マーケティングデザインとは?
こんにちは。学生起業家の山田健太郎です。
今日はマーケティングデザインについてお話していきます。
1.なぜ集客がうまくいかない?
まず、飲食店やサービス業に従事している皆様、コロナ禍でなぜ人が来ないのでしょうか?
そんな疑問を持っていませんか?
答えは簡単です。
本質を見抜くことです。
本質を見抜くとは、品揃えや質を上げることではありません!!
しっかりカスタマーの行動を見ることが超重要です。
2.あなたの定義するカスタマーとは?
ここで注意してもらいたいのはあなたの定義するカスタマーです。
ただお店に来て商品を買って行く人だけがカスタマーではなく、買いに来ない非顧客層もカスタマーだと簡単に考えましょう。
これはどういうことか?
例1)あなたはジャムを売る小売店の社長です。
ここで、もしあなたが朝食にパンを食べる人をターゲットにジャム販売をすると絶対に売上・新規顧客は増えません。
朝食にパンを食べない人(白米派)を新規来店させることが重要 (※朝食を食べない層はほっておきましょう。)
この白米派を新規顧客として獲得するために「白米に合うジャム」の開発や「味噌汁のようなジャム汁」といったようにユニークな新アイデアを考えましょう。
例2)米大手ドラッグストアの業績赤字で経営陣が考えた施策
彼らは「なぜ薬が買われないのか?」という疑問を持ちました。
そのため社員に一週間インフルエンザという程で患者の行動をとらせました。
するとアメリカの病院では処方箋を書く時間、待ち時間がもったいないという負の側面が浮かび上がりました。何時間もの間、病人が処方箋のために病院に残っている。彼らはここに目を付けました。
具体的な改善点はドラッグストアでも処方箋が書けるように上級看護師をドラッグストアに配置し、処方箋を書かせました。
以上の2つの例から業界常識を捨てないとイノベーションは起きない。既存概念ばかりを考えるから売り上げも伸びない。
なぜ顧客が増えないのかという疑問は顧客アクションを見ることで解消されるんだ。
と気づきます。
3.新しい視点で物事を見る
画家であるピカソ(1800年代後半に活躍)のお話をしましょう。
ピカソは画家の中で一番儲けた人物、アート概念を壊した人物と言われています。
そんなピカソは「どうしたらこのアートを買ってくれるのか?」という疑問に対し、絵画を買う人の行動を見ました。
すると絵画を購入する人のほとんどがワインを飲んだり、飲みながらアートを鑑賞しているという事に気付きました。
そこで誕生したのが「シャトー・ムートン・ロートシルト」でした。 (ピカソの絵画をワインのラベルに掲載したのです)
そこからピカソは著名な画家として名が知られるようになりました。
4.結局マーケティングデザインとは?
既存概念をぶち壊すことです。
5.映画館は用済みである
商品・サービスを中心に物事考える思考法から人の行動を中心にマーケティングを考えることが重要。
つまりモノ思考から行動思考ということ(デザイン)です。
例3)映画館に行く人はどういう人か?
答えは主にデートをする人です。
現在の映画市場はNetflixやAmazon Primeといったネット上で普及しています。そのため映画館の市場は急落しているという状況です。
映画館に行く人は大抵がカップルです。そのためカップルが喜びそうな体験を作り出すことが重要です。
例えば、リラックスできる空間を作り出すこと。インスタ映えしそうな空間を作り出すことです。
そこで生まれたのが寝転んで鑑賞できる映画館やラブホテル映画館です。
6.VOT=Value Obstacle True-Reasonとは?
VOTという思考はマーケティングにおいて重要になってきます。
Value:自社の提供している価値
Obstacle:価値の障壁(他のモノを買うなど)
True-Reason:障壁の理由
例)V:デジタルカメラ
O:スマホカメラ
T:自撮りをするから → 内側カメラの搭載
V:美容院
O:他社との差別化がない
T: SNSへ投稿する女性が多い → 撮影スペースの設置
V:醤油(市場の低迷)
O:洋食文化になった
T:お肉と合う → ワイン醤油・ガーリック醤油
V:映画館
O:Netflixでの視聴、Youtube(短編動画)の普及
T:移動時間に見れる、リラックスできる、短編動画への慣れ
→温泉サウナ、エステサロン、ふかふかベッド、ラブホなど併設した映画館
7.まとめ
・自分の顧客への概念、商品価値の破壊
・物事の破壊と創造をデザインという
・今の時代はモノであふれている、モノ競争思考は無意味
・VOTフレームワークで価値の創造(競合なんて見てはいけない)
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