部活動について思うこと
今年度、立場こそ運動部の副顧問を担当しているが、ほとんど指導には携わっていない。(だからと言って他にもやるべき仕事が山ほどあるので、決して楽な状況ではない。)
我々の勤務形態として、休日はもちろんだが、平日放課後も本来なら休憩時間に当たるため、勤務を要する時間ではない。
つまり、我々教員が部活動の指導をする義務は全くもってないのだ。
その点を昨年度の年度末反省で全職員の前で指摘したところ、思った以上に賛同してくれる人が多く、反対意見が全く出なかったのも意外だった。
職員団の空気がそんな状態だったので、管理職の返答がかなり苦しまぎれだったのが印象的だった。
そうした経緯もあり、私自身は今年度から土日完全週休2日となり、平日も定時退勤できる日がかなり多くなった。
そしてその効果は至るところに出ていると感じている。
まず、土日が確実に休みになったことで、気持ちにゆとりが増え、家族で過ごす時間が増えたこと。
それから、本来の業務である授業と学級経営に割ける時間が増えたこと。
そして何より心身の健康状態が良くなったと感じている。
もちろんブラックな面はまだまだあるが、部活動から離れただけでも、労働時間について劇的に改善されたのは間違いない。
反面、主顧問の先生には多大なる負担が集中してしまい申し訳なさも感じているが、幸いその先生が休みを返上してでも部活をしたいタイプなので、やや気楽ではある。
ただし、現実的には誰もが私と同じようにはいかないのもまた事実である。
私は部活動指導をしない代わりに、教科指導や生徒指導、学級経営で圧倒的な結果を出してきた。また、家庭があることも多少の免罪符となっているように感じる。
だから周囲も文句を言わずに許してくれてる側面もあると思う。
しかし、本来ならそれではダメなのだ。
新卒だろうが、家庭がなかろうが、どんな人にとっても休日に休むなんて当たり前なことだし、休憩時間も同様だ。
休みを返上してでも部活動を指導したい人はすればいいし、そうではない人は当たり前のように休めばいい。
部活動を指導したくない人が嫌々指導したところで、最終的に誰も幸せにはならないのだ。
だから私はこれからも、この問題に対して闘っていこうと思う。