「想像力」を鍛えるためのトレーニング
前回のnoteで、私も理想的なお客様対応やホスピタリティを提供できるように「想像力」を磨いていきたい!と、お話ししました。
でも実際に「想像力」ってどうやって鍛えるの?と思ったので、調べてみると・・・
なるほど。これなら日常生活でちょっと意識すればできるかも〜!と思ったので、早速今日から心がけていこうと思います。(みなさんもよかったらご一緒に!)
小説を読むことの重要性
小さい頃からずっと「小説をたくさん読みなさい」と、本好きの父には言われ続けてきましたが、当時の私(バレリーナを夢見る少女)は「バレエに読書は不要でしょ」と判断、読書に時間を割くひまがあるならお家でトレーニング or 稽古場に行って自主練したい!という思考回路になっていて、小説はほとんど読まずに育ちました。(バレエに関わる本や雑誌は読んでいました。)
でもバレエ人生の後半に、もっと小説を読んでおけばよかった・・・!と後悔することになるとはつゆ知らず。
バレリーナは、表現者、いわゆる役者です。ドラマや映画に出ている女優さんや俳優さんと同じように、物語(台本)上の人物になりきってお芝居をします。且つ、バレエは言葉を用いずに踊りで感情を表現し、観に来てくださったお客様を楽しませるというエンターテインメント(芸術)です。お客様を楽しませるには、演じる役に忠実になりきる必要性があるので、登場人物はどんな性格なのか?どんな生い立ちなのか?また主要人物との相関関係は?といった、役作りのための「想像力」が事前準備としてとっても重要でした。
とはいえ、子供の頃の発表会では、お花、小人、ウサギ、妖精・・・など、ファンタジーの世界に登場するような、人間ではない役を演じることが多かったので、お花やウサギさんの気持ちになってみて・・・なんて私にはわからないまま、物心つくまでは深いことは考えず、とにかくバレエが楽しくて、バレエが大好きであることを、全身を使って思いっきり表現していました。
年齢を重ねると、貧しい村娘やジプシーから、貴族やお姫様まで、お国や階級がさまざまな役を演じ分けるという、難易度が高い課題が与えられました。
バレエといえば「白鳥の湖」ですが、悪魔によって白鳥の姿に変えられたお姫様が、愛を誓った王子様の助けを健気に待つ一方で、その王子様を誘惑して二人の愛の誓いを邪魔する悪魔の娘役を、一人二役で踊り分ける作品として有名です。現実世界では到底経験ができないけれど、その人物の状況や心情を想像しながら、美しいチャイコフスキーの音楽に合わせて、身一つで表現するバレエの難しさ。「想像力」をいかに駆使して自分の身体に役柄を憑依させられるか(もちろん踊りのテクニック的なことはプロとして完璧にこなしたうえで)一つ一つの役柄に挑戦することは難しかったけれど、自分ではない“だれか”になりきって舞台の上で踊ることは、新しい自分の発見にもつながっているような気がして、演じていてとても楽しかったです!
もちろん全てがゼロからの“想像”ではありませんが、指導者から客観的なアドバイスを受けたり、有名なバレリーナが演じる作品が収録されたVHSやDVDをたくさん買って、ビデオが擦り切れるほど観て盗んで勉強したり。(当時はまだYouTubeなどで気軽に映像を観れなかった)作品のルーツや、役柄のイメージには忠実でいながらも、自分の経験値から感じる自分なりの解釈をのせて、表現に色付けをしたうえで、“私にしかできないその役”を演じることが、バレエを踊るうえでの一つの楽しさでもありました。(観てくれた人が“西田ちゃんの踊るオーロラ姫が好き!”と言ってくれたりして、“私にしかできない踊り”を好んでもらえるのは嬉しかったです。)同じ役でも違う人が演じると、ぜんぜんちがったキャラクターや作品になるんですよね。楽器の演奏だったり、美術作品などとバレエも一緒で、演じ手・作り手によって全く同じ作品にはならないということは、芸術の醍醐味の一つなんだなぁと思います。
バレエと読書
バレエを通していろんな役柄を演じてこれたので、ある程度は鍛えられたはずの「想像力」でしたが、それでもやはり、自分ではないだれか(架空の人物あるいは実在する人物)になりきるうえで、どうしても自分の経験値だけでは理解や想像が追いつかず、どう表現したらいいのかわからない!!という壁にぶつかることも多くありました。とくに妖精や精霊の役。抽象的且つ、人間が演じるのに人間味を感じさせてはいけない。でも、もともとは適齢期までに恋が叶わず精霊になってしまった娘の精霊なので、哀愁漂わせながらも愛する人を恨まず、最後まで守り抜く強い芯がある役(10代でこれを演じるのは本当に難しかったです。経験が足りず、情緒の理解に苦しんだ覚えがあります。。)
基本的には、自分の経験したことからしか情景や心情を想像ができないので、そんな壁にぶつかったとき、「小説をたくさん読みなさい」と言っていた父の言葉をあらためて思い出しました。今ならわかるのですが、読書をすることは、文字から得た情景をもとに頭の中で自由に想像を広げ、色付けしながら小説を読み進めていくことで、自分では経験したことがない事柄や、目や耳にしたことがないもの、感じたことがない感情や感覚を想像する力が養われます。それは、バレエの表現力を高めることへも大きな手助けになったと思います。(お父さん、言うこと聞かずにごめんなさい。)
今年に入ってから、新しいことに挑戦する(=読書)を抱負とし、本好きの父からおすすめされた、主人公がちょうど私くらいの年齢の小説を2冊、借りています。読書が習慣化されていない私は、寝る前見開き1ページでもソファに座って読むことを続けようとしていたのですが・・・最近できていなかったので、またあらためて気合を入れて小説を読んでいこうと思います!すべては「想像力」を鍛えるために!(今からでも遅くないですよね)そして、今のお仕事に活かしたり、人間としても豊かになっていけたらいいなと思います。
読書のお供に、「読書枕HONTO!」
最後に、ジスからとっておきの読書のお供、
「読書枕HONTO」のご紹介をします。
私は、本はソファに座って読むので、HONTOは寝る前のスマホタイムに重宝しています。(良質な睡眠には、寝る前のスマホはひかえなくてはなのに、やめられない・・・小声)HONTOは、ふわっふわでちょうどいい高さで、しばらく横向きになっていても全然疲れません。ほとんどそのまま寝落ちします。
読書好きの方には、本を読みながら気づけば寝落ちしているというまさに夢のような枕!きっと喜んでもらえるのではと思います。
(メガネもかけたまま、横になれるのというのもポイント。)
もうすぐ父の日。去年はこの読書枕HONTOを、本好きの父親にプレゼントしました。とってもおすすめです。まだお父さんになにを贈ろうか悩んでいる方にはぜひ!!
今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。
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