恋です！～ヤンキー君と白杖ガール　第7話　夢の話

【恋です！～ヤンキー君と白杖ガール　第７話】を見て、ユキコちゃんと同じ弱視であるわたしから見た感想を綴ります✨ネタバレを含むので、まだ観ていなくて観る予定の方は、観てからどうぞ。観ていなかったり、観る予定がない方でもドラマの内容に絡めて弱視のあれこれの話を書くので、ぜひ読んでほしいです！

寝ているときの夢　どんな夢見るの？

このテーマは面白かった～！ユキコは、ぼんやりとしか見えない弱視で、海のザザ～ンという音や押し寄せてくる波を感じるような夢を見ると言っていた。

全盲の青野くん役の芸人さん細田さんは、生まれた時から目が見えないため、夢を見るというより、普段感じている匂いや音を感じる夢を見る〈聞く？感じる？〉と言っていた。全盲の方の夢の見え方、知らなかったので音だけでなく匂いを感じるっていう話に驚き、「そうなんだ！？」と新しい気づき。

弱視〈両目0.01～0.02」のわたしは、視力的にはユキコちゃんとおそらく変わらないのだけど、あそこまでぼんやりはしていなくて。

ユキコちゃんは人の顔もぼんやりとしかわからないようだけど、わたしは人の顔もちゃんとわかる。ただ、少し離れると表情がわからなかったりはするのと、確かにホクロは近づいたり写真で見ないとわからなかったりする。〈大きめのホクロならわかったりもする〉

文字はユキコちゃんと同じように顔を近づけて見ているし、拡大読書器を使ったりもしている。パソコンはブラインドタッチで結構速く打てるのと、文字を大きめにして使っている。

そんなわたしの夢は、ユキコちゃんほどはぼやけていないので、普通に日常の映像に近くて、さほど弱視だから他の人と違う夢ではないんじゃないかな…？と思っている。

ただ、わたしは生まれつきの弱視。この見え方しか知らないわけで…もしかすると、見えている人がわたしの夢を見たら違うのかも…永遠に知ることはできない謎。笑

夢って変な夢ばっかり見るけど、自分の脳が記憶している内容をひっぱりだして、変な夢を見るってことは、変な夢でもやっぱり意味があるのかなぁ。

寝ているときの夢は、その人の気持ちを整理したり、生きていて抱えている様々な問題と違う形で向き合い、脳が苦しい気持ちを和らげたりする効果があると本で読んだことがある。

今夜はどんな夢を見るのかな？

このテーマを見て、色んな見え方・聞こえ方・立場のひとの夢って、どんな感じなんだろう～って興味がわいてきた人も多いのでは？！

ぜひ誰かに会ったときのお話のネタにでもしてみては✨

脳に映像を送ってそれを見せる技術ができたらいいのにというユキコのお父さんの思い

ユキコちゃんのお父さんの優しさに感動…森生くんのホクロを見たかったなぁというユキコと森生くんの会話を聞いていたお父さん。

次の日に、ユキコちゃんと森生くんを呼んで、森生くんの写真を超特大サイズにしたものをユキコちゃんに見せて…

「ぼんやり見えた」

ユキコちゃんよかったねって声をかけたくなるシーンだった。

お父さんは、ユキコちゃんが目が見えにくくなったとき、もう写真は見れないだろうからと、写真を全部削除しようとした。

でも、思いとどまったのは、「いつか脳に写真などの映像を送る技術ができるかもしれない。そしたら、ユキコもまた見えるようになる」と思ったから。

「そんなの無理だよ」

ってユキコちゃんは言ったけど、お父さんはにっこり笑った。

昔はテレビ電話なんて夢のような話だったけど、今はスマホやパソコン等で簡単にテレビ電話もできるようになった。だから、無理だとは思わない、いつかユキコちゃんがまた見ることのできる日が来るかもしれないよと。

わたしも、よく家族や友達とそんな話をしている。

わたしの病気は、オーディトリー・ニューロパシーといって、音は聞こえるけど言葉の聞き取りが悪い難聴と、メガネやコンタクトで矯正することのできない弱視。

わたしの聴神経や視神経は人よりず～っと細くって、いまにも切れそうなほど細くって…だから脳に視覚・聴覚の情報がよく行き届かない。

いまは、日本でこの病気だと診断されている人はわずか。

それでも、ずーっと熱心に研究してくださっているお医者さまがいる。

心強いわたしの眼科医は言った。

「わたしたちは、治療方法をずっと研究している。だから、すぐにとはいかないけど、いい報告ができるようになる日が来るかもしれないから、そしたらすぐにお知らせします。」

と。

わたしは、そんな日が来ることを願っている。医学は確実に昔より進歩しているし、いろんな技術も進歩している。

たとえ、治療方法が確立しなかったとしても、メガネやコンタクトで矯正できないというこの障がいが、何か新しい技術で新しい何かで矯正できるようになる日が来るかもしれない。

たとえば、普通のメガネが無理だから、メガネにスマホのカメラのようにピント調整できる機能がついているものができたら、わたしは見えるかもしれない。〈スマホのカメラを使うとよく遠くのものも見えるので〉

神経を太くすることもできるようになるかも！？

色んな【不可能】が【可能】になるといいな。

フツウとは

獅子王さんが、【男がスキであること】をイズミちゃんに告白して、引かれたのではないかと気にしていた。

イズミちゃんは、獅子王さんのことを【推しにしたい】と言って、そう言ったことに引かれたのではないか、と思った。

お互いにそんなことは気にしていなかった。

普通って言葉があるけど、わたしはそれは誰基準？って思っていた。

みんな自分のことを、”普通”だと思っている。でも、みんなそれぞれ違う人だし、それぞれ個性がある。わたしの周りの友達も似た人なんて、一人もいなくて、みんな個性があって素敵。

「わたしは、こういうひとなんです」

って伝えたら、相手にどう思われるか、そんなことを気にしないで、引かれるかだなんて気にしないで、胸を張って言える世の中であってほしい。

わたしも、胸を張って言える人でありたい。

そんな姿を、大人たちが子どもたちに見せていくことが、子どもたちの未来から”差別”や”偏見”がなくなることにつながるとわたしは思うのだ。

今日は、長々と書いてしまったけれど…今週もクスクス笑いながら、楽しい一時間だったなぁ🎵来週も楽しみ！