夜は徐々に暗くして、メラトニンを増やして睡眠に繋げましょう!」と、ここまではよく耳にする内容だ。
実際には睡眠を誘導するだけのホルモンではない。
メラトニンの合成は、概日リズムの基盤となる大切な反応である。
〈朝の時刻調整〉
網膜の光感受性神経節細胞にあるメラノプシンとレチナールの結合体が、日の出前の薄明時に多い500nm付近の青色光を受信する。
するとその刺激に応じた信号が体内(中枢)時計である視交叉上核に入力され、朝の時刻調整が行われる。
〈夕方の時刻調整〉
夕暮れとなり青色光が減少すると、視交叉上核から上頸部交感神経を介して松果体にメラトニン合成の指示が送られ、夕方の時刻調整が行われる。
ところがメラトニンは、ヒトや動物だけでなく、脳を持たない微生物や植物に生命の歴史と共にも存在する。
生き物が備えたこのメラトニンに関する研究は増加し続け、生殖機能調節や抗がん剤作用、免疫増強作用、全身的若返り作用なども明らかになっており、まだまだ未知の機能を秘めている。
✔️血中メラトニン濃度
メラトニンは主に松果体内の松果体細胞によって合成されるが、網膜、皮膚、消化管、骨髄、白血球などでも合成される。そして血中に放出され、全細胞に行き渡る。
メラトニン濃度が高まるのは夜間であることは有名だが、年代別の血中濃度を下図に示す。
メラトニン分泌量は新生児期はほとんどなく、
小児期(5-10歳)に急速なピークを迎え、
量の減少とともに思春期が始まり、
増齢しながら減り続け、
高齢者は微量しか生成しなくなる。
✔️松果体の石灰化
松果体は加齢により石灰化が起こり、脳砂という桑の実状の凝固物が多数現れる。
調べてみると、「ナチスは脳を密かに崩壊させるため、故意的に水道水のフッ化物濃度を上げた」との話まで出てきた。
フッ化物応用は、カルシウム異所性沈着を起こし、松果体の石灰化を促進してしまう。
松果体が石灰化すれば、メラトニン合成量は減ってしまう。
加齢と共に急激に減少するメラトニン濃度であるが、
毎日のフッ化物配合歯磨剤はじめとした様々なフッ化物応用が、さらに追い討ちをかけている!
これは本来、歯科医師や企業が責任を持ってもっと積極的に研究、報告しないといけない事実ではないだろうか。
まるで乳業メーカーが、牛乳に対して責任を持って追求して欲しい点と気持ちが重なった。
★☆☆★
今回この投稿にあたり、杏林予防医学研究所が運営している杏林アカデミーの講習内容と、テキストを参照させていただいた。
ご多忙の中、山田豊文先生はじめ関係者の方々には、ご確認とお許しをいただいたこと、心より感謝申し上げます。
★☆See you soon ☆★
参考リンク
食問題、環境問題を改善し、子ども達に明るい未来を提供したいと思います。未熟ですがその為の発信ですので、現時点で投稿を有料にするつもりはありません。もしサポートいただけるのであれば夢の実現に全力で活かさせていただきます。