アイス総選挙の結果をテキストマイニングして4象限マップを作製したら「アイスのベタ」が見えた件
日曜日、盛り上がっていましたね。アイス総選挙。
最初はボーッと見ていたのですが、途中から「アイスの定番、ベタを理解するのに良いんじゃないか」と思い直して真剣に見たら結構面白い。
まず、30位以上の得点を棒グラフに纏めます。
…棒グラフの推移が明らかに変ですよね。構成が切り替わるタイミングで明らかに得点の推移が変わっています。
具体的には1位と2位、3位と4位、10位と11位、21位と22位。
まあ、ガチ投票とは言いつつ、多少はドレッシング(粉飾)しているのかもしれませんね。しゃーないしゃーない。
ただし、テレビ朝日は今後、厚労省データ偽装問題を批判する権利は無いと僕は思います。
ベタなアイスとは何か?
TLを読んでいると「好きなアイスなんて食べる季節によって変わる」という意見が結構多かったです。
なので、もしベタなアイスを知ろうと思うと、30位や29位を含めれば「31位も本当なら入っておかしくない」という批判に耐えられません。
そこで、ここは得点の推移が変わる22位以下を切り捨て、21位以上を見てみましょう。
各アイスの商品説明テキストを全て取得し、KH Coderを使ってマイニングしてみます。
まずは対応分析の結果は以下の通りです。ちなみに最小出現数は3、最小文章数は1、文章と見なす単位は商品毎としました。
2つ合わせて30%強なので、けっこう取りこぼしていますね。
(0, 0)を見ると、その周辺に「バニラ」「コク」「楽しめる」が集まっています。「バニラのコクが楽しめるアイス」はド定番過ぎるようです。
そんな中、中心から外れて大きく3つのグループができているようです。
1つ目が「氷」「ソーダ」などシャリシャリ系。2つ目が「ナッツ」「コーン」「チョコ」などパリパリ系。3つ目が「抹茶」「クッキー」など風味系。
なるほど、言われてみればこの3つにアイスは分類されるのかもしれない。テキストだけでこんなに傾向出るもんなのですね。
加えて、共起ネットワークを作成してみました。ちなみに最小出現数は2、最小文章数は1、文章と見なす単位は商品毎としました。
コクとキレが分かれているので、「コクがあるのにキレがある」アサヒビール最強だと思いました(小並感)。
共起ネットワークの結果をもとに4象限マップを作成すると、こんな感じになりました。
各アイスの位置は、数的な意味はありません。中心から離れるにつれて順位が上がるようになっています。
こうして見ると単一の味(バニラだけ、ストロベリーだけ等)と、複数の味(チョコとバニラ、小豆とミルク、クッキーとクリーム等)で勢力は同じぐらいですか、氷感があるかクリーク感があるかでは、クリーク感が優勢のようです。
複数の味×氷感だと、18位ランクインしたパピコぐらいでした。実際は「しろくま」が入ってきそうではあります。
4象限で見ると、複数の味×クリーム感がアイスのベタのようです。まぁ、何か単一の味だけで1商品になるもの自体、数が少ないですからね。バニラ、抹茶、ストロベリー、みかん…。
ところで、単一の味×クリーム感は、よく見ると全部カップですね。偶然なのかな??
こうして見ると、ド定番を狙うよりも、少しズラした複数の味×氷感の方が「新規路線」でイノベーションが起きやすい領域なのではないでしょうか。
ちなみにこの2軸は、何でも良くて、他にいろいろ作れると思います。ぜひ協同乳業さん、クラシエさんあたりに作っていただきたいですね。
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![松本健太郎](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/4372106/profile_61ddf90ab085fce05e23cf32b5dff44b.jpg?width=600&crop=1:1,smart)