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ジャパンウィンターリーグ2024開幕! 元広島・内間拓馬 5回無失点の好投!NPB復帰へアピール!(11/24 Day1)

日本唯一のウィンターリーグ「ジャパンウィンターリーグ」が11月24日、沖縄・コザしんきんスタジアムで開幕した。

ジャパンウィンターリーグ2024開会式 アンバサダーの斉藤和巳氏も駆けつけた。

今年も新たな契約を求めて自分の能力を売り込みたい選手たちと、提携企業や独立リーグから、試合経験を積むために派遣されてきた選手たちが一緒になって、ひたすら野球と向き合い続ける1ヶ月が始まった。

今年はそこに、NPB所属選手が初参加。さらにはCPBLやKBOの選手、中国U-23代表選手を中心に構成された「Team Rising Star Of China」がチーム単位で参加するなど、世界13か国の選手たちが6つのチームを作ってリーグ戦を行っていく。

オープニングゲームは、沖縄の海を思わせる青緑色のユニフォームが鮮やかなチーム「エイサー」と、「Team Rising Star Of China」(以下RSC)の対戦となった。

RSCの先発・中国U-23代表の左腕・黎凝佶(Lin Ningji・22)が初回を三者凡退に抑えると、エイサーの先発・内間拓馬(26)がマウンドに登った。

元広島・内間拓馬(26) 地元・沖縄でのジャパンウィンターリーグからNPB復帰を目指す

「いい緊張感で試合に入っていけました」

地元・沖縄からNPB復帰へ向けてのリスタート。しかも、今年所属していた広島のキャンプ地・コザしんきんスタジアムでの登板に自然と気持ちは高まった。

1回裏は三者凡退の立ち上がり。力強いストレートが印象に残る上々の内容に見えた。しかし、内間をリードした横浜DeNA1年目の育成捕手・近藤大雅(19)は、RSC打線の手強さを間近で感じ取っていた。

「追い込まれてからしっかりアプローチしてくるなと思いました。簡単には三振を取らせてくれない。見極めてもくるし、しっかりカットもしてくる。簡単には打ち取れないなと、この段階で思いましたね」

横浜DeNAから参加の近藤大雅(19)。専大北上高2年秋から捕手転向。
このジャパンウィンターリーグで、捕手としての実戦経験を積む

2回、先頭打者の4番・寇永康(Kou Yongkabg・23歳)は、近藤大の言葉通りにボールを見極められ、ストレートの四球で出塁を許した。内間がストレートを活かす上で大事にしているカーブが決まらなかったのだ。

「僕の調子のバロメーターはカーブの精度なんですが、今年一番かなといううくらい序盤は悪かったですね」

バックの好守もあって、この回を無失点に抑えたものの、続く3回には先頭打者に初ヒットを許した。追い込んでからの外角のストレートをカットされ、その打球がライト線のフェアゾーンにポトリと落ちる不運な二塁打だった。

「僕的には投げきったボールでしたし、やるべきことをやった結果だったので仕方ないというか、なんとも思っていなかったです。ただ、ランナーが二塁に行ったので、先制点は与えたくないなと思いながらも、アウトをひとつづつというか、あまり欲は出さないようにしようという感じでした」

9番打者の内野ゴロで1死三塁となったものの、冷静さを失わなかった内間は、打者ひとりづつを押さえて、この回も無失点で切り抜けた。

強いストレートが持ち味の内間だが、この試合でこだわったのは「一番悪い」と話していたカーブだった。

「カーブがないとまっすぐが生きてこない。捕手の近藤には『ボールになるかもしれないし、球数も増えてしまうかもしれないが、変わらずカーブのサインを出し続けてくれ』とお願いしました」

内間は序盤、カーブの精度を気にしていた

近藤大も内間の意図を理解し、根気強くカーブのサインを出し続けた。ランナーが三塁まで進んだ3回のピンチでも、大きく外れるカーブを体で止め、内間を助けた。

その気持ちに応えるように、4回以降はカーブの精度を取り戻すと、5回73球無失点。ベンチへ戻ると、この日から共に戦うチームメートから拍手で出迎えを受けた。直後の6回表に打線が黎凝佶から先制点を奪い、これが決勝点。2-0でエイサーが勝利し、内間が勝ち投手となった。

「三振をひとつも取っていないので、5回であれば60球くらいにまとめたかったのです(苦笑)。ただ、イニングごとに近藤としっかり話しながら、僕の要望に答えてリードしてくれましたし、協力して無失点に抑えることができました。初めて組んだ近藤に感謝を伝えたいと思います」

受けていた近藤大は今年プロ入りしたばかり。どんなことを感じていたのか。

「他球団、ましてや150キロ以上を投げるピッチャーのボールを受ける機会なんて、本当にないですからね。すごい球を投げていて、手が痛いんですよ」

まだあどけなさが残る19歳の青年は楽しそうな笑顔でそう話すと、内間と作った試合を振り返った。

「リードは任せると言っていただきましたが、カーブを活かすならこういうボールも投げた方がいいよねとか、試合中にいろいろコミュニケーションを取っていただきました。僕はひとつの考え方しかできていませんでしたが、そういうパターンもあるんだってことを、試合の中で学ぶことができました」

元広島・内間拓馬と横浜DeNAの育成捕手・近藤大雅
ジャパンウィンターリーグでなければ、実現しなかったバッテリー

プロ1年目の今季、肩のケガもあってファームの出場は5試合のみ。NPBの一軍経験がある投手と実戦でバッテリーを組めた事がこれ以上ない経験となっているのだと、発する言葉の熱量からも伝わってきた。

今回はNPB経験者同士のバッテリーだったが、様々なバックボーンを持つ選手たちが一緒になって1ヶ月間を戦うことで、新たな気付きを得られるのが、このジャパンウィンターリーグの大きな魅力である。選手同士の化学反応が数多く起こることを期待させる開幕戦となった。

コザしんきんスタジアムの外では「エイサー」。チームの勝利を祝うかのようだ。

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