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なんてことない 雑記 - 『サーカスのライオン』

うちの子供はただいま小学3年生、国語の宿題は漢字ドリルと音読に取り組んでいます。

私は音読カードを見てため息を付きました。

私「来週はいよいよ『サーカスのライオン』やんかいやァ、かなんなァ。お母ちゃん泣くもん 👩 」

子供「母ちゃん、3年生の始めん時 ウチの国語の教科書見て泣いてたもんな 👧 」

私「あの話は泣くやろ、Tちゃんも泣くよな? 👩 」

夫・子供「泣きはせんやろ 👨👧 」

ふん、似たもの親子め。



『サーカスのライオン』は東京書籍の教科書 新しい国語 三年生 上巻 に載っている物語で、著者は川村たかし 先生です。





移動式サーカスが町の広場にやってきました。火の輪くぐりのライオン じんざは年老いて、かつての元気がありません。

ある晩、サーカス団のおじさんが気晴らしに散歩でもしておいでよ、と変装用の衣装やマスク、手袋等を用意してくれたのでウキウキ外に出ると男の子が立っていました。

その男の子はライオン(じんざ)に会いに来たとのこと、昼間に見たじんざがどうも元気がなさそうだったので心配でお見舞いに来てくれたのです。

じんざは胸が熱くなるものの、さすがに夜遅いのでまた改めてライオンのところにおいで と声をかけ 男の子を自宅まで送ります。道中、男の子はサーカスが好きでお小遣いを貯めまた見に行きたいことや 現在母親が入院中で姉も付き添い、父親も夜勤なので一人ぼっちで留守番していることを話してくれました。

留守番に慣れちゃったよ、それよりサーカスの話を聞かせて とねだる男の子にピエロの話をし 動きの物真似をして見せるじんざ。夜道なのでうっかり足を挫いてしまいます。

それから 毎日お見舞いのチョコレートを片手にじんざの元にやってきて母親が入院中であることや以降 容体を報告してくれる男の子、挫いた足は隠しつつじんざは身を乗り出しうなずきながら聞いていました。(男の子はあのおじさんの正体がじんざであることは気づいていませんし、じんざも会話することなく聞き役に徹しています)

いよいよ明日でこの町の巡業が終わるというとき、お母さんがもうすぐ退院するんだよ、お小遣いも貯まったから明日サーカスを見に行くね と嬉しそうに話す男の子に じんざは全盛期の大技 火の輪5枚くぐりを披露しようと力が漲ります。

その晩、「火事だー!」という怒鳴り声とサイレンの音で目を覚ましたじんざ。テントの隙間から見えた火の手は男の子の住むアパートの方角で…



もう皆まで言うな、って話ですよね。そら 鼻垂らして泣くよ、今も涙ぐみながら入力中だよ。

来週から音読、10日分で各パート毎なんだけどクライマックスのパート 及び 最終日は全編読むそうなので早く慣れたい… というか学校で誰か一人くらい泣くんじゃないの !? と睨んでいます。

ちなみに初めてこの話を読んだのが2022年の4月だったのですが、私を見て子供は

" 母ちゃん、泣いたぁるわ 👧 www " と泣き顔を見てほくそ笑んでいたそうです。

鬼か!親の顔が見たいわい!


私は物語やドラマ、『攻殻機動隊』のS.A.C. 、2nd GIGともにタチコマの献身にすぐ感動して泣くタイプですが 他の家族はピクリともしません。基本毎日同じ食べ物を食べているはずなのにどうしてこうも違うのでしょうか。DNAとか遺伝子とか、一概に言えないもんなんだな、と思うとなんだかオラ、ワクワクすっぞ!ってなります。

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