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呼吸法(上)

『図解コーチ合気道』出版準備として綴られた鶴山先生の原稿から、「阿吽の呼吸法」のメモを紹介します。完成原稿とほぼ同じ内容です。
 
阿吽(あうん)の呼吸法
合気武道では、呼吸力の鍛錬法が、もっとも大切なものとして重要視されている。技法上の体系から見れば、それは刀法操作の負架鍛錬法とも称すべきもので、この書でも「合気の理合」の中でその一部には触れている。このほか調息練気の方術として「気呼(いぶき)の行法」や「阿吽の呼吸法」などの動功法があり、大東流合気武道が清和源氏に発生したとの由来説にふさわしく、天台密教系の行法各種が取り入れられているのが特長である。
合気武道の入門としては、静功による「阿吽の呼吸法」が簡単に覚えられるので、調息法入門として知っていてもらいたい。阿吽とはインド仏教で用いられてきた呪法(精神統一法)からきたもので、徳川時代には仏寺における山門の仁王様、神社の狛犬等には、必ずその一方が口を閉じ、他の一方が口を開けている阿吽の相をかたどったものが必ず置かれていた。
 
補足説明:先生のメモは、この後は断片のみですが、『図解コーチ合気道』に完成原稿があります。(続)

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