株式って?
株式は企業に出資する投資方法で、元本が戻ってくることがベースになっている仕組みではありません。
利殖性が高い一方、安全性は低く、預貯金と比べると流動性も低い商品です。
安く買い、高く売ることを目指しますが、その投資の判断基準にはさまざまな視点があり、その一つがバリューとグロースという概念です。
バリュー投資では企業業績などを加味して、現在の株価が本来持っているはずの価値より割安な銘柄である「バリュー株」を中心に投資します。
グロース投資は、今後成長しそうな企業銘柄である「グロース株」に投資します。
判断材料としてよく使われる指標。
□PER(株価収益率);株価が一株あたりの純利益の何倍担っているかを示す指標で、数字が小さいほど割安
□PBR(株価純資産倍率):株価が一株あたりの純資産の何倍になっているかを示す指標で数字が1に近い小さ
な値であるほど割安1を割ることもある)
□RDE(株主資本利益率):PBRをPERで割って算出。数字が大きいほど資金が有効に事業投資されている
バリュー投資の対象になりやすいのが、PERが低く、PBRが1を割り込むような割安な銘柄。
グロース投資の対象になりやすいのがPERやPBRが高い、資産や収益の増大が期待されている銘柄です。
こうした企業の財務状況などを測る指標をもとに投資することをファンダメンタルズ分析と呼び、中・長期の視点で判断するのに向く手法。
株価の動きをグラフで示すチャートや。板(価格ごとの買い注文と売り注文の株数の一覧表)を見て売買の判断を行うのはテクニカル分析と呼ばれ、短期で投資を行う際に向いている手法です。
株式投資をするのなら、個人投資家でもポートフォリオを組み、分散投資することが大切。
絶対ではありませんが、リターンが同じでもリスクを抑えることができます。
互いに業種の異なる銘柄を、少なくとも三銘柄以上の株式に分散投資しましょう。
運用資金を全額Aに投資するポートフォリオと、異なる三銘柄A・B・Cそれぞれに分散して投資したポートフォリオでは、期待リターンはどちらの場合でも同じですが、想定されるリスクは両者で異なります。
三銘柄に分散したポートフォリオでは、各銘柄の値動きが同時に同方向ではないため、想定されるリスクはA・B・C各銘柄の持つリスクの加重平均よりも小さくなります。
一つ目に輸出関連銘柄を選んだら次は内需の影響を受ける銘柄、さらにどちらでもない銘柄を選ぶというようにポートフォリオを作っていきましょう。
新たに投資に回せる資金ができた場合には、既に持っている銘柄とは異なる銘柄を買って、保有銘柄数を増やすだけでもかなりの効果があります。
買った株をいつ売るのかも、非常に重要です。
自分がその株をいくらで買ったかという事実を、判断基準にするような考え方はピント外れ。
気持ちは分かりますし、誰もがやりがちではありますが。
自分の買値と現在の株価との関係にこだわることで、判断をゆがめてしまうことになります。
相場用語で「ナンピン買い」とは、」値下がりした相場商品をさらに買い増しすること。
同じ対象を買い増しすることで、分散投資に逆行しつつ、リスクを拡大することになります。
損を挽回したい気持ちはわかりますが、その分の資金で別の銘柄を買うほうが合理的。
株価の水準(主にPERから見ます)と利益予想の変化方向を見て、その両方で買う材料はないというときが「売り時」。
持ち株とは別の銘柄で、素晴らしく期待リターンが高い銘柄を見つけたときも「売り時」になります。
株を保有したまま借金をする人は少ないと思いますが、もちろん現金が必要になったときが一番の売り時です。
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