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ZUMBAを教育の現場へ!体験授業でダンス苦手のメンタルブロックを外す 小林崇洋さん(愛知県)
―愛知県の小林崇洋さんにお話をうかがいます。小林さんは今年7月19日、愛知県立豊橋商業高校でZUMBA体験授業を担当されました。小林さん、体験授業に至る経緯についてお聞かせください。
小林 ふだんは豊橋市内のパーソナルジムでトレーナーの仕事をしつつ、休みの日にZUMBAインストラクターとしてフリー活動をしています。ZUMBAは前の勤務先である総合型のスポーツクラブで資格を取得しレッスンを担当していました。今はサークルや業務委託でレッスンをしています。
昨年、フリーでインストラクターとしての活動を始めた頃、豊橋市のスポーツ協会の方とご縁があって、豊橋市民球場で「野外ナイトZUMBA」というイベントのお誘いを受けました。今でも月1回のクラスを担当させていただいています。
豊橋商業高校の「アフタースクールプロジェクト」で行ったZUMBA体験授業は、野外ナイトZUMBAイベントで豊橋市スポーツ協会とつながりのあるNPO法人アンドエスという団体の方に出会ったのがきっかけでした。「アンドエス(and S)」の“S”はスポーツを意味し、スポーツを通したまちづくりをビジョンに掲げて活動しており、サッカーや野球、ダンスなど、多くの講師と連携しています。
体験授業は、アンドエスさんが高校で部活動をする子たちが少なくなっているため、そうした子たちにもアフタースクールで運動の機会を与えてあげたいと考え、ZUMBAイベントが大変好評だったので、講師のお声をかけてくださいました。
僕自身、これまでの「ZUMBAを教育の現場へ!」プロジェクトのお話を読んでいて、ZJ比嘉邦彦さんや、以前、記事やサミットに登場された知り合いの山岸綾乃さんのお話を拝見し、僕も教育現場でZUMBAイベントをすることを今年度の目標にしていました。そんな時にアンドエスさんからお話をいただいて、体験授業の開催に至りました。
―このプロジェクトでは、ZUMBAインストラクターがどのようにして学校とつながりをつくったらいいのか、実際にレッスンを担当された方々にお話をうかがってきました。ご自身が学校で教師をされていたか、学校の先生と個人的なつながりのあった方々でしたが、小林さんの場合、市のスポーツ協会とつながりのあるNPO法人の方からだったのですね。
小林 ZUMBAはスポーツクラブでのスタジオレッスンが基本的で、ZUMBAの楽しさを知った人たちは、イベントやコアなプログラムレッスンに参加してつながっていくことと思います。一方で地域スポーツとしてのZUMBAは、まだまだこれから可能性がたくさんあるのではと思っていました。
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ナイト野外ZUMBAは野球場の芝生の上で踊るイベントで、「ダンス経験なしですがホームページやインスタを見て楽しそう、自分にもできそうと思って来ました」という地元の方々や、僕が担当していたクラブの方々が口コミで来てくださいました。
広々とした芝生の上でのZUMBA、開放感があって皆さんに喜んでいただけて、地域スポーツの活性化につながっていると思っています。このZUMBAなら、教育現場でもいろいろな可能性があるのではと期待して臨みました。
豊橋商業高校は、放課後の活動の一環として生徒たちが体を動かせる企画や、さまざまな分野でプロとして仕事をされている方を講師として招いて授業をするなどの取り組みをされ、SNSでも発信されています。アンドエスさんによるアフタースクールプロジェクトが立ち上がって、僕は第2回ですが、第1回目は遊びと体育に関する先生を呼んで、体育館で授業をされていました。
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体験授業の参加者は49名でした。今回はちょうど部活前の時間帯だったので、バレーボール部やバドミントン部の子たちが中心になって参加していました。ただ、ダンスは苦手という子たちは、授業の後アンケートを取った中でも多くいました。
―参加の皆さんにとってZUMBAは初体験、小林さんも高校生を前にするのは初めてだったと思います。事前にどんなことを考えて準備されましたか?
小林 アンケートでZUMBAを知っていると答えた生徒は4名(全体の8.2%)でした。 僕はもともと中学・高校の保健体育の教員免許を持っていまして、体験授業をとても楽しみにしていました。
準備の段階で、ZUMBAについて詳しく教えたほうがいいのかなとか、いろいろ考えましたが、まずはZUMBAで実際に体を動かし、音楽に合わせて動く楽しさを感じて、ダンスに対する抵抗感がなくなってくれたらいいな、という思いに行きつきました。選曲ではキャッチーでシンプルに楽しみやすいものにこだわってみました。
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ダンスや踊ることについて苦手意識があると答えた生徒は半数を超えていましたが、体験授業では意欲的に動いてくれる子たちが多かったです。
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アンケートでは、楽しかったという声が多く、やってよかったなと思いました。参加された先生のお一人は、僕が以前スポーツクラブでレッスンを担当していたときの会員さんで、一緒にフルで動いてくださいました。
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子どもたちの笑顔を引き出すことができたので、それが何より嬉しかったです。ZUMBAは、初めてでも言葉を介さなくても、音楽を通してコミュニケーションを取れるところに魅力があります。運動が初めて、苦手という子たちにも響く可能性があると感じました。
体育の授業としてのダンスでは、初期の段階でZUMBAを取り入れれば、ダンスは苦手というメンタルブロックが外れると思います。そこから自分で創作ダンスをしようと思う生徒も出てくるかもしれません。大人になってから、例えば「そういえば授業でZUMBAやったな」と思い出してスタジオに入るきっかけにもなるかもしれません。ZUMBAがそうやって広がっていったら何よりも嬉しいです。
―ダンスは苦手というメンタルブロックを外す、いいですね。学期を通してZUMBAの体育授業という形でなくても、ZUMBAがダンスへの導入、きっかけとなり得る。地域密着型のスポーツ・レクリエーションとしてのZUMBAも魅力的です。貴重なお話をいただきありがとうございました。
画像提供
愛知県立豊橋商業高校様 https://toyohashi-ch.aichi-c.ed.jp/cms/2024/08/post-8320.html
NPO法人アンドエス様 https://www.instagram.com/__and_s__/
※ZUMBAは商標登録されたプログラムです。
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