東京・上野の不忍池での自然観察会!
2月11日(土・祝)に、ワイルドライフカレッジ受講生やJWCSの会員の方々と、上野の不忍池で自然観察会をしました。
都会にも野生の生き物がたくさんいることや、それらの生き物との付き合い方などを考えようと企画した自然観察会。
どんな生き物が観察できたかを紹介します。
東京・上野駅から歩いて行ける距離にある不忍池(しのばずのいけ)では、多くの野鳥が観察できます。
そんな不忍池で何十年も生き物観察をし、今でも観察会を定期的に行っている小川潔さん(JWCS理事・東京学芸大名誉教授)が、不忍池を案内しました。
不忍池に設置されている不忍池の歴史についての説明では、
とあります。
また1670年代にはすでに蓮が不忍池にあったようです。
冬のこの時期は、蓮は葉を落としています。現在では、この時期、蓮が枯れて見た目が良くないから整理してほしいという声があり、岸から数十メートル、枯蓮(葉柄部分)の刈り取りが行われているようです。
上野の不忍池で見られる野鳥たち(一部)は、
オナガガモ
カルガモ
ハシビロガモ
ホシハジロ
キンクロハジロ
マガモ
アオサギ
ダイサギ
コサギ
カワセミ
ユリカモメ
セグロカモメ
オオバン
ウミネコ
また、不忍池で繁殖する野鳥は、
カイツブリ、オオバン、カルガモ、ウミネコ、カワウ
だそうです。
ちなみに、今回観察会中に私が発見した野鳥たちは、
カイツブリ
セグロカモメ
オオバン
カワウ
コサギ
ウミネコ
ユリカモメ
ホシハジロ
キンクロハジロ
でした。
観察中に、カワウの巣を見つけました。
奥に見えるのは上野動物園で、目を凝らすと、人の行列が見えます。どうやらパンダを見るための行列のようです。
手前の白くなった木にカワウの巣がたくさんあります。この白い部分は、カワウのフンによるものです。
不忍池の島では一年中繁殖しているようで、巣材を運ぶカワウたちが観察できました。
ユリカモメが等間隔で並んでいる中、一羽ウミネコがいます。足が一羽だけ黄色いので、バレてしまいます。
このように、多くの野鳥が観察できることから、時には餌付けをしてしまう方もいるようです。しかし不忍池は「餌やり禁止」です。都会で生息していたとしても、野生生物には変わりありません。
適度な距離で、じっくり野生生物を観察してみると面白い発見があります。今回の観察会の案内人である小川さんは過去に、小学生向けの観察授業内で、水鳥の姿を絵や言葉で表現するということもやったそうです。その授業で頭の毛が後ろにたっているキンクロハジロを見て「ねぐせがも」というニックネームを付けた子がいて、のちに新聞のローカル版に載ったそうです。
上野駅から歩いて行ける不忍池。ぜひ訪れた際には、野鳥を含む多くの生き物を観察してみてください。
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