目指せ体温37①
前回のおさらい
前回は、健康長寿を目指すためには、まず「腹七分目」を心がけましょうとお伝えしました。
これは、本当に難しいことです。おいしいものを我慢することには、相当な覚悟が必要ですね。
なので、成し遂げるためには腹9分目、腹8分目と「段階を踏んで挑戦すること」をオススメしました。「小食」を生活習慣として根付かせて、少しずつ「腹七分目」に近づいていくのが、現実的かもしれません。
目指せ体温37
健康長寿を目指すには、もう一つ重要なポイントがあります。
それは、健康な人の体温である「36.5℃~37℃」を目指すことです。
現在、女性の6割から7割が、体温35℃台と言われています。
体温を常に高い状態に保つことには、以下の効果があります。
・病気になりにくくなる
・病気の人を健康に
・体調の優れない人を元気に
・健康な人は、より美しくなる
体温を上げることは「万能の健康メソッド」。つまり、体温を上げると健康になる、ということなのです。体温を常に高い状態に保つことが、最も大事なことなのです。
ガン細胞は、低体温の方がお好き
皆さんは、ガン細胞が低体温のときに増殖しやすい、ということをご存じですか?
実は、ガン細胞は「嫌気性代謝」を行う細胞なのです。嫌気性代謝をする細胞は、「酸素が少ない状態」、つまり体温の低い環境で、より活発に細胞分裂を行う性質があります。
ですから、ガンを予防するためには、体温を36.5℃以上にすること。そして、体温を常に高い状態にしておくことが、何よりも大切なのです。
一方、体温を上げることは、すでにガンになってしまった人にも大きなメリットがあります。
それは「ナチュラルキラー細胞 NK細胞」というガン細胞を攻撃してくれるリンパ球の一種の活性化が進むからです。NK細胞の活性度が上がるのは、体温が37℃以上のときです。
ですから、お風呂に入ったり、ストレッチをしたり、サウナやウォーキングなどの習慣は、身体に大きな負担をかけることなく体温を上げることができるのです。日々の習慣が、身体がガン細胞と戦うのを助けることにもつながっていくのです。
ぜひ、参考にしてくださいね。
参考文献:齋藤真嗣(2009)『体温を上げると健康になる』サンマーク出版