ベトナムハノイ市のバクトゥリエム区フージエン村のザボンについて
ベトナムの首都ハノイ中心から車で西に30分ぐらいのところにフージエンという村がある。
この村のジエンザボンはベトナムで一番有名なザボンである。
フージエン村で栽培しているので、ジエンザボンと呼ばれている。
20世紀初頭、フージエン村、地域全体が歴史的な大洪水(犬の年、1915年)に見舞われ、甚大な被害が地域全体を襲った。
数年間ここは壊滅的な被害となり、たくさんのインフラや農業基盤、土壌などが、ことごとく、大自然に破壊された。
しかし、その洪水はまた、同時にフージエンザボンを含む果樹がここで成長するための土壌を形成することとなる多くの沈泥、大流をもたらすこととなっていった。
ただただ、その時にザボンはごく僅か、栽培されていなかった。
21世紀初頭、ザボンがこの地域、村に高い経済的価値をもたらすことに気づいた後、フージエンの人々はザボンを栽培するために栽培耕作地を拡大することとなった。
土壌の特異性と独自の村外秘となるケアにより、フージエンの土地でのみ、ジエンザボンだけの独自の甘くて香りの良い味覚に育まれてきた。
自ずから、毎年、フージエンの人々は他の地域のザボンよりも、自信を持って、ずっと高い価格でジエンザボンを販売している。
ジエンザボンは現在、たくさんの地域で栽培されるようになった。しかし、フージエン村では最高のザボンが、ここで現在もなお、栽培されている。現在、ジエンザボンは50ヘクタールの面積で栽培されており、年間平均生産量は360トンになる。
各ザボンは4万ドンから5万ドンVD(日本円で約200円から250円ぐらい)で販売されている。
各ザボン木には平均70〜80個の実がなる。
経費控除後の一世帯当たりの利益は、年間1億ドン(日本円で約50万円ぐらい)になる。
ジエンザボンは他のザボンとは大きく異なる。
ジエンザボンはサイズが小さく、直径が約15 センチ、重さが0.8〜1キログラム。果肉と皮は非常に薄いので、かわを剝くとき、器用にちょっと慎重にむかなければならない。
ザボンの果肉は黄金色で、中の種は小さく、食べると濃厚な甘さが沸き立ち、その甘い味わいは舌先に永遠に残ると言われるくらいだ。
ここの人たちによって、食感がサクサクしたり、また、皮が薄くなるようにザボンの木を手入れする伝統的秘訣がある。
これは、ザックリ言うと、ザボンを収穫した後、鍬を使って、半径1.5mを超える木の根元の周りの溝に掘る。
村の農家、庭師は、塹壕の中で、大豆、ウズラの糞尿、鶏の糞尿など、毎年堆肥化されている肥料を施肥し、水をやる。
水が吸収されたら、木が若葉が出たときに、ザボンが根付くように土を充分にかけ与える。
農家、庭師は、タワシを使用して根を直接ブラッシングし、苔の汚れを残さないようにすることで、次に石鹸に浸した水パイプタバコステックを使用して根を掃き、枝をスプレーし、殺虫剤、ザボンを若い房に植えることをしている。
また、当然ながら、果物が出来た時、歪んだ果物を拾うことを徹底している。
ザボンの木のおかげで、ディエン村は徐々にその生活と経済的な自立の姿を変えてきた。
ジエンザボンはフージエン市場で売っているだけでなく、ハノイ市でどこの市場でも売られるようになっている。
悲劇的な大雨に大被害から、長い歳月をかけて復興しながら、ベトナム北部で、ザボン一番手となりながらも、ひたすら、より良い品質の改善を目指すフージエン村の人たちの勤勉さは、とにかく、目を見張るものだ。
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