AIとゲームデザインについて会話してみたこと

流行りのChat系AIはゲーム作りに役立つのか。試しに「あたらしいBing」にゲームデザインについて聞いてみました。いろいろと面白い回答が得られたと思います。さあどんな回答でしょう。

あたらしいBingは2023年2月時点でプレビュー版です。プレビュー版参加には申し込みが必要です。

1. ゲームデザインについての質問

最初はゲームデザイン全般についての質問です。

1) ゲームを作るうえで、ゲームデザインに役立つ情報はありますか

ゲームデザインに役立つ情報はたくさんあります。ゲームデザインとは、ゲームの目的、ルール、チャレンジ、報酬などを決めるプロセスです。ゲームデザインのコツとしては、以下のようなことが挙げられます。

• 意味のある選択を作る
• ユーザーに挑戦させる
• ユーザーをエンゲージメントのループにつなぎとめる
• ユーザーに報酬を与える
• ユーザーにプロダクトをすばやくマスターさせる
また、以下のことにも注意しましょう。
• 理想を高く持ちすぎない
• 画像や音楽の著作権を確認する
• 最初からお金を稼ごうとしない
これらの情報は参考になりましたか?

あたらしいBINGより

このように、いくつかのエッセンスを提示してくれます。ざっと見た感じ、要点をつかんでいるようですばらしいですね。
なぜかゲームの完成にむけてのアドバイスもありました(笑
さらに質問を続けることで、気になったポイントを掘り下げることができます。(BINGでは現在5回程度まで掘り下げることができそうです)

2)  意味のある選択を作るというのはいいですね。具体的にはどんな知識が役立ちそうですか

意味のある選択とは、ゲームの中で永続的な結果につながる選択肢のことです。例えば、RPGでは、プレイヤーがキャラクターの性格や道徳観に影響するような選択をさせることがあります。これは、プレイヤーとゲームの間に感情的なつながりを生み出し、ゲーム体験を豊かにします。

意味のある選択を作るためには、以下のような知識が役立ちそうです。
• ゲームデザインにおける3つのキーワード:意味、スイートスポット、プレイヤーの感覚 
• ゲームデザインにおける2つの方向:物語性とシステム性

あたらしいBINGより

なるほど、ちょっと抽象的すぎる気がしますが、まずまずでしょう。このまま気になるトピックを続けて掘り下げていくこともできます。
リセットして、聞き直すこともできます。ここではリセットして、質問しなおしてみました。

3) ゲームデザインは、どんなことに注意して行うべきですか。

ゲームデザインは、ゲームの目的、ルール、チャレンジ、インタラクションなどを決めるクリエイティブな活動です。ゲームデザインには、様々な要素が関わっていますが、一般的には以下のことに注意して行うべきです。
• ゲームのコンセプトやジャンルを明確に定義する。
• ゲームのターゲットオーディエンスやプラットフォームを考慮する。
• ゲームのプレイヤーに楽しさや達成感を与えるメカニクスやフィードバックを設計する。
• ゲームの世界観やストーリー、キャラクターなどを作り込む。
• ゲームのバランスや難易度、流れなどを調整する。
• ゲームのテストや評価を行い、改善点を見つける。
以上がゲームデザインにおける注意点の一部です。もっと詳しく知りたいことはありますか?

あたらしいBINGより

なるほど、質問のしかたを変えることで、また違った回答を得ることができそうです。AIにむけた、よい質問のしかたというノウハウがありそうですね。

趣向をかえて、体系的なアイディアが得られるのではないかと考え、ブログをつくるときの構成について聞いてみました。

4) ゲームデザインについてブログの記事を作るときは、どんなトピックが考えられますか。

ゲームデザインについてブログの記事を作るときは、様々なトピックが考えられます。例えば、以下のようなものがあります。
• ゲームデザインの基本原則や手法について紹介する。
• ゲームデザインに関するおすすめの書籍やサイトを紹介する。
• ゲームデザインに影響を与えるビジネスモデルやテストプレイなどについて解説する。
• ゲームデザインの事例や分析を行う。
• ゲームデザインを活用した地域活性化や社会貢献などについて紹介する。
以上は、ウェブ検索の結果から得られた一部のトピックです 。他にも多くのトピックがありますが、ブログの記事を作るときは、自分の興味や知識、読者のニーズなどを考慮して選ぶと良いでしょう。あなたはどんなトピックに興味がありますか?

あたらしいBINGより

あっ、えっ、なるほど参考になります……これに比べてわかったのですが、いままで独りよがりの記事ばかり書いてきました。反省。

あれ、もしかして、ここから記事を書くまでまとめられます?

