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インフルエンサータイアップ攻略徹底解説(Youtuber編)

インフルエンサータイアップをマーケティングの施策として考えたことはありますか?

結果としては、現状、運用型広告の目標cpaの1/8程のコストで、数千件の新規獲得に成功しています。

有名なインフルエンサーにSNSで商品やサービスを紹介していただき、認知獲得や新規獲得を狙っていくのですが、正直、どのように進めていけばいいか分からない人が多いのかなと思っています。

今回はYoutuberタイアップをどのように攻略したかについて、経験に基づい丁寧にお話しします。正直、Youtuberタイアップ施策についての有益な攻略法は、ほとんど見たことがないので、この記事が少しでも参考になれば幸いです。

Youtuberタイアップの目的

まず、Youtuberタイアップの目的としては認知獲得があげられます。しかし、スタートアップの場合、認知目的の広告を打つ余裕はなく、獲得目的でないと予算を割けないということはよくあるでしょう。

でも大丈夫です!獲得目的でも目標を達成することは十分可能ですので、最後まで読んでみてください。

Yotuberタイアップの流れ

1.競合調査

まずは、自分達がPRしようとしている競合・類似の商品やサービスは

・Youtube内でどのくらいの動画があるのか、
・どのような企画なのか、
・どれくらいの登録者数のYoutuberとタイアップしているのか、
・どのようなタイプのYoutuberとタイアップしているのか(ターゲット)
・概要欄やオファーはどのような感じなのか、(コンバージョン導線)
・そもそもどのような目的でタイアップをしているのか

などを洗い出してみます。

2.Youtuberリスト出し

次に、タイアップしていく、Youtuberさんのリストを出していきます。
個人的に選ぶべきポイント3つを紹介します。

①Youtuberさんの視聴者層
→売りたい商品が男性用だとして、タイアップするYoutuberさんの視聴者層の男性女性比が2:8とすると、その時点でざっくりですが、再生回数の20%の効果となってしまいます。購入目的だと特に、これだけで数字が合わなくなるので、どういう人がその動画を視聴するのかという点は重要です。要は、ターゲティングをするということです。(性別年齢、何が好きで、何を見るためにチャンネルを登録している人が多いのかなども考える)

②エンゲージの濃さ
→どれだけそのYouTuberさんにファンがいるのかということです。再生回数が回っても、エンゲージが低いと、Youtubeで広告を配信するのとあまり変わりません。タイアップの必要性が低いということです。逆にファンが多いと登録者数が少なかったり、再生回数が回らなくても、費用対効果が高い状態で、最終目的である購入まで結びつきます。基本的には、直近数回の再生回数÷登録者数、直近数回のコメント数÷再生回数or登録者数、を参考にこの数値が高いチャンネルを目安に声をかけていきます。(例外として、登録者数に対する再生回数が低くても、むちゃくちゃなコアファンが確実に観ているというケースは、数値が低くても費用対効果が高いこともあります。)

実際に登録者数が1万人いかないチャンネルとタイアップした際に、概要欄URLのクリック率10%、商品購入率20%の数値がでたケースも結構あります。(普通にタイアップした場合、概要欄のクリック率は1.2%、購入率は7-8%が平均の商品において)

③商品を好きになってくれるインフルエンサーか
→紹介していただく商品やサービスを好きで紹介していただくのか、単なる案件仕事で紹介していただくのかでは、効果も変わってきます。視聴者の方も、そういう熱量には敏感ですぐ気づいてしまいます。

では、どうすれば良いのか?
→動画や他SNSで〇〇に悩んでいるなど話していたら、それを解決できる商品でタイアップするのがオススメです。そうでない場合は、いきなり商品を送って動画を撮っていただくのではなく、その前に、商品試用期間を設けて、実際に使っていただき、商品の魅力もYouTuberさんに共有して、好きになってもらった後にタイアップするような流れを組みます。(ですので、基本は代理店を挟まずに自社でYouTuberさんとコミュニケーションを取ることが、好きになってもらうという意味合いでも大切かなと思います。)

3.数字シミュレーション

タイアップしたいリストが決まれば、どれくらいの結果が出るのかのシミュレーションを事前に行います。

シミュレーションする数値は、下記など。

予想再生回数、費用、商品ページURLクリック率、購入率、獲得件数、一件あたりの獲得コスト

・予想再生回数は今までのYouTuberさんの動画の数字を参考にします。
・費用は交渉次第
・商品ページURLのクリック率は、最初は、代理店やインフルエンサー事務所に参考値を聞いて算出。(個人的には、ターゲットを間違わなければ0.8-2%くらいが目安かなと思ってます。)
・商品購入率は、今までの自社の経験数値を参考にする。

これらより、予想獲得件数と一件あたりの獲得コストが算出できます。この時点で数字が合わないのなら、あまりタイアップ施策のオススメはしません。(ギフティング施策などを検討してもいいかもしれません。)

4.リストの順位づけ

YouTuberさんのリストを作り、数字のシミュレーションも完成させた後に、声をかけていく優先順位を決めていきます。

基本的には、シミュレーションの数字(最終目的に対する費用対効果が高いところ)をもとに決めます。

5.コンタクトと交渉

いよいよ、交渉段階に入ります。
ここはかなり重要なポイントです。

前述のように、個人的には代理店や事務所を挟まずに、直接Youtuberさんとやりとりすることをオススメします。

理由は2点で
・費用を抑えられる
・関係性を築きやすい

・費用について
→代理店や事務所を挟むと、基本かなり高くなります。再生回数×10-15円とか、登録者数に対していくらとか。基本、自社で直接やりとりして金額交渉することをオススメします。

