【企画参加】一元観エピソード~わたしはわたしと考えられるようになって
今日は、ららみぃたんさんの一元観エピソード企画に参加します✨
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わたしは、生まれつきの弱視だ。中学生ごろに、難聴もあることがわかった。
小さいときは、「自分は目が悪いんだ」「弱視なんだ」ということはわかっていても、それが視覚障害という障害名がついているとは知らなかった。
他の子がメガネやコンタクトで矯正できるのと違って、自分は矯正できないんだ、それが弱視。だけど、拡大読書器を使えば読み書きできるし、単眼鏡を使えば遠くも見えるよ、それが弱視。
そんな認識だった。
成長するにつれ、自分は’視覚障がい者’というカテゴリーにいるということを理解するようになった。
自分はずっと、障がい者であると思っていなかった。自覚していなかったので、なんだか頭の中に「?」が並んでいるような、しっくりこない感覚というのが正直な気持ちだった。
障がい者と健常者、世の中のシステム上、言葉を作る必要はあるのかもしれないけれど、分けられているような言葉が好きではなかった。
視覚障がいがあるから、こうでしょ?!
聴覚障がいがあるから、こうでしょ?!
そうやって、世の中にジャッジされているように感じることもあった。
視覚障がいがある人が、スマホをいじっていると、「嘘ついているの?」と声をかけられた経験をもつ人は多いとか。
白杖をもたずに、颯爽と歩いたり走ったりする弱視たちに対して、本当に見えにくいのに、都合のいいときだけ目が見えていないようにしていると誤解されることとか。
場所や人によって、聞こえの良さが全く違う難聴者に対しても、同じような誤解がある。
視覚障がい者だから、こうでないのはおかしい。聴覚障がい者だから、こうでないのはおかしい。と。
そういう世の中のジャッジ。
一番もどかしく感じていたはずの、自分自身もしていたことにあるとき気づいた。
子どもを妊娠したとき、そんな風に思って、不安になったことがあった。
不安だったから、沢山調べて、子育てについて考えた妊娠期間。
考えて考えているうちに、気づいたんだ。
そんな風に考えたとき、ジャッジすることがどれだけ無意味なのかってことに気づいた。
世の中、白か黒かじゃない。
できる・できないじゃない。
わたしは、人よりちょっと見えづらくて聞こえづらいママになるけど、だからといって、できないことだらけなわけじゃない。やりづらいだけだし、時間がかかるだけだ。本当にできないことは、誰かに助けてもらったらできるんだ。
そして、子どもが産まれた。
見えないとできないと思っていたオムツは、匂いですぐにコツを掴んでできるようになった。
大変なことはありすぎたし、沢山の優しい方に助けていただいたけど、大きな事故に巻き込まれることなく、6歳までどうにか無事に育ててきた。
いまでも時々、ジャッジしそうになるときがある。
「視覚障がいも聴覚障がいもないお母さんだったら、もっとみてあげられるのになぁ。」
そんな気持ちはやっぱりある。
その感情は仕方のない事だ。
だけど。
今のわたしは、ジャッジしないことに心の重きをおけるようになってきた。
目が見えづらくても、耳が聞こえづらくても、わたしはわたし。〇〇のお母さん。視覚障がいがあるとか聴覚障がいがあるとか、そんなの関係ない。
ジャッジする必要なんてどこにもない。
そんな風に考えられるようになってくると、自然と見えていた世界が変わってくる。
白か黒かじゃない。100か0かじゃない。
そうだ、健常者とか障がい者とかじゃなくて、
ひまわりかアナベルか、世の中みんなそんな違いだ。
みんな、それぞれ違う花。
見え方も、聞こえ方も、見た目も、意見も、みんな違う。
ジャッジしなくなったら、どんな花も綺麗なように、見える世界も変わってくるかもしれない。
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ららみぃたんさん初企画、参加させていただきました✨
ぜひ、みなさんも一元観エピソード考えてみてくださいね♬
【おまけ~アナベルとひまわりの美しいルスツ】
一元観エピソードに登場させたひまわりとアナベル。
ルスツリゾートで撮った写真です🌻
ルスツリゾートは、現在アナベルの花が見頃を迎えていて、見とれてそこから離れられなくなるほど、とても綺麗°˖✧
白やピンクのふんわりと大きな花。弱視のわたしにも、よ~く見える。
視力0.01のわたしには、お花ってどうやって見えるの?って思うかもしれませんが、わたしにも離れていても綺麗だとよくわかるんです。
白いのかピンクなのか、そこの見分けは離れているとわかりづらく、白っぽい色ならだいたい白に見えるかな?
花を触れるくらいまでの近さに行って初めて、それが白いのかピンクなのか、わかるんです。
でもね、遠くから見て、はっきりとお花の形が見えなくても、白っぽい綺麗なお花が咲いていることはわかり、
「あぁ、綺麗だなぁ」って思える。
近づいて、それが何の花なのか、やっとわかって、改めて
「アナベルかぁ、綺麗だなぁ」
って、また思う。
そんな感じ方も、幸せなんです。
このアナベルのお花の前のベンチで、本を読みたくなりませんか?
ひまわりも咲いていた🌻
ひまわりはね、
存在感があるからなのか、弱視のわたしでも、ちょっと離れていても、それがひまわりだって、すぐにわかりました。
黄色い大きなひまわり。アナベルもいっしょに咲いている。
アナベル「わたしこそ、ルスツ一の美しさでしょ?」
ひまわり「いやいや、わたしこそ🌻」
そんな会話を花たちはしてたりして?
どちらも堂々と綺麗に咲いている。
この満開のお花の中のジェットコースターって、
怖いけど気持ちいい!
あ、わたしは、これとは別のジェットコースターに乗りました。
大自然のなかのジェットコースターって、大好き!
気球が飛んでいて、乗ろうかと思いましたが、
すごい時間待ちなため諦め…。
次こそ乗りたいなぁ。
ロープウエイで登った先も、素晴らしい景色。
夏のルスツリゾート。
このコロナ流行下においても、周りとソーシャルディスタンスをとることもできて、人が周りにいなければ大きく息を吸って自然を感じることができる。
オススメスポットです。
それでは。