ベトナムの多様性と統一性について㉜ホアビン省について⑧ホアビン湖のかご養殖の山岳地帯への応用について

ベトナム首都ハノイから車で西南西へ約2時間ぐらいの場所にホアビン省都ホアビン市がある。湖底に沿って生活するのはタイ族、ダオ族、ムオン族だ。ホアビン水力発電所に土地を譲り渡さなければならなかった移民世帯の家族である。

ホアビン湖は広大な流域、きれいな環境、豊富で栄養価の高い資源を持ち、経済的価値の高い希少種のカゴ養殖の発展に明確に有利となった。近年、ホアビン市とカオフォン、ダバック、タンラック、マイチャウの 4 つの地区は、かご養殖プロジェクトへの投資と実施に常に関心を寄せ集中してきた。

ホアビン湖の国立観光地に位置するいくつかのコミューンは、トゥンナイ（カオフォン）、ゴイホア（タンラック）、ヒエンルオン、ティエンフォン、ヴァイヌア（ダバック）、バ・カーン（マイチャウ）など、ケージフィッシュ養殖を強力に発展させている。

ダバック県の農林業の生産とビジネスサービスの協同組合ヒエンルオンは、黒レンズ豆、黄レンズ豆、ドットレンズ豆、バーブ、チョウザメなどの特殊魚の飼育に特化しているそうだ。

コイ、ティラピアなどの伝統的な魚。これらは本質的にダ川の湖底にある"特徴的な水生生物"である。

ダバック県ヒエンルオン協同組合には、現在、70 世帯以上が 200 以上の魚かごに投資している。180 人以上の労働者があらゆる種類のエビや魚の捕獲に特化しており、ひづめの産出量は推定 200 トン以上、エビは 30 トン以上、かごに入れられた魚は年間 70トン以上販売されているそうだ。

さらに、協同組合には、養殖にも投資する 2 つの企業があり、ホアビン湖のコミューン全体の魚のケージの総数は約 300 のケージになるという。

かご養殖のおかげもあり、2018 年のコミューン全体の平均収入は、1人当たり2,700 万 VND(日本円で約166千円ぐらい) に達し、貧困率は 31.2% に減少した。

ホアビン湖水域でかご養殖を開発して、
これまでに、ダバック地区の養殖池と湖の面積は82.75ヘクタールに達し、魚のケージの数は1,909個のケージで、計画の100.47%に達しました。

グラス コイ、ユニセクシャル ティラピア、ハイブリッド ナマズ、揚げ物、バーブ、ビーム グリーン、ナマズ、チョウザメなど。

ホアビン省党委員会の常務委員会は、2014 年 6月13日付で、ベトナムのホアビン水力発電貯水池でのかご養殖の開発に関する決議第 12-NQ/TU を発行した。

2014 年から 2020 年にかけて、2020 年までに 3,500 の生け簀が設置され、農業と漁業の生産量が 5,600 トンに達し、2,800 人の労働者の雇用が創出されるという目標がそのまま推進されてきた。

同時に、ビジネスと農家、協同組合グループをつなぐモデルを形成し、集中的な水産物生産地域を作成し、効果的なバリュー チェーンに従って製品を消費している。

高い生産性、優れた製品品質、消費者の健康を確保しようと懸命に努力を続けている。

現在、ほとんどのケージは新技術に従っており、70 ～ 100 m3/ケージの容積を持つ鉄枠の網ケージがあり、徐々にケージを、竹やポプラに置き換えている。

農業に従事する世帯は、基本的に、食品の安全性を確保するための条件に関する技術的規制および規制の要件を満たしている。

ホアビン省は、大湖水魚食品安全チェーンのモデルを成功裏に実施した。今後も、ホアビン湖底の環境保護に関連してかご養殖の開発を決定し続け、世帯と農業施設が計画を遵守することを保証している。

同時に、投資を呼び込み、VietGAP 基準に従って養殖技術を適用し、規制に従って飼料と生物学的製品を使用し、食品の安全性を改善し、環境影響評価を行った多くの大規模養殖施設を支援する政策に舵取りしている。

私は、このダバック県のホアビン湖畔の北側には、ダバック県の山岳地帯の中に、ダバック村のテイ族が暮らす貧困地区があることを思い出していた。

その暮らし振りを間近で見てきただけに、その山岳地帯の谷に暮らす部落に、主給水源となっている小さな滝を見ていた。

山脈の連なりが北側のフート省との省境となっている。

まだまだ、滝の様な水源があるのではないか？

少なくとも谷となっている県道には、かなりの水量の川が流れていて、アスファルトの渡り道路をお覆い尽くすほどの勢いがあった。

小規模なダムの新設をして、その山岳地帯の谷にも、人口池地帯を長く作り出して、ホアビン湖の湖畔のかご養殖技術を応用できないだろうかと考えをめぐらせている。



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