封じられたわたし

片付けてほしいことを言ってはいけない
靴下脱ぎっぱなしなど嫌味を言ってはいけない
片付けられないことを指摘すると怒る、バカにしている、蔑んでいる、差別的だと言われる、ジェンダーを持ち出してお前が性差別していると言われる。
フランスにいつ連れて行ってくれる?と聞いてはいけない
貯金のことを具体的に言おうとすると怒る、まず自分から積み立てろと言われる、自分ばかり支出していると言われる、お前は負担が軽いと言われる。
忘れていることを指摘してはいけない
バカにしている、アルツだとバカにしている、そっちがわかってないだけなのに、と言われる。

対等ではないようだ、自分で冗談にしていることでも私が言うと腹が立つらしい。どこかへ連れて行ってくれるというのも、諦めたほうがいい。現実的なことはなにもない。本気でも、私は含まれてないと考えたほうがいい。一人で遠くへ行ってしまうだろう。わたしから発信する話題は全てつまらない。話半分にしか聞いてない。だから会話の内容を覚えてない。

孤独を感じる。
我慢しないといけない。
たぶん時間が経ってもわかりあえない。それを回避して幸せなところだけ合わせていたほうがいい。理解できなくても、理解できないと主張しないほうがいい。わたしが正しいことなんてたぶんひとつもないだろうから。理解できないなら、理解できないほうが悪い。納得できないほうが狂ってる。いい加減にしてくれ、と言われるだろう。

わたしのことは理解してもらえない。
あなたのことを理解してくれるところだけがわたし。わたしの理解してほしいところはわたしではないから。


わからない。
わたしが悪いんだろうとはおもいたいけど、なんでそんなに怒るのかわからないし、わたしが素直に悪かったと思えないこともわからない。どうしてわからないんだろう。

だれもわからない。
孤独を感じる。
宇宙でたった一人みたいだ。
偶然近くになっただけなら、できるだけ大切にしたいのに。
なにかわからないところで傷つけてしまう。
謝るしかできない。
封じるしかできない。
息苦しい。
空気が薄い。口の中が乾燥している。暑い。
縛り付けられている。動けない。
わたし自身がわたしを縛り付けているような気がする。
誰も責められない。


諦めたくなる。

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