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老人パワーに元気をいただく

母は93歳迄お箏を習っていましたので、そちらのご縁で邦楽の演奏会に行くことがあります。

他の人は皆さんお若いのよ・・・と母が言っていた方々も、70代、80代になられました。人前で何かをご披露することは、それなりのご苦労があるとは思いますが、今も続けていらっしゃるのはご立派ですね。先生のお人柄とお導きのおかげはもちろんですが、舞台で演奏していらっしゃる方々の情熱は客席までしっかりと伝わってきました。2時間半の楽しい演奏会でした。




興味深いお話もありました。
この三絃(三味線)は江戸時代のもので
作られた時代が中に墨で書かれているそうです。
作られて160年が経っているこの三味線は
現代のものと少し違うところがありますが、慣れれば問題ないそうです。
破れていた皮は張り替えたとのことです。


八木節で威勢よく終わりました。
元気を頂戴しました。

出口では出演者の方々が並んで、聴きに来られた方を見送ってくださいました。お箏の先生とも久しぶりに言葉を交わすことが出来ました。同年代の
先生は、私と同じように高齢者のお母さまを抱えていて(その頃のことです)母を応援してくださいました。その心情は母に伝わり、お箏のお稽古を休むことはありませんでした。お稽古不足であっても行きました。(私が連れて行ったのですが)

いろいろと想い出し胸が熱くもなり、皆様の演奏を聴いていると老人パワーここに在り!で、老いを吹き飛ばして音を奏でる心地良さを感じました。
そして、尺八が持つ独特の音の響き、その音の表情は音程が必要ないほどの豊かさですね。

お箏、三絃、尺八の響きに満たされていると、のどかな、懐かしいような、身体が緩んでくるような感覚でした。私は音が好き。音の響きは即、振動として身体に伝わってきますよね。気が付けば身体がその振動を味わっています。そのようにリラックスした今日の午後でした。

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