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中学受験社会 必ず差がつく入試問題(地理③)

近年の中学受験の社会の入試問題を徹底的に分析し、合格者と不合格者の間で差がつく入試問題を集めました。
今回も引き続き地理分野の紹介です。

塾の授業で扱っていない馴染みが薄い知識もありますが、すべて入試で出題された問題ですので、社会でライバルに差をつけたい受験生は確実にマスターしてください!
今回は問題21~問題30です。

【問題21 出題校:大宮開成中学】
岐阜県では、鵜という鳥を用いて鮎をとる伝統的な漁があります。この漁が行われている岐阜県を流れる河川名を漢字で書きなさい。

【問題22 出題校:青山学院横浜英和中学】
諏訪盆地には長野県で最も大きな湖である諏訪湖があります。この諏訪湖から近隣の県を通って太平洋まで流れ出ているのは(  )です。
空らん(  )にあてはまる川の名前を次から1つ選び、記号で答えなさい。
ア:揖斐川 
イ:神通川  
ウ:信濃川
エ:天竜川 

【問題23 出題校:渋谷教育学園幕張中学】
関東地方は、古くは「碓氷峠や足柄峠の坂の東」の意味で、「坂東」と呼ばれていました。この呼称に由来する「坂東太郎」の異名を持つ河川名を漢字で答えなさい。

【問題24 出題校:桜蔭中学】
湖の南岸に県庁所在地があり、鮒寿司(ふなずし)は県の郷土料理として有名である湖は(  )です。

【問題25 出題校:渋谷教育学園幕張中学】
大阪は比較的降水量が少ないにもかかわらず、安定した流出量を持つ淀川が流れているため、普段は水量に不足はありません。淀川の水源を漢字で答えなさい。

【問題26 出題校:本郷中学】
利根川は、別名「(1)太郎」と呼ばれています。古くは(2)国の足柄山・箱根山以東を(1)と呼んでいました。そして,利根川は(1)随一の大河川であることから転じて「(1)太郎」と呼ばれるようになりました。
これにならい、九州の( 3 )川が「筑紫次郎」、四国の吉野川が「四国三郎」と呼ばれるようになりました。空欄(1)~(3 )に入る適切な語句をそれぞれ答えなさい。

【問題27 出題校:大宮開成中学】
ア:( 1 )山地は、奥羽山脈と並行して連なる山地である。秋田県から山形県にかけてまたがっており,古くから山岳信仰が盛んな月山が知られている。

イ:( 2 )山地は、山陰地方と山陽地方とを分ける山地であり、東西に連なっている。この山地を境に、山陰地方は日本海側の気候区分となり、山陽地方は瀬戸内の気候区分となっている。

ウ:( 3 )山脈は、東側には大規模な畑作が行われる十勝平野が広がっている。この山脈の西側はサラブレッドの産地としても知られている。

エ:( 4 )高地は福島県の東側に南北に連なる高地である。福島市や郡山市などがある「中通り」と、いわき市や南相馬市などがある「浜通り」を分ける境となっている。

文章中の( 1 )~( 4 )に当てはまる山地・山脈・高地の名称をそれぞれ漢字で書きなさい。

【問題28 出題校:広尾学園中学】
平和記念公園のある広島市内は太田川の河口に位置しています。
この地域に広がる、河川が運搬してきた砂や粘土が河口付近に堆積されて形成される低平な地形を何というか。漢字で書きなさい。

【問題29 出題校:普連土学園中学】
東北地方の地域の自然を説明した文のうち、誤っているものを次のア~エから1つ選び記号で答えなさい。
ア:中央に奥羽山脈、西に出羽山地、東に北上高地が並んでいます。
イ:三陸海岸南部にはリアス式海岸が発達しています。
ウ:十和田湖や田沢湖などのカルデラ湖があります。
エ:三大急流の一つである最上川の下流には仙台平野が広がっています。

【問題30 出題校:東京学芸大学附属世田谷中学】
阿蘇山から4つの県を流れ有明海に注ぐ、「筑紫次郎」の別名を持つ河川の名前を答えなさい。


<解答・解説>

【問題21 出題校:大宮開成中学】
岐阜県では、鵜という鳥を用いて鮎をとる伝統的な漁があります。この漁が行われている岐阜県を流れる河川名を漢字で書きなさい。

【正解】
長良川
長良川の鵜飼は岐阜の夏の風物詩として受け継がれ、1300年以上の歴史があります。

                         出典:岐阜市観光ナビ

【問題22 出題校:青山学院横浜英和中学】
諏訪盆地には長野県で最も大きな湖である諏訪湖があります。この諏訪湖から近隣の県を通って太平洋まで流れ出ているのは(  )です。
空らん(  )にあてはまる川の名前を次から1つ選び、記号で答えなさい。
ア:揖斐川
イ:神通川
ウ:信濃川
エ:天竜川 

【正解】
エ:天竜川 
※天竜川は、長野県から愛知県、静岡県を経て太平洋へ注ぎます。また、諏訪湖と天竜川は水位差が約3mあり、 諏訪湖と天竜川を魚が行き来するための魚道が整備されています。

