転職体験記③-相手の記憶に残る行動を意識した結果-#79
転職体験記③です。これまでの①と②は以下からぜひご覧いただけると嬉しいです。
①では、転職市場における私の価値をさがすための私なりのポイントを解説しました。その上で、初めての転職活動は一人でやらない方がいいなという実感も伝えています。
②では、そもそも転職活動とは?という認識から変えたらとても気持ちがすっきりしたということ。そして、行動によってのみ次の展開が生まれるということを書いてきました。
③の本記事では、内定をもらうために私なりにやったことを書いていきますので、ぜひお付き合いください。
本記事のテーマは、【数ある中から私のことを思い出してもらうために、記憶に残る行動を心掛けることが重要】です。では、よろしくお願いします。
□転職活動のよくある行動パターンを整理
まず転職活動と聞いて思い浮かぶタスクは何か整理します。
応募書類の作成
求人情報をチェック
応募書類の提出
企業の情報収集
一次面接
二次面接(最終面接)
内定(⇨承諾するかしないか)
現職の退職交渉と手続き(引き継ぎ)
大雑把にみてもこのような感じかと思います。...というか、転職活動未経験の私が、こんなイメージを持っていました。で、実際にキャリアアドバイザーと相談を進めていくと、最初の3つがメインだなという感触を持ちました。特に、応募書類の作成に向けて自己のキャリアや人間性や転職理由など、ワタシ個人と向き合う時間が多くを占めており、慣れていないからこそ余計に負荷が大きかったです。ただ、転職活動を終えた今、何よりも応募書類の作成の重要度が高いと思っています。
思っていることを長々と書くことは誰でもできると思うのですが、採用担当者にそんな時間があるのかというと...ないですよね。なので、端的にかつ、伝えたいことが確実に伝わるようにブラッシュアップしながら完成度を高めていく必要がありました。まあ、一度作成したら修正できないものではないので、ある程度の状態に仕上げて何社か応募してみる。その反応を見ながら逐一手を加えていくことがスピード感もあっていいのかなという実感を得ました。
私の場合、一次面接から最終面接まではあっという間に過ぎていった感覚です。ジブンが伝えたいことは大きく修正せず、表現方法やエピソードの取捨選択をしながら次の面接に臨むということやりました。採用側の企業にとってはたまったもんじゃないのかもしれませんが、1社目が2社目の練習になり、2社目が3社目の…というように段々と言語化が明瞭になっていく感覚がありました。
とにもかくにも、これから転職活動を始められる際は、一度全体のタスクとスケジュール感を知ってから臨まれることをおすすめします。
□相手が欲していることは何かを探る
書類応募の段階では、求人情報に書いてあること以上に相手側が求めていることは分かりません。1次面接で対面して(オンラインでも)、初めて企業や面接官の雰囲気に触れることができます。
面接は45分~1時間ちょっとくらいが平均的な時間でした。その中で多かったのが、企業説明や募集している業種(担当業務)についての説明があったことです。面接のイメージというと、自己PRや志望動機をまず聞かれ…という感じで。 #古い
なので実質面接は30分から45分程度だったと思います。1社目の時は特に緊張感も高く、志望動機や福祉から異業種への転換の理由など全力投球でぶつけてしまいました。 #話が長い
面接の回数を重ねていくうちに、あー、こんなにぶつけられても何言ってるか伝わらないわと思い、ボリューム感を調整。次第に、面接官はこの面接で何を聞きたいのか?が見えてくるようになりました。
今回の転職は、福祉から異業界・異業種(営業職)への転職。採用担当者が知りたいことってこんなところかな?とあたりを付けて後半は臨みました。
何で福祉をやめるのか(なんか事情があったのか)
何でこの業界に?
営業職って何だかわかる?
きつくても続けられるの?
パッションはあるか
短い面接時間の中でも、今あげたことが伝わるといいんだろうなと思って、ここに絞って伝える内容を整理しました。(不安があればアドバイザーが相談に乗ってくれます)
で、特に重要だなと思うのが最後のパッションの部分なんですが、上から4つのことは自分が今まで重ねてきたキャリアや経験を踏まえて話すのがメインになると思うんですね。一方で、パッションはこれからどうしていきたいのかという未来志向の話。企業への関心度や志望度の高さをどのようにアピールするかが重要になってきます。
この点について私がやったのは2つです。アポ取りをして事前に伺う(やったのは内定が決まった企業だけです)ことと、企業情報のインプットをするです。
1点目については、転職活動をしている人は多くの企業に応募し、書類選考が通った順に面接をしていきます。なので、スケジュール的にも現地に行くことってなかなかできないのかなと思い、それだったら行ってみようと思って伺いました。実は、書類選考通過後のメッセージにもちょこっと記載があったんです。「よろしければ~」ぐらいに。で、実際にあとから採用担当者に聞いた話ですが、なかなか事前に来る人っていないんだよね、と。こうした行動が、相手に印象を強く残すことにもなったんだと感じました。
2点目の企業情報については、求人が出ている職種だけではなく企業全体の情報を見るようにしました。多展開している事業について、業績について、こだわりについてなど、面接でも話題をキャッチして広げられるようにインプット。新卒採用サイトの方が中途採用サイトよりも企業情報が充実しているなという印象で、そちらも見るようにしました。面接時にも「そこまで見てくれていたんですか」という反応をいただき、やれるだけやって良かったと思いました。
□自分の軸(コア)は貫くこと
面接を重ねながら、採用担当者が求めていることについてクリアにしていったと書いてきました。ですが、そこでやっちゃいけないのは自分の軸をぶらすことだと思っています。相手に合わせて言うことを変えていくのは、その場面では良いかもしれませんが、本心で思っていないことで内定となった場合、入社後におそらく苦しい思いをします。話を膨らませたり強調したりすることはあっても、ありもしないことや思ってもいないことを言うことはNG。
ジブンがやりたいこと、やれること
人生におけるミッション、課題感
転職で成し遂げたいこと
このあたりの大きな枠組みは、多少抽象度が高くても熱量を帯びたスピーチが効果的かなと思います。やっぱり相手も人間で、最後は何が伝わるのかと思うとパッションなのです。面接時は大袈裟ぐらいがちょうどよいです。そうしないと相手の心に残らないし、採用者を決めるときにも頭にも浮かびません。誰にしようかな...というときに、あっ!こんなやついたわと話題に上がるようにそこに至るまでの過程を歩んでいけるといいですね。この点は、今回の転職活動でとても意識しました。
本記事のテーマ
【数ある中から私のことを思い出してもらうために、記憶に残る行動を心掛けることが重要】
が、伝わったら嬉しいです。
無事に転職活動が終わり、ほっとひと息…とはいかず、相変わらず日々バタバタしています。それでもジブンのミッションを問いただし、1月から始まる新たな人生に向けて歩んでいきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまた。ゆうちゃんでした。