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ウータン・クランに学ぶ5つのマーケティング手法

最近、ディズニープラスに加入した。

きっかけは『SHOGUN』だ。

以前から気になっていた。いざ見始めると、期待を裏切らない。美しい映像と時代考証の細かさ、そして緊張感のある展開。

あっという間に見終わってしまった。

次に何を見ようかと悩みながら、他のコンテンツを探す。だが、どうもピンとくるものがない。

ディズニープラスは、やはり子供向けの作品が多いように感じる。

そうしているうちに、ふと目に留まったのが『ウータン・クラン:アメリカン・サーガ』だ。

これがとても面白かった。

ウータン・クランはもちろん知っている。
90年代のヒップホップシーンを彩った伝説的なグループだ。
デビューアルバム「Enter The Wu-Tang 36 Chambers(邦題『燃えよウータン』)」は名作だと思うし、それなりに聴いてもいた。

だが、彼らのバックグラウンドについては深く知らなかった。だからこそ、このドラマはとても新鮮だった。

『ウータン・クラン:アメリカン・サーガ』は、全3シーズンで完結する物語だ。

貧困や犯罪が渦巻く過酷な環境に生きる若者たちが、音楽を通じて成長し、やがてヒップホップ界に革命を起こすまでの軌跡を描いている。

8人のメンバーたちの個性が丁寧に描かれており、若者たちの群像劇として非常に魅力的だ。
共通の目標である音楽に向かって一丸となる姿は、まさに青春そのものだ。

また、90年代のアメリカのファッションや音楽、ストリートカルチャーが生き生きと再現されていて、そうした点も見どころのひとつだ。

RZA(ウータン・クランのリーダー)が制作に深く関わっているからだろうか、音楽制作の過程も丁寧に描かれている。特に、サウンドやプロセスのリアルさが際立っている。
各エピソードの演出にも趣向が凝らされていて、観ていて飽きさせない。

更に、音楽業界やマーケティングの視点から見ても興味深い。
彼らのブランド戦略から学べることが多いと感じた。

ウータン・クランはどのようにしてストリートから世界的なブランドへ成長していったのか?

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