エッチは非言語コミュニケーションの究極系?
エッチはコミュニケーションの究極系の一つではないか?
エロをタブー視して規制したり隠したりするのは愚策ではないか?
こういうことを書いていきます。
先ずコミュニケーションというのは共通のプロトコルや言語がないと成り立ちません。
日本語が分からない人と日本語では会話できませんし、目が見えない人と手話で話すこともできませんね。
つまり言語的なコミュニケーションが成立するためには、コミュニティに共通言語があるという必要条件があります。
これに対して非言語コミュニケーションにはそういったスキルによる条件的制約はほとんどありません。
スキンシップやアイコンタクトなどは全ての人同士で可能なコミュニケーション手段と言えます。
次に、数学に「三体理論」というのがあります。
ベストセラーSF小説の「三体」や、それをドラマ化したNetflixの「三体」を見ていれば分かるかと思いますが分かりやすく説明すると、
まず今手に持っている携帯を縦に回してみてください、
次に縦に回しながら横にも回してみてください。
ここまでは問題なくできると思います(頭でイメージすることもできます)が、
そこにもう一つ回転軸を足してみてください。できそうですができないはずです。これが三体理論。
私はこれが我々の能力の限界というか、特徴だと考えています。グラフだって2軸の平面のグラフはイメージしやすいけど、立体とか四次元のグラフはいくら訓練しても自然にイメージする事はできません。
コミュニケーションにしても、一対一のコミュニケーションは非常に高い精度で相手とシンクロできるのに、3人以上になるとそれは難しくなります。
これはミラーニューロン等「相手の状態を無意識にコピーする能力」が身体(脳)に備わっているからです。
脳の研究から3人以上のコミュニケーションは全員が常にリンクして繋がっている状態なのではなく、二者コミュニケーションの繰り返しで成り立っているということも分かっています。
集団意識というのも、集団の構成員全員が繋がっている状態なのではなく、全員が一つの目標(方向?)に向いている状態。つまり一人一人が目標との二者コミュニケーションをしている状態に過ぎません。
つまり二者コミュニケーションは皆んな生まれながらにして持っているスキルであるのに対して、3人以上のコミュニケーションというのはいろいろな技術(集団意識もそう)を駆使してごまかしごまかし成立しているものだと言えます。
ここでセックスとはどんなものかを考えてみると、それがかなり究極的な二者コミュニケーションである事が分かると思います。もちろん文化的なセックスではなく本質的な子孫を残す目的のセックスを考えてください。
3人以上でセックスをするというのは不自然な事で、雄と雌の性質を考えても成立不可能なものである事が分かります。実際に3P等した事がある人はリアルにイメージできるかと思います。
また雄と雌はそもそも外性器の形状が違い、それぞれ性的な刺激に対する感じ方も性差が優位にあると言えます。
快楽の追求としてのセックスを考えても、雄同士や雌同士であればミラーニューロンを駆使して相手の性的な刺激を正確に感じる事ができ、非常にスムーズに快楽を追求する事が可能です。
しかし雄と雌は違います。ミラーニューロンすらも頼る事ができない。
それでいて雄と雌とのコミュニケーションは生きている以上全員に義務付けられています。
同性のコミュニケーションはゼロでも種は滅びませんが、異性間のコミュニケーションがゼロだと種が滅びてしまいます。単独で生きるトラやチーターは同性のコミュニケーションは生涯取らないことも多いですが、異性間のコミュニケーションは積極的に求めていきますよね。
これらのことから、セックスというのがその他のコミュニケーションと比較しても如何に特別で神秘的な、重視するべきものなのかが分かります。
またそれに関わる性的なシグナル。所謂エロというのも同じことです。
規制したり隠したりするのではなく、正面から向き合って真面目に研究し研鑽、訓練する。
十分にその価値のある分野ではないでしょうか?
日本特有のモザイク文化など、規制したり隠したりすることの無意味さを説明する事実もあります。
私はおっぱいが好きですし、日本人の多くがそうだと思います。
それまで女性器をまともに見た事がない中学生は女性器というだけで性的なシグナルを感じます。
それでは、ほぼ裸でもちろんおっぱい丸出しで生活しているアフリカや南米などの文化圏の少年たちはどうでしょうか?
おっぱいや女性器など見ても特に何も感じません。
エロというのもその他全ての外的刺激と同様で、慣れるのです。何も特別な事はありません。
それなら無意味なエロ規制に割いている無駄なリソースは、もっと本質的に良い社会を構築するために使った方が生産的なのではないか?私はそう思います。