老人は喉が渇かないらしい
毎日意識して水を飲んでる。数年前に軽い熱中症になり、その時からハッキリと自覚できる短期記憶、というか、暗記が出来なくなった。直ぐに掛かり付け医に行き、認知症の検査を受けた。結果は全く問題なしといわれたが、本人が以前とは違うという自覚があるので納得がいかなかった。
もしも異常が起きたとすれば、水分の摂取量も関係してるのは無いかとも言われた。確かにその頃から疼痛性筋痙攣が起き始めている。以来、意識して水は飲んでるが、ペットボトルのほうじ茶だが、記憶できないというのは治らない。
今日は、一体どの程度喉が渇くのか調べてみた。朝から午後の3時までに、飲みたくて飲んだ量は300ccくらいだった。風が強くて外に出なかったので、水が飲みたいと思わなかったのか、意識して飲もうとしないと、意外と喉は渇かないモノだ。たぶん、今日一日で500㏄くらいで充分なのかもしれない。
高齢者になると枯れるというが、身体の水分量が減り、本当に枯れてくるようだ。こうして各部が自由に動かなくなり、倒れて老衰になるのだろう。若いときに老衰の定義は、と聞いたことがある。身体の水分量が減り、各部の代謝が悪くなり、多臓器不全を起こして呼吸困難から死にいたるそうだ。これは自然の道理で、順送りで仕方の無いこと、だそうだ。
あの頃は60歳を過ぎると老人扱いになり、70歳にもなれば老衰も不思議で はなかった。あれから50年、半世紀も経つと医学の進歩というのか、74歳になっても老人という自覚はない。あの当時の老人も、自分は老人ではないと思いながら、老衰で死んでいったのだろうか。これからノルマのペットボトル3本を飲むと、今度は夜間頻尿が恐い。年取ると、嫌だね。
ところで、この記憶障害のような症状は治らないのだろうか。
人の記憶法は、書いて憶えるとか聞くと憶えるなどいろいろだが、自分の場合は見て憶えてる。子供の頃からノートなど使ったことが無く、教科書などに汚すように何かを書くと、その頁が絵のように憶えられる。長期間の記憶ではないが、数日間の暗期程度ならかなりの量が憶えられた。それが突然、プツンと頭の中の回線が切れたように記憶が出来なくなった。
パッとHPを見て電話番号を覚え、掛けようとすると途中から思い出せなくなる。住所録を見て手紙を書こうとすると、途中からもう一度見ないと書けない。手紙を書いていて、簡単な漢字さえ書けないときがある。何となく形を思い出しても、どうしても書けない。やっと思い出す頃には、今度は何を書こうとしていたのかが分からない。絶対に認知症の初期だと思う。
心臓で5回入院したが、その時に3回認知症検査をした。まさに学んだ通り、様々な検査があるようだ。3回とも違う方法だった。結果は全く問題なし。片足立ちではふらついたが、単文を書く試験では前にいる看護師さんへラブレターを書いた。これが書けるようなら大丈夫と言われたが、問題は本人の自覚が突然変わった事だ。その恐怖感は分かってもらえない。頭のレントゲンかCTを頼んだが、断られた。
放送大学の単位認定試験では、緊張感からか短時間で解答は出来た。緊張がないと全く思い出せない。こういう不安感は、本人でないと分からないだろうな。
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