ベトナムゲアン省トゥオンズオン県ニュンマイ村のパッションフルーツについて
ベトナム首都ハノイの中心から車で南南東へ7時間かかる場所に、ベトナム中部ゲアン省トゥオンズオン県ニョンマイ村にベトナムで有名なパッションフルーツを大量に栽培する山岳地域がある。
過去数年間、トゥオンズオン地区のニョンマイ村などの国境の部落の人たちからお話しを聴くと、人々は貧困、後進性、細分化されてしまうことになる小さな生産性について、ずいぶん悩んでいた。
田んぼでさえ、年に 1 作しか作れず、残りは放棄せざるを得ず、ましてや、他の作物は作られなかった。
この地域のタイ族とモン族は、主に森林に依存しているため、これらの国境地域部落の貧困率は常に60%以上と高い。
2016 年、ニョンマイ村の人たちは、生活を変えたいという強い決意のもと、彼らは 20 ヘクタール以上のパッションフルーツを試してみることにした。
当初は成功率に疑問の声も多かったこのパッションフルーツの栽培だった。
しかし、パッションフルーツが、この地の気候や土壌に適した特性を持っていることがよく分かり、予想外にパッションフルーツは大きな経済効率をもたらしました。
ニョンマイ村のパッションフルーツの面積と生産高は、2016年の20ヘクタールから 121ヘクタールに増加し、生産量は 600 ~ 800トンに達し、人々の平均収入は、年間 6千万ドン ~ 10千万ドン(日本円で約30万円から50万円ぐらい)になった。
ニョンマイ村のある人は、次のように話してくれた。
「この栽培作物に信頼を寄せている。パッションフルーツを育てるのは、農業として、牛を育てて大金で売ることよりも簡単なので、村のみんなはとても幸せだ。
昨年は 800根を植えたが、台風の影響ですべての枝が折れてしまたった。それでも 7千9百 万ドン(日本円で約40万円)の収入があり、今年はさらに 15,000根を植え続けている。」
この村の人たちは、パッションフルーツを栽培するだけでなく、パッションフルーツの栽培面積を最大限に活用して、鶏や豚を飼育し、経済効率を高めている。
パッションフルーツの木の下では、鶏を飼育したり、黒豚を飼育している。
特に、鶏は植物のミミズやカタツムリを捕まえることができるので、パッションフルーツにまつわる害虫や病気を減らすのに役立っているのだ。
パッションフルーツの栽培は、このニュンマイ村の人たちの収入は大幅に改善をもたらして、貧困、後進性、細分化から抜け出して、パッションフルーツさ、山岳部の少数民族が豊かな暮らしを送る輝く果物となっている。
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