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シニア指導のヒント~介護予防支援センターでリアル&オンラインのヨガ指導 綿貫恵子



綿貫恵子
 AFAAマスタートレーナー、フリーインストラクター。PFAヨガアドバンスコーチ、介護予防指導員。

 スポーツクラブと自治体の介護予防支援センターでシニア世代の方々の運動指導を担当しています。スポーツクラブではヨガやエアロ、コンディショニング系などのレッスンを行なっています。クラブには若い方たちもいらっしゃいますが、ほぼすべてのクラスで一番多いのは60代から70代、さらに80代の方々です。

 介護予防支援センターでは、介護予防運動指導員として、シニアヨガや椅子での体操、トレーニングなどの運動指導を行なっています。トレーニングのレッスンは12回コース。最初と最後に体力測定をして、コースが終了する時に「こんなに変わりましたね」とデータを渡しているので、モチベーションも上がります。

 何よりも、皆さん本当に変わっていかれます。1回目は知らない人どうしでも、12回目になると、何十年も前から友達だったかのような間柄になっているのを拝見するのも嬉しいです。

 支援センターでは週に1回のオンラインレッスンも行っています。ご高齢の方がパソコンを使ってZOOMで…最初は失礼ながら大丈夫かなと思ったのですが。他にZOOM練習や講座があって、参加された方たちがある程度できるようになってからレッスンにも入ってこられる仕組みになっています。

 画面越しでも皆さん毎週一緒の空間にいて、同じ運動をしていることでお互いに親近感が湧くようです。これから先、おうちでも運動できるような機会を作っていこうという取り組みは素晴らしいことだなと思います。

 ヨガ指導では、リアルでもオンラインでも特にシニアのためのプログラムを組み立てることはありません。レッスン中、留意点や注意点はポイントポイントで必ずお伝えし、何より楽しくできるよう工夫をしながらの対応をしています。皆さん筋力も柔軟性もそれぞれ違うので、それぞれに合わせて自由に行なっていただくようにしています。

 動きと動きのつなぎトランジションの部分については、高齢者の場合、動作や反応がゆっくりの時もあるので、一呼吸置くぐらいのペースにしています。また、高齢者だからといって座ってばかりというわけではありません。重力に逆らいながら自分の体を支えて動かなければならないので、立つ動きも必要です。

 その場合は、立つときにふらついたりクラクラしたりすることのないように、ゆっくりと、背中を丸めながらというかたちで進めています。床に座れないような方々がいらっしゃる施設などでは、椅子に座った状態、または椅子を支えにして行なうようにしています。

 私は長年AFAAでヨガやシニアを学んできました。どちらもしっかりとした理論に基づいて幅広くお伝えできる内容で、プログラムの組み方や、お客さま一人一人に合わせた指導の仕方、コミュニケーションの取り方など、役に立っていることばかりです。

 教室に参加される皆さんからは、「今日はつらかった」ではなくて「大変だったけど楽しくできた」「汗がこんなに出るなんて!」「体が軽くなった」という前向きな言葉がたくさん出てきて、継続率も上がります。皆さんが体はもちろん、精神的な面でも良い方向に変わっていけるよう、これからも取り組んでいきたいと思っています。

綿貫恵子 講師紹介ページはこちら
https://j-wi.co.jp/store/pages/%E7%B6%BF%E8%B2%AB%E6%81%B5%E5%AD%90

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