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月に吠えてこます

しみったれた青春に
虚しい吐息の吹きかかる
たとえば痩せた捨て犬のよう

六畳一間に隙間風が差し込める、真冬。
ハイライトの紫煙を部屋中に漂わせて
抱えきれないほど溢れる時間を
すり減らす

やり場のない激情と恋情は
タバコの匂いでごまかすの
この煙に致死作用があったなら
気持ちよく死ねるのにな


しみったれた青春は
夜道でガタガタ怯えている
たとえば月に吠える犬のよう

自分の影に怯えて
逃げ惑う乞食たちは
一体どこで休めるの
どれくらいの月日が経てば
街で自由に歌い踊ることが許されるの

答えは風の中にあるなんて常套句
今日は聞きたくない

答えなんてどこにもないのさ
ただどうしようもない毎日が
いつまでも続くだけさ

ああ、
あったかいおうどんを
食いてえなあ

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