ゲームの最強者は誰か?
竹内さんのコラム
読売新聞の論説委員だった竹内政明さんをご存知だろうか?Wikipediaによると、2001年から1面コラムの編集手帳を担当され、2017年に引退された、とのこと。
もちろん、編集手帳も好きだったが、そのずっと前から「けいざい独言」というコラムのファンで、今でもスクラップしたものを持っている。
いくつかお気に入りのコラムの中でお気に入りなのは、「"競技者"の利と不利」というタイトルのものだ。
かいつまんで説明すると、以下の通りである(「けいざい独言 "競技者"の利と不利」より引用)。
スキーのジャンプ競技で長野オリンピックで活躍した「日の丸飛行隊」、ソウルオリンピック金メダリストでバサロで有名だった鈴木大地選手。彼らの活躍ののち、それぞれの競技においてルール改正が行われ、日本人に不利なルールとなった。
規則の作り手(ルール・メーカー)こそがゲームの最強者である
一方で、ルール・メーカーの立場にいないからこそ、追われては逃げての繰り返しで、技術が磨かれてきたのも事実。ただ、時代が変わり、ルール・メーカーでないことの限界を指摘し、コラムは終わっている。
ルールメーカーたれ
このコラムを読んでから、どの業界にあっても、常にルールメーカーになることを念頭に置いてきたような気がする。とかく、新規事業の場合は、全くの一番乗り、ということは稀で、既にマーケットが出来上がりつつあることが多い。先行者がいるパターンだ。まだ早熟なマーケットであれば、そこでシェアを伸ばしていくのもいいが、ルールが定まっていないケースも多い。ならば、いっそのこと、ルールを書き換えて、マーケットを再定義するのも手かと思われる。
2020年7月。新しく立ち上げる会社の社名は株式会社ルールメーカー。
ようやく、20年越しに竹内さんに恩返しができたような気がする。竹内さん、ありがとうございました!