わたし
辛いとき
どうしようもなく辛いとき
死にたい
なんて思わない
死
の先に誰かを悲しませることしかないことを知っているから
わたしの死を悲しむ人がいないとか
そういう話ではなくて
ただ死ぬことで迷惑をかけたくないし
身近な家族に辛い思いはさせたくない
だから
辛いとき
どうしようもなく辛いとき
消えてしまえばいいのに
わたし
いなかったことにすればいいのに
と
思ってしまうことがある
違うの
お父さん、お母さん
産んでくれて
ありがとう
私がいなければ
妹も産まれていなかったから
妹の子も産まれていない
私も幸せな人生
辛いこともたくさんあったけど
でも本当に苦しいくらい
辛くて何もできなくて
消えたくなる
私に関わったすべての記憶がみんなから、すっかり忘れられて
無かったことに
…
…
…
もしかしたら
わたしのように思ってて
本当に消えてしまった「存在」があるのかもしれない
わたし
大切な何かを
消えてしまった何かを
探している
のかもしれない
それでも
誰かの死に直面すると
とてつもなく深い悲しみと絶望が押し寄せる
消えてしまいたい
それは
とても
わがままなのかもとも思ってしまった