わたし

辛いとき
どうしようもなく辛いとき
死にたい
なんて思わない

の先に誰かを悲しませることしかないことを知っているから
わたしの死を悲しむ人がいないとか
そういう話ではなくて
ただ死ぬことで迷惑をかけたくないし
身近な家族に辛い思いはさせたくない

だから
辛いとき
どうしようもなく辛いとき

消えてしまえばいいのに
わたし
いなかったことにすればいいのに

思ってしまうことがある

違うの
お父さん、お母さん
産んでくれて
ありがとう

私がいなければ
妹も産まれていなかったから
妹の子も産まれていない

私も幸せな人生

辛いこともたくさんあったけど

でも本当に苦しいくらい
辛くて何もできなくて

消えたくなる
私に関わったすべての記憶がみんなから、すっかり忘れられて

無かったことに

もしかしたら
わたしのように思ってて
本当に消えてしまった「存在」があるのかもしれない

わたし
大切な何かを
消えてしまった何かを
探している

のかもしれない

それでも

誰かの死に直面すると

とてつもなく深い悲しみと絶望が押し寄せる

消えてしまいたい

それは
とても
わがままなのかもとも思ってしまった

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