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合コンの動物行動学

1 幹事MAXの法則


似内は合コンにも参加したことがありません。自分が売り手だったかどうかは別として、常に女性が売り手になれる場ばかりを走ってまいりました。
そんな訳で、合コン事情にはうとかったのですが、最近夫から聞き取り調査をいたしました。この原稿をお読みの方はほとんど合コン経験者でしょうから、詳細は省くとして、夫がある日、
幹事MAXの法則って、知ってる?」というのです。
それは何かというと、いたって簡単なことで、要は

「幹事になった女の子は、自分より可愛い女の子を決して連れてこない」ということなのです。
ならば、幹事の容姿クオリティを高めておけば、追随するもののクオリティも高まると考えてよいのでしょう。幹事にすれば、自分にゆだねられたある種の「狩り場」ですから、そこに優位なものは入れないのですね。

まだ始まっていない合コン会場に、すでに収益権が発生している。大変面白い現象だと思います。狩りには教養も学歴もあまり関係がないのですね。
教養も学歴も関係がないという話は、また別の機会にしたいと思います。

2 調査レポート:合コン


この記事はかなり前に私が運営していたサイトに掲載したものですが、いろいろ反応があり、ある女性の方からメールをいただきました。ご本人の許可を得て掲載します。この方を仮にM女史としておきます。以下、Mさんの経験談です。

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ホームページの合コンの記事、そうそう!と、非常に興味深く拝見しました。私も学生時代は、女性が売り手の場所にいましたので合コンに参加した事もなかったのですが、社会人になってそうもいかなくなったため、社会人デビューで合コンに何度か参加しました。 

ちなみに幹事最高の法則は・・・男性にも大いに当てはまるようです(笑)
一番おもしろかったのが、友達の友達・・・が男性側の幹事だった時、
同じ職場の人を誰一人連れてこず、研究室の先輩後輩を連れてきたのですが、これがまた・・・「彼が輝く人選」で、見事なほど彼の一人舞台でした。
合コンをセッティングするのも、友達に頼んで・・・とかだと、ある程度のクオリティを揃えないと文句を言われてしまうのですが、
このようにほぼ他人だと、その心配もないようです。

そういえば容姿の良い女性は、経済力などの能力が高い、又は、容姿の良い男性を獲得できる可能性が高いので、そうなると才色兼備が増えていって、ますます格差が広がるのでは?と、言う話になった事があります。
優秀な子孫を残すために優秀なパートナーを獲得する、と言う行動だと考えると、動物も人間も、容姿の美しさは非常に重要という事なんですね。外見8割、確かに納得です。
ではもう少し「俺が輝く人選」のお話を。

3 更に調査レポート:合コン


その幹事の彼は私の同級生の後輩で、同級生の結婚式の2次会で、合コンでもすれば?と、紹介されました。
同級生は某大手製薬会社で働いていて、2次会に来ている人たちもなんだか華やかな雰囲気だったのです。その幹事の彼はどちらかというと目立たないおとなしい印象だったのですが、彼が当日連れてきた3人の人たちにびっくり(笑)。
二人は、自分からはほぼ一言も口をきけない変わり者さん、
一人は、我が道を行くこれもまた変わり者さん、
地味に見えた幹事の彼は、そのおそらく彼にとって気を使わなくていい人達の前では非常に饒舌でした。
「ドリンクは?」🍸
「寒くない?(お店の人に)膝掛けを彼女に」💕
と、背中が寒くなるような気遣いまでしていただき(笑)
おつとめの会社の製品も配ってくれたんですが、コラーゲンなどの女の人が興味を持ちそうな物で、心得ているなあという感じでした。(笑)
合コンの場は彼の独壇場で、当然のように彼が中央に座っていました。
そして、私がその頃合コンに一緒に行っていた女の子、同じ職場の女の子なのですが、この子が優秀なハンターで、毎回合コンで、一番いい人の隣を必ずキープしていました。
席に座る順序を計算して歩くのか何なのか・・・とても上手です(笑)
で、この回もこのハンターの子が、この中では一番まともなこの幹事の男性の隣をがっちりキープすることになり、後はもう二人の世界で、私たちはお店のオブジェくらいでした。(^_^;) 
この幹事の彼、結婚式の2次会で会った時にはジャッカル?という感じでしたが、この狩り場では百獣の王ライオン✨でした。
やはり自分の狩り場に自分以上の強者は入れないんですね。
 ただ、いろんな話を思い出すと・・・幹事MAXの法則は、やはり女性の方がよりその傾向は強い気がします。
女性は相手の男性次第で自分の生活水準が大きく変わるので、より優秀な男性を獲得すると言う事が重要、という事なのでしょうか。

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とMさんの分析は大変鋭く、動物行動学でも勉強されたのかと思うくらいです。「幸せになれるならには、友情より愛情」とロマンスの神様でも歌われているように、女性の多くはここ一番でしくじりません。遺伝的にもそうした攻めの遺伝子を持つ個体が選択されてきたのでしょう。

【画像解説】画像はできるだけ自分で撮影したものを使用しています。ちょっとパーティらしいものを貼ってみました。盛り付けがたいへん上手です。

似内惠子(獣医師・似内産業動物診療所院長))
(この原稿の著作権は筆者に帰属します。無断転載を禁じます。)
似内のプロフィール
https://editor.note.com/notes/n1278cf05c52d/publish/
ブログ「獣医学の視点から」

オールアバウト「動物病院」コラム
https://allabout.co.jp/gm/gt/3049/


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