【問題23 出題校:渋谷教育学園幕張中学】
関東地方は、古くは「碓氷峠や足柄峠の坂の東」の意味で、「坂東」と呼ばれていました。この呼称に由来する「坂東太郎」の異名を持つ河川名を漢字で答えなさい。

【正解】
利根川
※以下で紹介している本郷中学でも同様の問題が出題されています。

【参考知識】
利根川は日本の河川の長男として「坂東太郎」と呼ばれ、親しまれていました。 また、九州の筑後川が「筑紫次郎」、四国の吉野川が「四国三郎」と呼ばれるようになりました。

【問題24 出題校:桜蔭中学】
湖の南岸に県庁所在地があり、鮒寿司(ふなずし)は県の郷土料理として有名である湖は(  )です。

【正解】
琵琶湖
鮒寿司は覚えておいてほしいところです。
鮒寿司は、滋賀を代表する味覚の一つです。
※鮒(ふな)は淡水魚です。

【問題25 出題校:渋谷教育学園幕張中学】
大阪は比較的降水量が少ないにもかかわらず、安定した流出量を持つ淀川が流れているため、普段は水量に不足はありません。淀川の水源を漢字で答えなさい。

【正解】
琵琶湖
淀川は近畿地方の中央に位置しており、日本最大の湖である琵琶湖が水源となっています。

【問題26 出題校:本郷中学】
利根川は、別名「(1)太郎」と呼ばれています。古くは(2)国の足柄山・箱根山以東を(1)と呼んでいました。そして,利根川は(1)随一の大河川であることから転じて「(1)太郎」と呼ばれるようになりました。
これにならい、九州の( 3 )川が「筑紫次郎」、四国の吉野川が「四国三郎」と呼ばれるようになりました。空欄(1)~(3 )に入る適切な語句をそれぞれ答えなさい。

【正解】
1:坂東
2:相模
3:筑後

【参考知識】
利根川は日本の河川の長男として「坂東太郎」と呼ばれ、親しまれていました。 また、九州の筑後川が「筑紫次郎」、四国の吉野川が「四国三郎」と呼ばれるようになりました。

【問題27 出題校:大宮開成中学】
ア:( 1 )山地は、奥羽山脈と並行して連なる山地である。秋田県から山形県にかけてまたがっており,古くから山岳信仰が盛んな月山が知られている。

イ:( 2 )山地は、山陰地方と山陽地方とを分ける山地であり、東西に連なっている。この山地を境に、山陰地方は日本海側の気候区分となり、山陽地方は瀬戸内の気候区分となっている。

ウ:( 3 )山脈は、東側には大規模な畑作が行われる十勝平野が広がっている。この山脈の西側はサラブレッドの産地としても知られている。

エ:( 4 )高地は福島県の東側に南北に連なる高地である。福島市や郡山市などがある「中通り」と、いわき市や南相馬市などがある「浜通り」を分ける境となっている。
文章中の( 1 )~( 4 )に当てはまる山地・山脈・高地の名称をそれぞれ漢字で書きなさい。

【正解】
1:出羽

2:中国
※中国地方の内陸部には東西に中国山地があり、この山地より北を山陰、南を山陽と呼んで分けています。

3:日高
日高地方はサラブレッド(競走馬)の生産地として有名です。

4:阿武隈
阿武隈高地(あぶくまこうち)は、宮城県南部から茨城県北部にかけて広がっている高地で、大部分が福島県に属しています。

【問題28 出題校:広尾学園中学】
平和記念公園のある広島市内は太田川の河口に位置しています。
この地域に広がる、河川が運搬してきた砂や粘土が河口付近に堆積されて形成される低平な地形を何というか。漢字で書きなさい。

【正解】
三角州
※広島市は、太田川の三角洲を整備することで発展してきました。
※太田川は是非チェックしておいてください。

【問題29 出題校:普連土学園中学】
東北地方の地域の自然を説明した文のうち、誤っているものを次のア~エから1つ選び記号で答えなさい。
ア:中央に奥羽山脈、西に出羽山地、東に北上高地が並んでいます。
イ:三陸海岸南部にはリアス式海岸が発達しています。
ウ:十和田湖や田沢湖などのカルデラ湖があります。
エ:三大急流の一つである最上川の下流には仙台平野が広がっています。

【正解】
 エ

<日本三大急流>
①最上川
②球磨川
③富士川

【解説】
最上川は、庄内平野を流れています。
※カルデラ湖とは、火山の爆発や陥没などにより生じたなべ状の陥没地内にできた湖です。

【問題30 出題校:東京学芸大学附属世田谷中学】
阿蘇山から4つの県を流れ、有明海に注ぐ「筑紫次郎」の別名を持つ河川の名前を答えなさい。

【正解】
筑後川

【参考知識】
利根川は日本の河川の長男として「坂東太郎」と呼ばれ、親しまれていました。 また、九州の筑後川が「筑紫次郎」、四国の吉野川が「四国三郎」と呼ばれるようになりました。


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