フルリモートワークで文章力は必須。文章力で諦めていた自分がほんの少し文章を書けるためにやったこと
こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
リモートワークと文章力
コロナ禍でリモートワークの割合は増加しました。皆さんもテレワークに置き換えられるものは置き換えていきましょう、という流れがあるとおもいます。
リモートワーク下では、文章力が思った以上に求められます。
テレビ会議(meet, zoom, teams)で話せばいいじゃないか。そう思われた方もいらっしゃると思いますが、家で働くということは皆さん各々のライフスタイルの時間の中で業務をしていくということです。
ワークライフバランス、なんてものはありません。
プライベートと仕事がミックスした中で仕事をこなしているわけです。
そんな状況下で顔を見ながら話すというのはとてつもなく貴重な時間です。顔を見ながら話せばいい、というのはニューノーマルなんかではなく過去のパラダイムの考え方です。オンラインのコミュニケーションは非同期テキストコミュニケーションが中心になりつつあります。
文章は非同期
文章は書けば、読める人に永続的な意味・価値を提供します。Slackや業務チャットツールに書き下ろしたことは永久的に意味を送り続ける「装置」になるのです。そして、書いた瞬間以後読む人は書くタイミングとは異なるタイミング(非同期)でそのやりとりができるのです。
それぞれのライフスタイルの中で業務を成し遂げていくためにはこの非同期で意味を送る装置を使いこなせなければならないのです。
文章が苦手な人たち
自分が働くIT業界でも文章が苦手な人はたくさんいます。やたらと「!」をつけてしまったり、長くなってしまったり、意味が通らなかったり。自分もその一人でした。
いくつかのことをへて多少は物怖じせずに文章をかきやすくなったと思います。そのやったことについての仮説と結果のサマリを後述させてください。
仮説: アウトプットを増やせば文章力があがるんじゃないか
これはよく聞く話なのですが、実際は効果はありませんでした。
noteでとにかく書く。手帳にも書く。結局下手なままで書いても効果はなく、ある程度ルールや書き方が身についたときにその基本を盤石な物にするために書きまくるというのがよいのではないか、という結論になりました
仮説: 文章力の本を読みまくればいいんじゃないか
これもすこしは効果がありましたが、即効性はありませんでした。
ただ知識として「どういうことを気をつけていけば文章は改善するのか」を理解していることは後々役に立ちました。
文章を書いている「感覚」。説明しづらいものをうまく言語化できていたのが「嫌われる勇気」でおなじみの古賀 史健さんの本でした。
仮説: 質の良い文章を写まくればいいのではないか
これはプログラミングでも同じで優れたものを写経することで体に落とし込むという手法です。これが最も効果がありました。
参考にした本は高橋フミアキさんの「名作書き写し文章術」です。
何がすごいかわからなくても、みんなに呼ばれている文章を写しまくれば少しは使える道具も増えるだろう。それぐらいの気持ちではじめました。
ところが写経をはじめて数日で異変がおきました。
「こういう文章なら次はこう書くだろう」と書き写しながら予測が立つようになったのです。えんぴつで紙に写しているので正しくうつせなかったり予測できないと書き直すのも大変なため脳がサボろうとして考えるようになったのです。
この本を終わらせるのに1ヶ月~2ヶ月くらい(本当に1日10分しかやってなかった)かかりました。それ以後、長い文章を書こうとすると脳が拒絶するようになりました。
読むことと書くことの呼吸がより近づき、長い文章を書こうとすると文字通り息切れをおこします。そして息切れがおきたらどこで切ってどこにもってくれば文章として切れるのかを考えるようになりました。
じぶんのみつけた文章力の正しいつけかた
第一に文章の呼吸を身につける。
こう書くと修行みたいな感じがしますが、書き始めればわかります。悪文はまず長い。まずは、そこを直すところからなのだと思いました。
その上で正しい書き方を学んでいく
これは仮説の二番目のいろんな文章力についてのテクニックを本を通して理解すること。そして、それを悪文を直す時の参考にするということです。
短く切ったら、「こことここ」は一緒だよなあ、とか
この修飾語はこっちのほうが正しいよな、というのが自ずと意識するようになります。
そして、書きまくる
最後に、それをアウトプットする過程を練習しまくる。業務でも、趣味でもなんでもいいです。
結局、自分は真逆の方向で仮説を検証してしまったため遠回りしてしまいました。みなさんはぜひ写経(呼吸の習得)、テクニックを学ぶ、アウトプット。この順番で学ぶことをお勧めいたします。
この時代での文章の立ち位置
人と人とのコミュニケーションである文章はある意味オンライン上で意味をうみつづける「装置」なんですね。ソフトウェアと言ってもいいかもしれません。
オンラインで一緒に働く相手に敬意をもってお互いの時間を大切につかいたいですもんね。
文章の価値はますます上がっていきます。今こそ、文章力を。
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