・関係性について
→ここは結構重要で、直接やりとりすることで、何故そのYouTuberさんにお願いしたのか、どういう想いで商品ができたのか、どういうことを紹介してもらいたいのか、などしっかり伝えることができます。YouTuberさんも人間なので、何故あなたにお願いしたのか?という点を伝えることは大切だと思います。ですので、私の場合は、基本的にテンプレは使わずに、Youtuberさんの動画もしっかり観て、何故あなたなのかということをしっかり伝えるようにしています。

正直、直接のやり取りは大変な面もありますが、効果の高い動画を作っていただく為には、好きになってもらうことは重要なので、直接のやりとりでで、そこを他者に委ねないことをオススメします。

6.企画と概要欄、コメント欄

企画内容については、基本的にはYouTuberさんにお任せしています。
というのも、視聴者の方が、どのような動画を好み、どのような動画を嫌うのかという微妙な匙加減は任せたほうがいいからです。

しかし、視聴者に刺さる絶対的な訴求ポイントがある場合や、キャンペーンと絡めたりする場合は内容に組み込んでもらいます。概要欄にリンクを貼っている事などは、確実にテロップや言葉で伝えてもらい、ただ動画を視聴して終わらせずに、行動まで誘因させます。

再生回数が回る流行りの企画に乗せる方法もあります。
例えば、モーニングルーティーン系など、その時期に流行っている企画と絡めたりすると再生回数は伸びやすいです。ですので、一般的にどんな企画が流行っているのかなども調査することは大切です。

商品ページのURLは概要欄のみに貼ればいいかと思います。何度か、コメント欄を固定で、ページURLを貼ってもらいテストしたのですが、正直そこまでクリックされることはなく、インパクトは小さいと判断しています。

7.他媒体との組み合わせ

Youtubeだけでの投稿にするより、例えばそのYoutberさんがInstagramをやっている場合は、そこでも紹介していただいたり、自社のアカウントで紹介したりするなどして、接点をYoutubeのみでなく複数箇所で持てる方が、効果は高まります。

8.流行ってる感の演出

これは、別の記事でも紹介したのですが、1年で毎月12人とタイアップするより、1ヶ月で12人とタイアップした方が、個人的にはオススメです。

そうすることにより、「最近、この商品あのYouTuberさんも紹介していたな」といったように、短期間で複数回、商品との接点(YouTuber Aの動画とYouTuber Bの動画といったように)を作り出すことが出き、あたかも、「この商品、流行っているのかな?」と感じさせることができます。

9.点の施策で終わらせない

Youtubeのタイアップが仮に成功したとします。

しかし、そのままでは、それっきりで、スケールしません。確かに、Youtubeの動画は残り続けるので、その動画を見た人は数年後でも商品を購入することはあるでしょう。

いわゆる、施策がストックれるということです。実際に、数ヶ月間に渡って、その動画から購入がされ続けるということはあります。

しかし、実際はほとんどのケースでは、動画公開後、1-2週間くらいで効果はほとんど止まってしまいます。

要は、ストック施策のようで、フローの施策なのです。

では、どうするのか?

・複数回タイアップする
・アンバサダーになっていただく

この2つがオススメです。

一度結果が出たタイアップは、2回目を数ヶ月後に行ったとしても効果は高いです。一回目よりも高くなることもザラです。

・アンバサダーになってもらう。
→タイアップ後に、商品を気に入っていただいたことが、直接のやり取りの中でわかることがあります。実際、タイアップ後も商品を自分で購入いただくというケースも多分にあります。この際、ブランドのアンバサダーになってもらうと、毎回の動画の概要欄に商品ページを貼っていただいたり、月に一回程、動画で商品を紹介していただいたりすることが可能になります。

するとどうなるのか?

そうです。ずーっと売れ続けるのです。

アンバサダーの数も徐々に増やしていくことができれば、何もせずに、毎日それなりにそこから売れていくという理想の状況になります。


10.面をとる

次の戦略はYoutube内の面を取るという戦略です。

これは数多くのタイアップをすることで、関連動画や、検索した後に出てくる動画で、タイアップ動画に当たる確率を高めます。

YouTuberさんの登録者数の規模によらず、”動画の数”を増やしていくことで面をとっていくことができます。この段階では、ギフティングなども検討してもいいかなと思います。

特に、商品と関連の高いキーワード検索後にヒットする動画で、面をとっていくことをオススメします。ですので、タイトルや概要欄などでSEO対策をする必要も若干あります。

成功と失敗の要因

タイアップは同じ、登録者数、費用でも、やり方によって、かなり効果が上下します。失敗したら、全く売れません…

最後に、結果を左右するであろう重要要素をまとめました。

・エンゲージは高いYouTuberさんか
・動画のクオリティはどうか
・オファー/訴求は魅力的か
・ターゲティングはできているか
・本当のおすすめ感や好きで紹介していただけるか

上記を考えて、是非タイアップしてみてください!
運用型広告を遥に上回る結果を出すことだって可能です!

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