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中学受験頻出! 歴代内閣の重要POINT


中学受験の社会において、歴代の内閣に関する知識は出題される可能性が高く、毎年、必ずどこかの入試で必ず出題されています。
少なくとも今回紹介する内容については、確実に習得してほしいところです。
そして、戦後の内閣については、単純暗記では得点になかなか結びつかないため、以下の流れに注目することも大切です。

【戦後の日本の復興の流れ】
①日本の民主化・独立
②国際社会へ復帰
③経済の復興、そして躍進
④中国・韓国と国交回復 

今回、歴代の内閣について必ず押さえておくべき知識をまとめましたので、是非この機会に確認してみてください。

また、中学受験頻出の「内閣に関する頻出知識」もまとめましたので、是非チェックしてみて下さい。

歴代内閣の重要事項

伊藤博文

・内閣制度発足
・伊藤博文は初代内閣総理大臣
・下関条約の締結

桂太郎

・日英同盟の締結
・日露戦争勃発
・ポーツマス条約の締結

大隈重信

・二十一カ条の要求
・早稲田大学の創設者としても有名。

寺内正毅

・米騒動が発生

原敬

・初の本格的政党内閣
・国際連盟に加盟

加藤高明

・普通選挙法の成立
・治安維持法の成立

犬養毅

・満州国建設
・五・一五事件が発生

東條英機

・太平洋戦争が勃発

鈴木貫太郎

・広島県、長崎県に原子爆弾が投下される。
・終戦

吉田茂

・日本国憲法公布
・農地改革
・日本国憲法施行
・教育基本法・労働基準法
・サンフランシスコ平和条約・日米安全保障条約調印
※農地改革、教育基本法、労働基準法など、民主化政策の核となる政策を実施した総理としても有名です。

鳩山一郎

・日ソ共同宣言
・国際連合に加盟
※日ソ国交回復が実現したことにより、日本の国際連合加盟が実現しました。

池田隼人

・所得倍増計画
※実際、この計画は達成され、7年間で2倍になります。
・東海道新幹線開通
・東京オリンピック開催
※日本経済の復興を象徴する内閣総理大臣です。

佐藤栄作

・公害対策基本を制定
・環境庁を設置
・非核三原則を表明
・日韓基本条約(韓国との国交回復)
・小笠原諸島返還
・沖縄返還
※佐藤栄作は「非核三原則」を唱え、後にノーベル平和賞も受賞しています。これまでに日本人で唯一ノーベル平和賞を受賞した総理大臣でもあります。

田中角栄

・「日本列島改造論」
 ※都市に集中していた経済成長を全国へ広げていこうという動きです。
・日中共同声明(中国との国交回復)
 ※日中共同声明をきっかけに日本は台湾と国交断絶することになりました。ただし、日本と台湾の間で、民間貿易は続けられました。

福田赳夫

・日中平和友好条約

中曽根康弘

・国鉄などが民営化
※国の経営する企業の民営化が推進されました。電電公社がNTTへ、たばこの専売公社がJTへ、国鉄が民営化されJRとなりました。

竹下登

・平成へと改元
・消費税(3%)導入

橋本龍太郎

・消費税5%導入

安倍晋三

・消費税8%、10%導入
・アベノミクス
・平成から令和へ
※安倍晋三元首相は、通算在職日数が3188日で歴代1位です。

内閣関連の超頻出知識

・内閣は「内閣総理大臣」とその他の「国務大臣」によって構成される
・内閣総理大臣(首相)は、国会議員の中から国会が指名して、それを天皇が任命する。
 ※「衆議院の中から国会が指名」というひっかけの選択肢が多いです
国務大臣の過半数は、国会議員でなければならない。
 ※国務大臣を民間人から選ぶこともできます。
・内閣総理大臣と国務大臣は文民でなければならない。
・内閣は、行政権の行使について、国会に対し連帯して責任を負う(=議院内閣制
・内閣は、天皇の国事行為に助言と承認を与える。
・内閣は、最高裁判所の長たる裁判官を指名する。

【出題例①:栄東中学】
現在の日本の内閣の役割に関する文として正しいものを、次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。
ア:制定された法律が、憲法に違反していないかを審査する。
イ:国会が条約を結んだ後、承認をあたえる。
ウ:天皇の国事行為に対して、助言と承認をおこなう。
エ:閣議を開いて、予算の議決をおこなう。

【正解】
 ウ

【出題例②:開智中学】
内閣の役割や仕事として正しいものを、以下のア~エの中から一つ選び、記号で答えなさい。
ア:弾劾裁判を行う。
イ:憲法改正を発議する。
ウ:最高裁判所長官を指名する。
エ:内閣総理大臣を任命する。

【正解】
 ウ

最後に

中学受験における頻出ポイントとして、今回は内閣に焦点を当てて紹介しました。
社会は確かに暗記科目ですが、単に暗記するのではなく、流れや背景を意識することで知識を定着させることができ、それが確実な得点力につながります。
これから本格化する過去問演習においても、内閣に関連する問題を多く見かけることになりますが、「点に直結する知識」を多く身につけていくようにしてください。

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