流行りのChat系AIはゲーム作りに役立つのか。試しに「あたらしいBing」にゲームデザインについて聞いてみました。いろいろと面白い回答が得られたと思います。さあどんな回答でしょう。
1. ゲームデザインについての質問
最初はゲームデザイン全般についての質問です。
1) ゲームを作るうえで、ゲームデザインに役立つ情報はありますか
このように、いくつかのエッセンスを提示してくれます。ざっと見た感じ、要点をつかんでいるようですばらしいですね。
なぜかゲームの完成にむけてのアドバイスもありました(笑
さらに質問を続けることで、気になったポイントを掘り下げることができます。(BINGでは現在5回程度まで掘り下げることができそうです)
2) 意味のある選択を作るというのはいいですね。具体的にはどんな知識が役立ちそうですか
なるほど、ちょっと抽象的すぎる気がしますが、まずまずでしょう。このまま気になるトピックを続けて掘り下げていくこともできます。
リセットして、聞き直すこともできます。ここではリセットして、質問しなおしてみました。
3) ゲームデザインは、どんなことに注意して行うべきですか。
なるほど、質問のしかたを変えることで、また違った回答を得ることができそうです。AIにむけた、よい質問のしかたというノウハウがありそうですね。
趣向をかえて、体系的なアイディアが得られるのではないかと考え、ブログをつくるときの構成について聞いてみました。
4) ゲームデザインについてブログの記事を作るときは、どんなトピックが考えられますか。
あっ、えっ、なるほど参考になります……これに比べてわかったのですが、いままで独りよがりの記事ばかり書いてきました。反省。
あれ、もしかして、ここから記事を書くまでまとめられます?
5) ケームデザインの基本原則とはなんですか
おお、このまま掘り下げていけば、ゲームデザインについての記事になるまで書けちゃうのでは……
6) ゲームプレイで考慮する項目は
……なんだか、いけそうですね(笑
興味があるかたは、是非Bingと会話してみてください。
2. 実際のゲーム制作にむけての相談
AIは、質問だけではなく、いろいろと相談にのってくれます。これもけっこう楽しいのでおすすめです。実際に相談してみた内容をまとめてみました。
1) アクションRPGを作りたいです。どんなメカニクスがありますか。
サブジャンルまで教えてくれるなんて、なかなかですね。そういえば、作りたいゲームはハクスラに近いかしら。ハクスラについて聞いてみましょう。
2) ハクスラの面白さはなんですか
なるほど、シンプルにして明確な回答です。(正解かは別として、ですが)
ディアブロは面白かったので、それをふまえて聞いてみましょう。
3) ディアブロを遊んだことがあります。ハクスラを作るとき。どんな要素をデザインすればよいですか。
なるほど、わりとゲームジャンルについて理解している印象です。では、このゲームをふくらませる提案をしてもらうことはできるでしょうか。
4) ハクスラ以外のゲームで、親和性の高い要素はありますか
残念ながら、ここで掘り下げ回数制限が来てしまいました。もうすこし深く掘り下げてみたかったのですが……
では、リセットして質問をしなおします。今度は逆にシンプルにしてみたいという相談です。
5) ハクスラゲームを作りたいです。しかしもっとシンプルなルールにしたい。どの要素に絞り込むといいかな。
質問が区切られたせいか、ちょっともやっとしますが、要素のシンプル化にも相談にのってもらえそうです。
という感じで、ゲームデザインの要素について相談することができそうです。みなさんも是非、実際にいろいろと質問や相談をしてみてください。きっと楽しいですよ。
3. ゲームのおもしろさについて
興味本位で、ゲームのおもしろさについて質問をしてみました。
1) ゲームの面白さは、何に起因しますか
なるほど、わかります。そして、興味深いのは、ゲーム面白さがパーソナリティ特性と相関するということです。
2) 人の嗜好の、外向性と開放性を具体的に教えて
これは興味深い。Bingと会話していると、とても楽しいです。まるでこれがひとつのゲームのように。
3) それは、どのように判断できますか
……残念ながら、会話の掘り下げ回数制限にひっかかってしまいました。
このあと、ビッグファイブ理論などについていくつか質問しましたが、なかなか興味深い内容でした。
この記事の、最後の質問をしてみます。
4) ビッグファイブのモデルは、ゲームデザインには役立ちますか。
ゲームを作るときの、ターゲッティングについての話題になりそうですね。
しかし、AIとの会話は興味が尽きません。回数制限がもどかしいと感じました。
4. おわりに
ゲームのデザインは、漫然と考えていてはよいものにならないと思いますが、AIと話すことで考えがまとまっていく実感を感じました。この記事を読んで、試してみたいと思ったかたがいらっしゃるのであれば幸いです。
ではまた。ゲーム制作者魂がともにあらんことを。(k1t)