松本健太郎

データサイエンティスト/マーケター。大阪府出身。マーケティング/消費者理解/行動経済学/心理学/データジャーナリズム。副業はビジネス書作家で16冊(約10万部)書いています。取材は i_effective_executive[アットマーク]yahoo.co.jp まで。

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    このマガジンでは、松本健太郎が書いた「インサイト」のノートを公開します。

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    人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学

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    なぜ「つい買ってしまう」のか?~「人を動かす隠れた心理」の見つけ方~ (光文社新書)

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    グラフをつくる前に読む本[一瞬で伝わる表現はどのように生まれたのか]

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朝日放送「ビーバップ!ハイヒール」に出演して気付いた"TVの凄さ"を語りたい

2月6日に放映された朝日放送「ビーバップ!ハイヒール」の「マイブームが世界を変える!?バズる新奇事象」回に、ゲストブレーンとして出演させて頂きました。 これで私も「ハイヒールファミリー」の一員です。ありがとうございます。 「ビーバップ!ハイヒール」は、朝日放送(テレビ朝日系列)の毎週木曜日深夜23時台に放映されているTV番組です。関東圏で言えば、ちょうど「アメトーーク!やっている枠」と言えば伝わるでしょうか。 実は関西圏では23時17分~枠は「ナイトinナイト枠」と呼ば

    • やっぱりセブン-イレブン。「コンビニスイーツ」のインサイトを発見するには?

      セブン-イレブンの苦戦を伝える報道が続いています。 ツイッターでは、こうした報道と共に「値上げ底上げ弁当」「トリックアートパッケージ」「詐欺サンド」等の罵詈雑言が並んでいます。親の仇討ちか何かでしょうか。いったん落ち着きましょう。 ダイエット時には高たんぱく質を求めて、セブン-イレブンで鯖やサラダチキンやサラダを買うので、こうした状況に胸を痛めています。オマール海老のビスクも美味しい。冷凍食品も美味しい。「反省しろよセブン-イレブン、だけどやっぱりセブン-イレブン」と筆者

      • リサーチからCEPを発見し、ChatGPTを使ってリスティングのKWを創造する

        「生成AI使えないおじさん」のレッテル貼りを避けるべく、日常業務でなるべく生成AIを使うようにしています。時代に追いつくのに必死です。 最近は「Perplexity(パープレキシティ)」も使っていますが、実は「あんま便利じゃない…」と悩んでいます。使い方が間違っているのかも。使い方を調べようにも、Twitterは「生成AIプロ驚き屋」の情報がヒットしてばかりでゴミカスです。あれ、ほんま何とかならんか。 今回は「自分の使い方、間違っていませんよね?」という確認の意味も込めて

        • それでも生きていく。後悔しながら、

          朝9時半。東京、恵比寿。オカンからの着信があった瞬間、真っ先に浮かんだのは祖父のことだった。 99歳。大正14年生まれ。あの戦争を運良く生き抜いた祖父は、数年前から施設に入居している。8月に会った時は私のことを認識していたけど、その前は「誰や?」「誰や?」と気味悪がられていた。 ちょうど1週間前に、祖父は肺炎の疑いがあると施設から連絡を貰い、措置を受けていた。オカンから「いよいよ危ないかもしれん」「覚悟だけはしときや」と言われていた。「その日が来た」と直感した。 電話に

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          魂を金型でおろすように全力で創作活動に打ち込み、中年の危機に立ち向かう

          やせ蛙 負けるな 40歳。何がめでたい。すっかりメンタルは「中年の危機」である。 38歳を過ぎた頃から創作意欲が下降気味で、noteの更新も感覚が開くようになってきました。吐くほど仕事が忙しく、インプットの量も減っていることは要因の1つではあるのですが、それ以上に「アウトプットが楽しい!」と思う機会が減っているのが最大の要因でしょう。 なぜなら、今までのような魂を金型でおろすような創作活動ができなくなっているから。机の前に座り込んで、1時間2時間集中して文章を書き続けられ

          魂を金型でおろすように全力で創作活動に打ち込み、中年の危機に立ち向かう

          悪い結果を報告するときに、私が気を付けている3つのこと

          広告運用でCPAが高騰しているとか、くそ高いオフライン広告を出稿したのに資料請求が全然来ないとか、オウンドメディアを運営して1年経つのに成果が全然見えないとか、自分の権限の範囲で起こる悪い結果って、上司に報告する前に、自分の手で握り潰したくなりますよね。 皆さんも似たような「悪い結果に遭遇した経験」ありませんか? もし、あなた自身で「〇〇施策やりましょう!」と船頭を切っていたなら、余計に胃が痛くなるでしょう。言いだしっぺだから。会議の場で「どうして成果が出ていないの?」とい

          悪い結果を報告するときに、私が気を付けている3つのこと

          M1決勝に進出するAIは作れる?笑いの理論「緊張の緩和」「想定と理解」を学ぶ

          2022年11月30日、米国OpenAIが公開したChatGPTをキッカケに、世の中は空前の「生成AIブーム」に沸いています。踊らにゃ損損ということで、みんなブームに踊っています。筆者も踊る1人です。このnoteのアイキャッチはChatGPTで作成しました。 ただし、踊り続けたくても、ChatGPTにまつわる情報は「人類は全員失業する!」「これからは生成AI使って副業」とか言ってるプロ驚き屋か、「まだChatGPT使ってないの?」「このままじゃ生き残れないよ?」とか言ってる

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          数字は正しい、ただしデータは間違っている。「世界報道自由度ランキング」を批判する

