剣道の鍔の話。

今日、剣道の稽古にいつぶりだろう?というほど久しぶりに参加した。

なので、ご無沙汰してしまったことへのお詫びと、またよろしくお願いします、ということで、先生方に、挨拶して回っていたのだが、とある先生のところに行った時、何やら、道具箱から、ゴソゴソと何かを探し始めた。そして、これを倅にあげる、と言って、渡されたのが、小さな竹刀の鍔であった。

成長期特有の頭痛とか、元々持っている、アレルギーとか、色々あって次男が剣道を5年生の時、辞めてしまったのだが、その辞めてしまった次男のために、鹿の皮でできた竹刀のつばをくれたのである。

そしてこう言われた。

もし、この道場に戻ってくることがあれば、このつばを返してくれればいい。

もし、自分がやりたい他のスポーツとか活動を見つけた場合も、その報告とともに、このつばを返してくれればいい。

つまり、もう一度この道場に戻ってくる機会をあげる、そして、他の活動を見つけたならそれも喜ばしいことなので、応援してあげる、ということだ。

なんだか、ワンピースで聞いたような話だが(シャンクスの帽子)、すごく感動してしまった。

こういう思いやりのある人格者が剣士には多いように思う。

久しぶりに、人の優しさが身にしみる出来事だった。

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