5) ケームデザインの基本原則とはなんですか

ゲームデザインの基本原則とは、ゲームを作るときに考慮すべき要素や手法のことです。ゲームデザインの基本原則には、以下のようなものがあります。
• ゲームプレイ: ゲームとプレイヤーとの対話的な関係を意味する用語です。ゲームプレイは、ゲームの目的やルール、チャレンジ、フィードバックなどを含みます。
• ゲームメカニクス: ゲーム内で起こるアクションや反応、システムやルールなどを指す用語です。ゲームメカニクスは、ゲームプレイを支える要素です。
• ユーザーエンゲージメント: プレイヤーがゲームに興味や関心を持ち続ける度合いを指す用語です。ユーザーエンゲージメントは、ゲームデザイン要素や原則を用いて向上させることができます。
以上は、ウェブ検索の結果から得られた一部の基本原則です。他にも多くの基本原則がありますが、簡単に説明するとこんな感じです。もっと詳しく知りたいことはありますか?

あたらしいBINGより

おお、このまま掘り下げていけば、ゲームデザインについての記事になるまで書けちゃうのでは……

6) ゲームプレイで考慮する項目は

ゲームプレイで考慮する項目とは、ゲームとプレイヤーとの対話的な関係を形成する要素や手法のことです。ゲームプレイで考慮する項目には、以下のようなものがあります。
• ゲームの目的: プレイヤーがゲーム内で達成しようとする目標や意義を指します。ゲームの目的は、プレイヤーに方向性や動機付けを与えます。
• ゲームのルール: ゲーム内で起こるアクションや反応、システムやルールなどを指します。ゲームのルールは、プレイヤーに制約やチャレンジを与えます。
• ゲームのチャレンジ: プレイヤーがゲーム内で直面する難易度や問題を指します。ゲームのチャレンジは、プレイヤーに緊張感や達成感を与えます。
• ゲームのフィードバック: プレイヤーがゲーム内で行ったアクションに対する結果や評価を指します。ゲームのフィードバックは、プレイヤーに学習や改善の機会を与えます。
以上は、ウェブ検索の結果から得られた一部の項目です。他にも多くの項目がありますが、簡単に説明するとこんな感じです。もっと詳しく知りたいことはありますか?

あたらしいBINGより

……なんだか、いけそうですね(笑
興味があるかたは、是非Bingと会話してみてください。

2. 実際のゲーム制作にむけての相談

AIは、質問だけではなく、いろいろと相談にのってくれます。これもけっこう楽しいのでおすすめです。実際に相談してみた内容をまとめてみました。

1) アクションRPGを作りたいです。どんなメカニクスがありますか。

アクションRPGは、戦闘や探索を体験するアクションメカニクスと、戦略・戦術や物語の能動的な読解(ロールプレイ)を体験するRPGメカニクスの、複合的なゲームメカニクスです。アクションRPGには、以下のようなメカニクスがあります。
• 近距離武器や遠距離武器、防具などの装備品
• ステイタスやレベル、武器や魔法などの成長要素
• 世界の冒険やNPCとの会話などのロールプレイ要素
アクションRPGにはさまざまなサブジャンルがありますが、その中でも特に人気が高いものは「ハクスラ」と呼ばれるものです。ハクスラとは、「ハック・アンド・スラッシュ」(斬りまくる)という言葉から来ており、敵を倒して多種多様なアイテムを集めることが主な目的となるゲームです。ハクスラには、「ディアブロ」や「グリムドーン」、「トーチライト」などが代表例です。ハクスラに興味はありますか?

あたらしいBINGより

サブジャンルまで教えてくれるなんて、なかなかですね。そういえば、作りたいゲームはハクスラに近いかしら。ハクスラについて聞いてみましょう。

2) ハクスラの面白さはなんですか

ハクスラの面白さは、敵を倒して多種多様なアイテムを集めることや、戦闘のスピード感や爽快感です。ハクスラは、自分の好きな武器やアビリティを駆使して、さまざまな舞台で冒険することができます。また、シングルプレイだけでなく、マルチプレイも楽しめるゲームが多いです。ハクスラには、「ディアブロ」や「グリムドーン」、「トーチライト」などの有名な作品があります。どれか遊んだことはありますか?

あたらしいBINGより

なるほど、シンプルにして明確な回答です。(正解かは別として、ですが)
ディアブロは面白かったので、それをふまえて聞いてみましょう。

3) ディアブロを遊んだことがあります。ハクスラを作るとき。どんな要素をデザインすればよいですか。

ハクスラを作るときには、以下のような要素をデザインする必要があります。
• 敵の大群やボスなどの戦闘における挑戦性や爽快感
• 武器やアイテムなどの多様性やランダム性、カスタマイズ性
• レベルアップやスキルツリーなどの成長要素
• マルチプレイや協力プレイなどのコミュニケーション要素
• ストーリーや世界観などのロールプレイ要素
これらの要素をバランスよく組み合わせて、プレイヤーに楽しさと満足感を提供することが重要です。あなたはどんなハクスラを作りたいですか?

