新規事業・スタートアップやりたいと言っていた1年前の自分に言ってあげたい言葉

これは何:伊藤(@k1ito)が、エンジニアからBiz-Devに転職して早2年技術をビジネスにするべく奔走する中で、今年勉強したこと・去年の自分に言ってあげたいことを自戒を込めて書き連ねました。来年30歳になりますが未だに社会人1年目みたいなことを永遠に言っていて恥ずかしい限りです。
2023年は本当に社内外の色んな人に支えられて良いビジネスを色々できて大変ありがたかったです。皆さんに報いる事ができるように頑張ります。

①作るな、売れ。

ともすれば
お前は素晴らしい技術素晴らしいアイデアから新規事業を出発しているだろう。

そうじゃない
市場はどこか?顧客は誰か?顧客の悩みはなにか?を考え「絶対に売れない物を作らない」気概でつくる。顧客は技術を求めているわけでも、お前の素晴らしいアイデアを知りたいわけでもない。

②顧客?どこの何部の誰さんでいくら予算をもっている?

ともすれば
お前のプロダクトは飛ぶように売れると思っているだろう。お前は素晴らしいアイデアと技術力と営業力を持っていると思っているだろう。

そうじゃない
顧客は幻想だし、顧客がいたとしてもお前のプロダクトにお金や時間を費やしている暇はない。顧客が「あったらいいね」といったのではなくて、予算を持っていなければならい。

③お金の出し手「金ない」「人いない」「なぜお前」

ともすれば
お前の素晴らしいアイデア・プロダクトをすべての社内・社外が賛同してくれると思っているだろう。

そうじゃない
社内・外の人たちは暇じゃない。
お前のプロダクトなんてお金をもらっても使いたくない。お前のプロダクトをなぜ貴重な時間を使ってまで使わないといけないのかを説明し、なぜお前のプロジェクトに参画するべきなのかを説明しろ。

④お前の市場規模、小さすぎ。

ともすれば
お前の素晴らしい事業はお客様・パートナーの貴重な時間や予算
お前の時間を割いてまでやる価値があると思っているだろう。

そうじゃない
算数からやり直せ。顧客単価・顧客数をちゃんと見積もってみて、それを自分がやる意味があるのか考えろ。T2D3じゃない、LTV/CAC>3じゃない。

⑤お前は天才じゃない。

ともすれば
お前は全知全能でCEO兼COO兼CFO兼CTO兼CMOが務まると思っているだろう。

そうじゃない
お前は世の中のどこにでもいる一人の人間。最高のチームを考えろ。
営業の天才・戦略の天才・資金調達の天才・技術の天才(天才とまで行かなくてもお前よりは数倍優れた人)は以外と近くにいる。

⑥どの山に登る?どこから登る?なぜ登れる?

ともすれば
お前のビジネスプランをすべての人がクリアに理解してくれると思っているだろう。

そうじゃない
お前の言っていることをみんな1%も理解できない。お前はどこを目指していて、どこからどうやってどの順番でクリアしていこうとしているのかをわかりやすく教えろ。

⑦リスクをとるな。

ともすれば
スタートアップとはリスクを取るものだろうと思っているだろう。

そうじゃない
取る必要のないリスクは最初に最小化して上で、最後に自分たちが取るべきだと世界から許されたリスクだけを取れ。

⑧技術≠プロダクト。

ともすれば
お前は素晴らしい技術の話ばかりしているだろう。

そうじゃない
技術はわかった。その素晴らしい技術がどうやってお客様に役に立ち、いくらお客様のコストを削減するのかを教えろ。お客様は別にお前のソリューションが、真空管でできていようが量子コンピュータでできていようが気にしない。

⑨技術はときに自分の首を絞める。

ともすれば
お前は自分が大好きな技術をお金にしたいと考えているだろう。

そうじゃない
顧客は技術にお金を払わない。ある一つの技術が顧客の課題すべてを解決することはない。もっとシンプルな技術で顧客の課題を解決するかもしれない。顧客の課題を解決する最短の手段を考えろ。

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