          つい先日発表された「世界報道自由度ランキング」で、日本がかなり下位だったことは世論を大きく賑わせました。 ジャーナリストは「政権から報道機関に圧力がある」と言うし、メディアに批判的な方は「記者クラブ制度が悪い」と言うし、あいつが悪い、お前が悪い、みんな誰かを指さしている。何が正しいのかよく分かりません。 筆者自身の経験則で言えば、こうしたランキング自体、そもそも無批判に受け入れてはいけません。「世界人材ランキング」も「都道府県魅力度ランキング」も蓋を開けてみれば「なーんだ

          数字は正しい、ただしデータは間違っている。「世界報道自由度ランキング」を批判する

          なぜ自らが生み出したKPIに追われるのか?古くて新しいマーケティングの話

          改善と指標マーケティング施策を効率化し続けるために「改善サイクル」をブンブンぶん回すことは、ビジネスに不可欠な活動だと筆者は考えています。もちろんイノベーションを起こすことは重要だけど、それは効率化自体を否定しません。両方やるべきです。 いろんな会社でいろんな改善方法があると思うのですが、筆者は「改善サイクル」を以下のように「実施→計測→比較→改善→実施…」というステップで定義しています。 1. 実施: 施策の実行 施策を企画し、着実に「実施」することから改善は始まりま

          なぜ自らが生み出したKPIに追われるのか?古くて新しいマーケティングの話

          1年がかりでMOpsなチームに変わったので、やったこと・気付いたことを書く

          今年40歳を迎える筆者が対外的にどう見えているのか、たまにキャリアに関する相談を頂きます。が、毎回「オレに聞くな」と返します。なぜなら、筆者が抱える最大のコンプレックスは「キャリア」だからです。 部署移動が多かったのと、転職活動も職種・業界に拘っていないので、一貫性がありません。17年間の肩書を振り返ると、営業 ⇒ 開発 ⇒ データサイエンティスト ⇒ 経営企画 ⇒ R&D 兼 リサーチャー ⇒ マーケター ⇒ 事業開発 ⇒ マーケター ⇒ 現職(執行役員)…カタカナと伸ば

          1年がかりでMOpsなチームに変わったので、やったこと・気付いたことを書く

          2023年M1、トップバッター超面白い問題勃発、「志らく枠」は誰が継ぐ?

          山田かつてない邦ちゃんの「さや香の最後のネタ全然良くなかった」で締まった2023年のM1グランプリ。Wトップバッターで優勝した令和ロマン、皆さま、お疲れさまでした! とくに、令和ロマンは芸歴最年少優勝。歴史の時計が動いた音がしました。 18年は久保田暴言問題、19年は上沼大暴走問題、20年はあれは漫才なのか問題、21年は上沼大暴走問題リターンズ、22年は山田かつてない採点問題…毎年何かしら炎上していたM1は、今年も「M-1八百長ドッキリ」が勃発。弄られる度に、ガチでナイツ

          2023年M1、トップバッター超面白い問題勃発、「志らく枠」は誰が継ぐ?

          マスクを外しても、コロナが「5類」に移行しても、社会経済活動が元に戻っていない件

          2023年5月8日、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行しました。先行して3月13日からはマスクの着用は個人の判断となっており、2023年は「ウィズコロナ」から「アフターコロナ」に大きく舵を切った1年でした。 私も、いつの間にかマスクを外して外出するようになりました。実感としては「もはやコロナ禍では無い」と感じるかもしれません。 ただし、それはデータに基づかない主観です。コロナに関する報道が減ったものの、23年6月~9月

          マスクを外しても、コロナが「5類」に移行しても、社会経済活動が元に戻っていない件

          データに強いマーケターになりたい

          日経クロストレンドにて「データ分析の誤解」という連載を始めました。編集の方に良いタイトルを付けていただいたおかげで、ありがたいことに多くの反響を頂いています。「データ分析」に興味を持っているマーケターは多いのだ、と改めて実感しています。 その理由として、筆者は2つの背景があると考えます。 1つ目は、オンラインもオフラインも計測できるデジタルな時代のマーケティングにおいて、「データ」への理解が必要不可欠だから。 2つ目は、なるべくリアルタイムにデータを分析し、仮説を得て、

          データに強いマーケターになりたい

          データを無批判に紹介してはいけない。例えば「IMD世界人材ランキング」の場合

          9月21日の朝、日本中を駆け巡った「IMD世界人材ランキング 日本は過去最低43位」という報道をめぐって、SNS上で「だから日本は駄目なんだ」的な論調が繰り広げられました。 ただ、筆者は「ランキング」と名前のついた記事には条件反射で「恣意的な操作が行われている、企業に都合の良いリスト」と構える癖があり、今回も直感的に「怪しい」と感じ、調べることにしました。 案の定、多くのツッコミ点のあるランキングだと分かりました。冒頭に結論を記載します。 ===============

          データを無批判に紹介してはいけない。例えば「IMD世界人材ランキング」の場合

          日本は暑くなっているし、それ以上に寒くなくなっている

          「暑い」という定性情報を定量的に表現する東京は、毎日暑いですね。外出するのも億劫になる暑さ。夜もむせ返るような熱気が続いて、犬を連れて散歩にも行けない。こんなに暑いなら12月には東京も50度超えているんじゃないですか? それはない? そうですか。 熱帯夜が続くので、夜もクーラーは付けっ放し。大阪で暮らす実家にも「夜こそ気を付けなあかんで」と伝えています。おかんは「昔はこんなに暑く無かった」「電気代かさんで大変」「地球温暖化が憎い」と言ってました。 …ところで「昔はこんな

          日本は暑くなっているし、それ以上に寒くなくなっている

          松本健太郎/仕事依頼について

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