前4回のポイントを対話例でおさらい! キャリアコンサルタント面接対策
前回まで4つのテーマでお話ししました。
①ゆっくり話す
②その姿勢大丈夫?
③傾聴は簡単受容から(うなずきとあいづち)
④繰り返しはテンポよく
本日は③④について、会話事例でポイントを具体的に説明しましょう。
カウンセリングにおける「うなずき、あいづち」の効果は何でしたか?
【うなずき、あいづちの効果】
「あなたの話を聴いていますよ。」
「あなたの話を受け止めていますよ」
クライアントに伝える効果があります。
面接が始まり、導入段階が終わるとすぐに傾聴段階に入ります。
傾聴段階では、積極的傾聴により、クライアントから信頼を得ることが目標となります。
そこで、ポイントとなる技法が、うなずきとあいづちそして単語の繰り返しです。
【単語の繰り返しのポイント】
⑴感情表現はかならず
⑵キーワードに対して
【 逐語訳抜粋】
CC:今日はどのようなご相談ですか?
CL:はい、私は大学4年生で、今までずっと大学院進学を目指して勉強して来たんです。
CC:はい、はい・・・ 大学院を・・
CL:大学院受験の願書も提出はしたんですが、最近すごく迷うんです。
CC:ええ、ええ・・・はい、はい 迷うんですね・・
【単語の繰り返しのコツ】
短い繰り返しは、あいづちの単語版と考えてください。
だから、かぶせてタイミングよくです。
また、その意味合いは、コンサルタント自身が理解しましたよ、とクライエントに伝える感じです。
この段階で、クライエントの言ったことの要約は難しいです。
切れ目がなかったり、無理に入れると不自然になることがよくあります。
だから単語の繰り返しは大変有効です。
これらは、クライエントの話にかぶせて行うので、軽くタイミングよくが基本です。
かぶせてタイミングよくとは、クライエントの話が終わって、コンサルタントが応答を始めるのではありません。
クライエントが話しているときに、あいづちを打ちながらキーワードをクライアントの話に重ねる感じです。
クライエントの話にコンサルタントがことばをかぶせる訳ですから、声は小さめとなります。
面接前半の傾聴段階は、クライエントが主訴を話す段階にあたります。
クライエントが相談に来た理由を話す場面ですから、クライエントの話が長くなったり、話の切れ目がなかったりするのは普通です。
そんな時に、クライエントの一文一文にコンサルタントが事柄の応答や感情の応答をすることは難しいと思います。
しかし、かと言って、ただ聞いているだけですと、コンサルタントは積極的に傾聴しているのか疑問が残ります。
だから、あいづちとキーワードをセットでクライエントの話にかぶせていくのです。
この技法は慣れないと不自然になります。
練習して習得してください。
この技法が自然にできると面接前半は合格と言えるでしょう。
※一人で学べる面接対策教材(キャリアカウンセリング導入から終結までのすべての対話例に、詳細な技法、解説、困った時の一言を収録)こちらの記事もご覧ください。
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