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賞賛は逃さない! キャリアコンサルタント試験面接対策

前回は相談事例【CC5】までお話しました。
本日はその続きを紹介しましょう。

CC6:勉強に専念していたとお聞きしていましたが、アルバイトの経験はありませんか?

CL4:アルバイトをする時間がなくて、経験はないのです。

CC7:アルバイトをする時間がなかったんですね。わかりました。

CC8:アルバイト以外に、例えばボランティアなど、社会と関わった経験はありませんか?

CL5:大学3年の夏休みの約1カ月、科学館で小学生自由研究教室のボランティアをした経験はあります。
その時は、子どもたちの歓声や嬉しそうな顔を見ると、とてもやりがいがありました。

CC9:ボランティアでたくさんの子ども達を喜ばせたことは素晴らしい体験でしたね。

【解説】
今回紹介している相談事例は全体のほんの一部で、前提となる導入、傾聴段階は詳しくお話していません。

【クライエントの主訴】
クライエントは大学院に進学するか就職するか迷って相談に来ています。
傾聴段階で次のように話しています。
・大学生活では勉学に励み仕事の経験がほとんどない。
・就職については、仕事の経験がないので自信がない。

【CC6】
上記前提がありこのコンサルタントの質問になります。
このクライエントの主訴は大学院に進学するか就職するかです。
コンサルタントは次の点を明らかにしてクライエントに考えてもらうことが必要です。

【明確にしたい点】
・大学院に進学したい気持ち、理由
・大学院に進学しない気持ち、理由
・就職したい気持ち、理由
・就職しない気持ち、理由
これらを具体的に話してもらうことで、クライエントの自己理解が深まります。
そして、本当の希望と、その希望を逡巡させることにはついてさらに考えていくことになります。
ここでは、就職をためらう気持ち、理由を質問により明らかにしようとしています。

【CC8】
CC6の質問でアルバイトの経験もないとわかり、間接的でもいいので何か就業に関わる経験がないかと考えての質問です。
このような例は珍しくありません。
若年者などの面接では仕事の経験がない方は多いと思いますし、仕事の経験は正社員や契約社員のことと思っている方もいます。
アルバイトの経験はないか確認は必要ですし、ボランティアについて聞いてみると、実はアルバイトだったということもあります。

【仕事などの経験がない時】
クライエントに考えてもらってもいいでしょう。

CC:仕事の経験がないということですが、お金はもらってなくても社会や人のために何か活動したことはありませんか?

【CC9】
ボランティアというキーワードを使い、人のために取り組んだ話を聞くことができました。
クライエントからせっかく頑張った話を聞けたのですから、それに対するコンサルタントの応答は事柄や気持ちの繰り返しでは寂しいですね。
仕事の経験がないクライエントは1カ月間も、お金ももらわず、子どもたちのために夏休みの自由研究のお手伝いをしました。
是非賞賛技法で応えて欲しいです。

【少ないチャンスをものにする】
面接において、賞賛技法を発動するチャンスはあっても1回です。
少し大げさでも結構です。
迷わずクライアントを心から賞賛してください!
賞賛は、加点ポイントです。
来たら!必ず!賞賛しましょう!


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