エンジニアから始まったキャリアはどこへ行くのか - あなたのキャリアを見つけるには?
エンジニアのキャリアを伸ばし続けて....
初めまして、kabaです。
エンジニア歴14年、エンジニアリングマネージャーを5年ちょっとやってきて、
ここにきてPdMという立場で働いています。
エンジニアというキャリアはエンジニアリングを突き詰めるキャリアや、
マネジメントを伸ばすキャリア、はたまたプロダクト事業を考えるPdMなどさまざまな
選択肢がありますよね。
直近はプロダクトマネージャーとしてやっていますが、次のキャリアを「事業開発」に
選ぶことにしました。その背景について書き下したnoteになります。
自分のように悩んでいる誰かさんのためになれば幸いです。
キャリア、という言葉の曖昧さ
先ほどエンジニアにはたくさんの選択肢があると言いましたが、
可視化されているだけでもいくつか選択技があるもののそれ以外の選択だってあるはずです。
たとえば営業や、マーケティング、プランナーやカスタマーサービスなど。
キャリアという言葉は世の中の標準偏差あたりにある選択肢から選ばなければいけない
という呪いを含んでいる言葉だと思います。外れ値を選びにくい。
30代はなんのためにあるか
自分は今年33歳になるのですが、20代の仕事を踏まえて、30代は「私は何屋さんか」を見つける10年だと思っています。そして突き詰めたい「イシューは何か」を明確にする10年でもあると思います。
なので30歳を超えたら定期的に「あなたは何屋さんですか?そして、それはやりたいことですか?」この二点を考え続けていくことが大事です。
慣性の力
物理学を専攻していたのもあり「慣性」という表現をよく使ってしまうのですが要は「昨日までやってたから今日もやる」という何となくそのまま惰性で続けていくことを「慣性」と言っています。
「あなたは何屋さんですか?」はこの慣性を発見するのに重要です。エンジニアリングをやってきたならエンジニア屋さんかもしれません。
そして深く問うべきは「それを本当にずっとやりたいんですか?」です。ここを深掘りして違和感があれば、今すぐにでも新しい選択肢を模索するべきです。あとでいくらお金持ちになろうが、この時間は買うことができません。なので本来やりたいことを意識してこの「何屋さんか」をアップデートしていくことこそ、本質的な「キャリア」だと思って居ます。
「やりたいことか」を問い続けることで「やらなくていいこと」を見つけることも非常に重要です。
職業の変化点と自分への納得感
エンジニアからエンジニアリングマネージャ、そしてプロダクトマネージャー。
「本質的にやりたいことなのか」と「イシュー」があってこれらの転換点が生まれています。
例えば、エンジニアからスクラムマスターを経験した際に「あ、自分は全てのエンジニアリングをやらなくてもチームで成果が出ることに喜びを感じるんだな」という「やらなくていいこと」の発見と「現場上での組織化」というイシュー(要請)が重なって「エンジニアリングマネージャー」という変化ができています。
その後も、組織よりもプロダクトを考えてエンジニアに仕事をうみ、ビジネスに繋げるのがやりたいんだな、と思ってプロダクトマネージャーになりました。ここでは新しいプロダクト開発という組織上でのイシューが重なって選択できました。
ではなぜ事業開発へ行くのか
プロダクトを作る中で、開発組織の事業に対する見え方やものづくりの進め方に対してさまざまな課題が出てきました。プロダクトを作る、というのは簡単にはできません。
市場があり、課題があり、そこに事業が生まれる。そしてプロダクトが求められる。ここが外部からの流れです。そして「事業課題」がわかる組織があり事業が立ち上がる。
プロダクトマネージャーとして開発に携わるうち、組織のイシューも見えてきました。
ビジネスを作るということとプロダクトを作るということはまた別の話なのです。
そして事業がわかる組織も「事業をうむ」機会がなければ生まれません。
もちろんプロダクトを作るというのは好きではありますが、必ずしも「ものを作る」という行為に執着しなくてもいいのではないか、と少しずつ思い始めました。
事業をやるには組織が必要。組織を育てるには事業が必要。このニワトリ卵な課題に対して外から機会を持って来れる仕事、それこそが「事業開発」なのです。
そして「ビジネスで成功したい」という元々やりたいと思っていた思いとキャリアの選択が交点に結びつきました。
実際にプロダクトを作るとなったらプロダクトマネージャーをまたやればいいし、
エンジニアリングも嫌いになったわけではないので求められればやればいい。
大切なのは「やりたいこと」と「イシュー」を見定めて外に向かってアンラーニングしていくことです。(慣性に逆らう意志をもつ、ということですね)
「何屋さん」「やりたいこと」「今あるイシュー」
キャリアを見つけ続けるというのはまさこの3つを考えてどういった仕事ができるか、ということです。その結果どんどん最初からはずれていくものの、全てを能力として使える「マトリョーシ
カ」のようなキャリア形成ができれば面白いんじゃないでしょうか。
何も今までやったことを全て捨てる必要はないのです。ただ、今一度立ち止まって、この質問を考えて動き続けること。それこそが何よりも後悔しない人生の過ごし方につながるんじゃないでしょうか。
皆さんも時々この質問を使って、振り返ってみてはいかがでしょうか。何かの参考になったら幸いです。
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