ベトナムゲアン省タインチュオン県タインラム村のローズマートルフルーツについて
ベトナム首都ハノイから南へ車で6時間くらいの距離にゲアン省タインチュオン県、タインラムという村がある。
ゲアン省タインチュオン県タインラム村へ向かって行くと、この地域で、様々な場所で新鮮なローズマートルフルーツを売っている人をよく見られる。
毎年、特に、6月から9月にかけて、タインラム村の山岳地帯の村人たちが、丘に集まり、ローズマートルフルーツを摘んで生計を立て、収入を増やしているそうだ。
昔から、ローズマートルフルーツは、天然で、自然に、丘に自生していて、たくさんの実をつけていた。
ローズマートルフルーツは、巨大で、摘み取っても、食べられず、安く売られているので、捨てられていた。
ところが、約10年前、ローズマートルフルーツが、商品になり、商人が高値で購入したことが起きたため、この村の人たちは、丘を登って摘み取りに行くようになったそうだ。
毎年、ローズマートルフルーツ季節になると、村の人達が丘にローズマートルフルーツを取りに行き、高い販売単価で収入を確保することが出来るようになってきた。
もちろん、良い年も悪い年もあったが、ローズマートルフルーツを摘んでトレーダーに販売することで、毎日、平均して一日当たり20万ドン~ 30万ドンVD(日本円で約1000円から2000円ぐらい)の収入を獲得出来るようになった。
約3ヶ月間のローズマートルフルーツの収穫でも、1年間の多額の出費をまかなうのに十分な数千万ドンが得られる。
このタインタム村で、ローズマートルフルーツをとった経験のある村人が、次のように話してくれた。
「ローズマートルフルーツをたくさん手に入れるには、その山岳地帯の地形を理解する必要がある。大きくてジューシーな果実があるローズマートルフルーツには、湿った多孔質の土壌で育つことが特徴である。
逆に、黄色い葉、小さくて不熟な果実で苦味があるローズマートルフルーツは、乾燥した土地によく生育するため、低価格で販売されている。」
大人だけでなく、たくさんの学生が夏休にローズマートルフルーツを採りに行って、学費を稼くこともあるようだ。
ベトナム人によると、ローズマートルフルーツは血を養い、また、血止め、赤痢、便秘、耳鳴りなどの治療効果があるようだ。
ローズマートルフルーツの恩恵を受けて、ローズマートルフルーツを購入して砂糖に浸したり、お酒に浸したり、ワインを作ったり、乾燥させて食用に使用したりすることがよくある。
ローズマートルフルーツは、一年中収穫できるわけではないが、ここの困難な山岳地帯の少数民族の人たちが、生活を賄うために多額の収入を得るのに役立ったり、新学期前に子供たちの学費を支援したりすることができるようだ。
可愛らしい鮮やかなピンクのローズマートルフルーツの花の美しさは、とても地味な実が陰になって困難な生活を支える将来への確かな希望を支える象徴だと感じる。
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