見出し画像

「気遣い力」をつけるなら感謝から

※この文章は約1200文字程度で、約3分で読めます。

気遣いはそもそもなぜ大事なのでしょうか?気遣いができる人は、周囲の人たちに安心感や心地よさを与え、人間関係をより良いものにしていきます。しかし、気遣いを身につけるのは簡単ではありません。気遣いは教えられるものではなく、意識的に学ぶ機会も少ないため、自然と身につけるのは難しいと感じる人も多いでしょう。実際、気遣いの大切さは理解していても、具体的にどのように実践すればよいか悩んでいる人もいるかもしれません。そこで今回は、気遣いを身につけるための第一歩として、「ありがとう」を伝えることの重要性について考えてみましょう。

気遣いに気づけることが大切

私たちは日々、知らぬ間に誰かの気遣いを受け取っていますが、その「気遣い」に気づけるかどうかで大きな違いが生まれます。気遣いができるようになるためには、まず自分が受け取っている気遣いに気づくことが必要です。気づければ、今度はその気遣いを返してみようという気持ちが芽生え、少しずつ気遣いができる人へと成長していきます。

例えば、友人や同僚と会食をするときに、誰かが進んで店の候補をリストアップし、アクセスのしやすさや予算を考慮して店を選び、さらには当日行き方を伝えてくれたり、開始時間が近づいたらリマインドのメッセージを送ってくれたりすることがあります。このような気遣いがあると、私たちの会食はスムーズに進み、ストレスも減ります。しかし、この気遣いに気づかないと、その労力や背景に思い至ることなく「当たり前」に受け取ってしまうかもしれません。

感謝することで始まる気遣いの循環

気遣いに気づける人は、その行動にどれだけの労力や心配りが込められているかを想像できるため、自然と「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えます。この感謝の表現こそが、次に自分も気遣いをしてみようという意欲を生み、気遣いが循環していく第一歩になります。気遣いを見逃さずに感謝すること、それが次の気遣いへと繋がります。

日常の中で気遣いに気づいたら、その場で「ありがとう」と伝えるようにしましょう。直接伝えられない場合は、メッセージで感謝を表すだけでも効果的です。また、気遣いを後からでも振り返るために、「Three Good Things」という手法を使って感謝日記をつけてみるのもおすすめです。スタンフォード大学の星友啓校長が提唱するこの方法では、1日にあった良いことや感謝したい出来事を3つ書き出すことで、気遣いに気づく習慣が身につき、自己肯定感も高まります。

今日から始める「ありがとう」

気遣いを身につけるために、まずは日常の中で「ありがとう」を意識してみましょう。小さな気づきから始まり、それがやがて大きな行動へと発展します。気遣いが循環することで、自分も周囲もより良い環境を築いていけるはずです。今日から、日々の中で気遣いに気づき、素直に「ありがとう」を伝える習慣を始めてみましょう。

いいなと思ったら応援しよう!