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【講義レポート】ビジネスと人生の「見え方」が一変する生命科学的思考とは。

おはようございます!
今日は株式会社ジーンクエスト代表の高橋祥子さんの講義をまとめました。
「生命科学的思考」という高橋さんならでは考え方が面白かった。
コロナ禍での先行き不透明な社会の中で、人としての「在り方」に向き合う素晴らしい講義でした。

書籍はこちら!


●「不安」への正しい向き合い方

一番印象に残った言葉がありました。
それは、「行動できる不安」と「行動できない不安」に分けて考えるということです。

なぜ今、自分は不安を感じているのか?に向き合うことも大事である。
その中で、「行動できない不安」にはふたをしてしまうという考えが面白い。

生物・人の原理原則では、不安があるからこそ行動できる側面がある、
不安を感じる遺伝子があるからこそ、人は支え合って繁栄してきたのだ。

不安を感じる事は健全なのだという部分には救われた気がしました。
講義中の高橋さんの言葉をそのまま引用すると、『不安を感じるということは自分の「危機管理センサー」がしっかり機能している』状態であると。

一方で「人の感情面」で注意すべきは、全ての感情をメタ認知してしまうこと。
全ての感情をメタ認知、客観的に捉えすぎてしまうとどうなるか。
ただの1個体がエネルギーを摂取しているだけとなり、生物としての色がなくなってしまう。

日々色々な感情に出会うが、ネガティブなものは論理的に対応し、ポジティブな感情はとことん味わうことが大切なのだと感じた。

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●生命科学から見た多様性

生命科学から多様性を考える時は、「人はほとんど根底では同じである」という論点に着目することが大事である。

そもそも、なぜ多様性があると認識するかというと。
根底には「人はほとんど同じ」であるという考え方に基づいている。

多様性の中にも、人には上記のように「同質性」の部分もある。
多様性と、この「同質性」にもフォーカスすることが必要。

その中で、人と人との違いを認識するときに大事なことは何か。
それは「何が一緒かに着目すること」である。

多様性の本質は同質性にあるということを覚えておこう。

●「主観」と「課題」の関係性

本著書でいうと、遺伝子の本能に固執しすぎないことを唱えている。
自分の望む未来を主観的につくっていくことが大事。
それを主体的に描くことが出来るのが人類であると。

そんな主観的に未来を描く上で、「課題」を解決するという側面はある。

この主観と課題の関係の話が非常に納得感があった。
ここは高橋さんの言葉をそのまま引用する。
高橋さん:「主観的に"こうなればいいな"という現状と違う未来を描いているからこそ、課題が生まれる」

●情熱=初速×未来差分


「行動×行動によって未来が変化していく実感」の掛け算の考え方が大事。
その未来差分を把握した上で、まずは「初速」、最初の一歩を踏み出す。

初速を上げるためには、「カオス」な環境に飛び込むことが大事。
想像できないような環境に身を置き、体験することがオススメ。

体験がすべての源泉であると高橋さんは言う。
体験することで、主観で行動しやすい×行動が生まれる=情熱が生まれる

これが出来てはじめて「情熱」が生まれる。

①行動することで変わる未来を描く
➁そして、初速を意識して行動する
③その行動で変化する未来をイメージし、情熱を燃やす

とはいえ、いきなり未来は描けない人もいる。
そんな人は未来差分を描くことがうまく、行動している人と一緒に時間を過ごすことからはじめてみる。

未来差分を描いている人と一緒にいると、自然と描けるようになるもの。

何もないところから生み出すわけではなく、何か描いている人と一緒にいることも悪くない。

環境は自分で選択し、飛び込んでみることで見える景色も広がる。
高橋さんの話から「情熱は後天的に獲得できるものである」と確信した。

行動が先にあり、その後に「情熱」がついてきた。by高橋さん

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●「カオス」に飛び込む覚悟


■カオスな環境とは?
カオスな時こそ、自分の時間を見出すチャンスである。
そんな環境下でも「何が自分は楽しいのか?を考えること」を忘れてはいけない。
そんなカオスな環境にいるからこそ、できないことにも気づく。
自分の現在地も見えてくる。
初めて気づくこと、学びもたくさんある。
カオスな環境に飛び込む、もしくはいるということをチャンスと捉える!

前述でも記載したが、大事なことなのでもう一度記載しておく。

カオスに飛び込むことで主観がうまれ、行動に繋がり、情熱に繋がる

■コンフォートゾーンから出るための勇気の持ち方
コンフォートゾーンから出るときは、不安を伴う。
そんな時は、不安への正しい向き合い方を意識することが大事。
何が不安なのかを明確にし、行動できないための不安にはふたをしてしまおう!

不安と並行して、「失敗」してしまうのでは?という感情も出てくる。
そんな時にも高橋さんの話が非常に参考になるので紹介しておく。

生命は失敗至上主義である
⇒「失敗」が前提にあるとするのであれば、変化の過程において「失敗」は必然である(色々な側面から準備をしておく)

●「点思考」と「線思考」へ

一言でいうと、「点思考」と「線思考」を活用して視野を自由に設定しようという話。
今、目の前の事に集中する事も大事。
ただ一方で、1年後、10年後を考えられたら解決することも多いだろうと高橋さんは言う。

では、なぜ人は今この瞬間に集中するのだろうか?

「今、この瞬間に集中することが個体としての生存可能性を上げている。」からである。

その考えも踏まえた上で、我々は個体としての視野を広げていかないといけない。
生きていく上で、生物的な本能にあらがっていく思考も必要である。
今、目の前のことに取り組む中で、未来からの逆算思考は大事にしておく。

「この1日をどう過ごすか」と「この1日が1年後、10年後をよりよく生きる上で何に繋がっているか」の両側面から時間軸を捉える。

私たちは、視野を自由に設定することができる。
ただ、未来志向だけはいけないのでバランスを意識しながら生きていく。

一度未来にいって、そこから戻って思考するイメージ。

<講義中に出ていた例>
・起業することに不安がある、ただ10年後の自分見たらどうなんだろう?
・プレゼンで緊張している、ただプレゼンが終わった後の自分から見たらどうなんだろう?
⇒思考のタイムリープ

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●「葛藤」と「覚悟」、その先にある不安

「葛藤」と「覚悟」の関係性
⇒葛藤がないということは覚悟を持っているから

覚悟を持つことは生きていく上で大事な考え方。
覚悟を持つからこそ迷わない日々を過ごすことが出来るものである。

なぜか?答えはシンプルである。

迷わない!と自分自身で決めたから。

迷わないことを先に決めると、それが覚悟になる。
そして、新しいことに挑戦できる糧になる。

自分との約束をつくるり、迷わない人生を送る!
自分で覚悟を決める!!

●不安に対して対処法

・不安を感じたらそれに対する行動を書ききる。
⇒書き出してみて、その上でも不安なことにはふたをする方がよい。

・ブレない軸と変えていく軸の柔軟性を持つこと

・計画を立てることと変えていくことのバランス
⇒自分の人生の計画も変えていくことと、変えていかないことを考える

●今日から行動できること

今日の自分をどう過ごすかに「本能」にとらわれすぎず、
「自分は何がしたいか?」を考えて行動すること。
生命科学的な思考から、人の在り方を考えるキッカケになったので非常に面白い講義だった。

不安を持つことは健全で、人はそういう生き物である。
日々、色々な感情に向き合うことが多い中で少し気持ちが楽になった気がした。

今年はより一層、主体的に自分の意志で人生を過ごす!!


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