あたらしいBINGより

なるほど、わりとゲームジャンルについて理解している印象です。では、このゲームをふくらませる提案をしてもらうことはできるでしょうか。

4) ハクスラ以外のゲームで、親和性の高い要素はありますか

ハクスラと親和性の高いゲーム要素は、以下のようなものがあります。
• トレジャーハンティング(トレハン):敵からドロップするレアアイテムを集める要素
• ローグライク:ランダム生成されるダンジョンや死亡時のペナルティなどの要素
• アクションRPG:操作性や戦闘システムなどの要素
• シミュレーション:キャラクターの育成や管理などの要素
これらの要素は、ハクスラと相性が良く、プレイヤーにさらなる楽しみを提供することができます。あなたはどんなゲーム要素が好きですか?

あたらしいBINGより

残念ながら、ここで掘り下げ回数制限が来てしまいました。もうすこし深く掘り下げてみたかったのですが……
では、リセットして質問をしなおします。今度は逆にシンプルにしてみたいという相談です。

5) ハクスラゲームを作りたいです。しかしもっとシンプルなルールにしたい。どの要素に絞り込むといいかな。

こんにちは、これはBingです。
ハクスラゲームとは、敵を倒したり、戦闘することがメインのゲームで、爽快さや、やり込み要素が豊富なのが特徴的です。ハクスラゲームを作る場合は、戦闘システムや装備品のバリエーションなどに注力するといいかもしれません。シンプルなルールにしたいなら、敵の種類や数を減らしたり、スキルツリーを簡略化したりする方法があります。どんなジャンルや舞台設定にしたいですか

あたらしいBINGより

質問が区切られたせいか、ちょっともやっとしますが、要素のシンプル化にも相談にのってもらえそうです。

という感じで、ゲームデザインの要素について相談することができそうです。みなさんも是非、実際にいろいろと質問や相談をしてみてください。きっと楽しいですよ。

3. ゲームのおもしろさについて

興味本位で、ゲームのおもしろさについて質問をしてみました。

1) ゲームの面白さは、何に起因しますか

ゲームの面白さは、人によって捉え方が異なる概念ですが、一般的にはゲーム体験の構成要素に分解できます。例えば、
• アクション:操作の快感や反射神経の試される緊張感。
• 技術:習得したスキルや知識を活かす満足感。
• 意思決定:選択肢や戦略を考える楽しさ。
• 研究:ゲーム内の仕組みや法則を探求する興味。
• 成長と達成:レベルアップやクリアなどの目標への到達感。
• 探検:未知の世界や場所を発見する驚き。
• 物語と模倣:キャラクターやストーリーに感情移入する感動。

これらの要素はゲームジャンルやスタイルによって異なる重み付けがされています。また、個人の好みもパーソナリティ特性と相関しています。例えば、外向性が高い人はアクションや探検を好みますし、開放性が高い人は物語や模倣を好みます。あなたはどんな要素が好きですか?

なるほど、わかります。そして、興味深いのは、ゲーム面白さがパーソナリティ特性と相関するということです。

2) 人の嗜好の、外向性と開放性を具体的に教えて

外向性と開放性は、ビッグファイブ理論という心理学のモデルで用いられる性格特性の一つです。外向性は、人とのコミュニケーションにおける自分の立ち位置を示します。外向性が高い人は社交的で活発であり、外向性が低い人は内向的で静かです。開放性は、想像力や芸術的感受性を示します。開放性が高い人は創造的で新しいものに興味があり、開放性が低い人は安定志向で保守的です。

外向性と開放性は、ゲームの面白さにも影響を与えます。例えば、外向性が高い人はアクションや探検などの要素を好みますし、開放性が高い人は物語や模倣などの要素を好みます。あなた自身はどちらかというと外向的ですか?それとも内向的ですか?

これは興味深い。Bingと会話していると、とても楽しいです。まるでこれがひとつのゲームのように。

3) それは、どのように判断できますか

Sorry, I think we need to move on! Let's switch to a newtopic and begin again.

……残念ながら、会話の掘り下げ回数制限にひっかかってしまいました。
このあと、ビッグファイブ理論などについていくつか質問しましたが、なかなか興味深い内容でした。
この記事の、最後の質問をしてみます。

4) ビッグファイブのモデルは、ゲームデザインには役立ちますか。

ビッグファイブのモデルは、5つの因子の組み合わせから性格を導き出す性格分析理論です。ゲームデザインには、プレイヤーの性格や動機づけを理解するために役立つと考えられています。例えば、開放性が高いプレイヤーは新しい体験や冒険を好み、外向性が高いプレイヤーは社交的なゲームを好むかもしれません。

ゲームを作るときの、ターゲッティングについての話題になりそうですね。

しかし、AIとの会話は興味が尽きません。回数制限がもどかしいと感じました。

4. おわりに

ゲームのデザインは、漫然と考えていてはよいものにならないと思いますが、AIと話すことで考えがまとまっていく実感を感じました。この記事を読んで、試してみたいと思ったかたがいらっしゃるのであれば幸いです。

ではまた。ゲーム制作者魂がともにあらんことを。(k1t)


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