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来年もよろしくお願いしたくないときの対処法
ちょうど、今頃の時期になると思い出すやり取りがある。
ある年の年末に雑談の中で、相談を受けた。
たとえば、できれば年明けからは取引を考えたい、もっと言うと取引を止めたい取引先がいるとする。でも、現行の取引は続いており、実務的なやり取りがメールを主として取り交わされているらしい。
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クリスマスも終わり、互いに仕事納めが近づいてきたある日、先方からのメールがこう結ばれていたらしい。
本年もお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。
これが来年も続けたい、続けざるをえない取引であれば、オウム返しに似たような挨拶を交わせばいい。ただ、今回は違う。「よろしくお願い」したくない、「よろしくお願い」するわけにはいかない相手なのだから。
まあ、どうせ相手もいちいちそんなのチェックしていないだろうから、気にすることないのに、と思うが、そういうところ律儀な人のようである。
結局、どうしたんだろうか?肝心なところを忘れた。「本年もお世話になりました」の前半部分だけで終わったんだろうか(お世話になった、という認識がない場合はどうするんだろうか?)?とりあえず、「来年も…」と書くけど、自分の中で「来年も(取引停止を)よろしくお願いいたします」ってことにしちゃったのか?そもそも、無事取引は中止できたんだろうか?
逆に考えると、もしかしたら、年末のこちらからの挨拶に対する先方の反応はチェックしてみた方がいいかもしれない。特に、取引の継続が心もとない相手には、あえてこちらから「来年も…」と切り出し、反応を見てみるとか。「来年もゴニョゴニョゴニョ」とお茶を濁したようなことが書かれていたら…まあ、そういうことなんだろう。残念ながら。
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