International Beer Cup 2024 雑感
2024年 10月11日-10月13日に札幌でインターナショナル・ビアカップ 2024(以下IBC2024)が開催され,そちらに審査員として参加させていただきました
24カ国から集まった90人の審査員が20カ国から集まった1423銘柄を審査します
90人の審査員のうち日本人は37人、1423銘柄のうち海外のビールは486銘柄です
ちょっと雑ですが2/3は海外審査員で1/3は海外のビールです
インターナショナルの名に恥じない審査会ではないかと思います
14日には審査結果が発表され授賞式も行われています
審査結果は以下の公式サイトよりより確認できます、受賞された皆様おめでとうございます!
https://www.beertaster.org/medal/ibc2024_award.pdf
審査は瓶、缶部門と樽部門に分かれています
瓶、缶部門での金賞受賞は
日本 20銘柄
アメリカ 12銘柄
中国 9銘柄(台湾2銘柄と香港4銘柄を加えたら15銘柄)
韓国 7銘柄
樽部門での金賞は
日本 30銘柄
韓国、台湾がそれぞれ1銘柄です
とはいえ瓶、缶に比べて樽は海外からの出品が極端に少ないことが想像されます
具体的にどの国から何名柄のビールがどの部門に出品されたかは公にされていないのでわかりませんが日本からは937銘柄が出品されていることはわかります
937銘柄中金賞受賞銘柄は50銘柄なので金賞受賞率は5.3%です
海外は486銘柄、金賞受賞は全部で40銘柄なので金賞受賞率は8.2%になります
品評会にビールを出品する手軽さを考えると海外からのエントリーのほうがハードルが高い分品質の良いものが集まっている可能性は否定できません
しかし海を超えてビールを運ぶことによる品質劣化の可能性を考えれば海外が不利な状況にあるといえるので、日本と海外の金賞受賞率に1.5倍の差があるのは少しさみしいですね・・・
そんな中ラオホ、ボヘミアンピルスナー、メルツェン、イングリッシュペールエール、ブラウンポーター、ジャーマンピルスナー、ヘレス、ケルシュ、ヘフェヴァイツェン、ベルジャンホワイト、セゾンというクラシックなスタイルで日本が金賞を取っているのは誇れるものがありますね
しかし私が居る中国地方で受賞した醸造所は岡山の独歩ビールさん、島根の出雲多伎BREWERYさん、同じく島根の松江ビアへるんさんの3箇所のみ・・・
もちろんどのくらいのエントリーがあったかはわかりませんがかなりさみしいです(T_T)
さてここからは審査員として3日間でおよそ100銘柄ほど審査した雑感です
研究費(ビール代)として有効に使わせていただきます^^